理科の実験は考え方の基礎を教えてくれていた
2023年1月20日(金)朝の6:00になりました。
毎朝のランニングが3kmから5kmに増えました。
どうも、高倉大希です。
中学校の理科の教科書に「対照実験」ということばが登場します。
ある条件の効果を調べるために、ほかの条件はすべて揃えて行う実験のことです。
たとえば、夏の暑い日に部屋に置いていたチョコレートが溶けたとします。
我々は「暑いから溶けた」と思うわけですが、「本当にそうなのか?」と疑うところから、対照実験はスタートします。
もしかすると、そのチョコレートは光が当たることによって溶けたのかもしれません。
10分経てば溶けるチョコレートだったのかもしれませんし、北向きに置いたら溶けるチョコレートだったのかもしれません。
本当に気温のせいで溶けたのか。
それを調べるために、対照実験を行います。
「気温」について調べようと思ったら、我々はついつい「気温」のことばかりを考えてしまいます。
しかし、「気温」について調べるためには「ほかの条件を揃えること」が必要不可欠です。
ほかの条件がすべて揃えば、必然的に「気温」に焦点が当たります。
これらを実現させるためには、そもそも「ほかにどんな条件があるのか」の洗い出しができていなければなりません。
上に挙げた「光 / 時間経過 / 向き」もそうですが、「大きさ / 形 / 接地面積」なども、チョコレートが溶けた要因になっているかもしれません。
この記事に書いた「問いかければ読み手は興味をもってくれるでしょ!」という考え方なんかはまさにこれです。
問いかけたときに発生するほかの条件のことを、まったく考えられていない事例です。
テレビ番組のテロップなんかも、この考え方が土台になってつけられています。
つねに動きつづける画面の四隅に、あえて動かない文字情報を配置します。
不変箇所があるからこそ、我々視聴者は安心して変化する画面を観つづけていられるのです。
なにかを変えたければ、ほかを変えない努力が必要になります。
当然ですが「ほか」の方が、数としては多くなるはずです。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。