新聞の見出しで学ぶイタリア語 1
新聞記事の見出しで《旬のイタリア語》を学ぼうという試みです。
最初の見出しはこちら。
いつものように細かく区切って見ていきましょう。
Le Borse 株式市場
picco は,男性名詞で,辞書には (とがった)山頂,けわしいい頂 。成句 andare a picco は(船などが)沈む,破滅する とあります。
ここは,株式市場の話なので 急落する とか,大幅下落 とか,大暴落 とかって意味になるんでしょうか。
calo[男](価格の)下落
chiude in forte calo
大きく下落して終わる
bruciare [他]燃やす[自]燃えるですが,ここは 失う という
意味で使われていますよね。
Il Dow Jones ダウ平均
giù [副]下に,下の方へ
ダウ平均ってよく聞きますよねえ。なんだか分からないまま,放置していましたが,この機会に調べてみました。
なんでも,1884年にチャールズ・ダウさんとエドワード・ジョーンズさんによって初めて導入されたんですって。だから,Dow Jones なんだ,へぇ〜 😳
8月5日の歴史的な株価の大暴落。過去最大の下落幅を記録。
翌日6日には,反発して,こちらも歴史的な上げ幅を記録しました。
それに伴い,EUROは(私はユーロのが大事なんで)一時,1ユーロ155円台まで円高が進みました。なんでこんなことに❓️日銀が金利を上げると発表したからだとか,アメリカ経済減速の警戒感からだとか,戦争が長引いてるからだとか,まあ,専門家の皆さんいろいろ言ってますけど,私はこれが一番信憑性があるのかなと思ってます。株の売り買いは,今やAIがやってるからだって。それこそ1秒間に,売ったり買ったり,売ったり買ったり,人間が追いつかない猛烈なスピードで,AIが株の売買をしてるんだとか。今回はAIが,7月のアメリカの雇用統計に反応して,株をぎゃーっと売っちゃったとかなんとか。それにさらに人間が後追いで反応して,5日のようなパニックになっちゃったんだって。この説明が,私には一番納得いった。怖いよねえ,これが本当なら。誰から意図的にフェイクニュースを流したら,それにAIが反応して…。なんて,良からぬことを想像してしまいます。いよいよ,ターミネーターの世界が現実味を帯びてきたのかぁ❓️ 😱
次は本日のオリンピック関連記事の見出し。
イタリア語でオリンピックは Olimpiadi オリンピアディ と言います。あ,知ってた?😅
Settebello は,イタリアの水球選手。
medaglie は,女性名詞 medaglia メダル の複数形。corsa は,女性名詞で レース,競争。日本語で言う「メダル争い」を la corsa per le medaglie と表現しています。日本語では メダル争いから「脱落」と表現ますが,イタリア語では fuori を使って,そこから「外に出る」という言うんですね。
バレーボールイタリア代表の愛称 Italvolley。イタリア代表は,よくAzzurri アッズーリ と呼ばれていますが,これはイタリア代表の正式ユニフォームの色が azzurro 青い(あたしには,水色に見えますが)ことに由来しています。
日本でも,侍ジャパン(野球日本代表)とか,なでしこジャパン(女子サッカー日本代表) とか,ブレイブ・ブロッサムズ(ラグビー日本代表)といった,日本代表チームの愛称がありますよね。
ただ,Italvolley って,どう考えても italia + volley ですよねぇ。volley って,英語使ってるんだねえって思って。ちなみに,イタリア語で バレーボール は,pallavolo です。
Italvolley travolta dalla Francia
travolta は,travolgere の過去分詞です。travolgere は,他動詞で,意味は 押し倒す,なぎ倒す,打ちのめす。 見出しは動詞が省略されるので,省略されている動詞を補足すると,こうなります。
Italvolley è stata travolta dalla Francia
Italvolley は,女性名詞なんですね。è stata travolta って,stare の語尾も,過去分詞の語尾も - a になってますから。è stata travolta なぎ倒された,打ちのめされた 。つまり,「ボロ負けした」ってことです。先日,日本にまさかの逆転勝ちを決めた,バレーボールイタリア代表ですが,昨日の対フランス戦。あっさりストレート負けですよ。会場は9割が,開催国フランスのサポーターという,アウエーでの戦いとはいえ,もうちょっと粘ってほしかった。でも,フランス,まじ強かった。決勝戦は 10日(土)対ポーランド でございます。テレビで放送してくれるかなあ。イタリアなので,日本選手の競技はもちろん,他の国の競技,なかなか見れないんですよね。見られたら,当然,ポーランド応援しますよ,私。打倒フランスでございます。6日の 日本VSイタリア戦,こちらはばっちり放送されました。いやいやぁ手に汗握る,本当にいい試合でした。背中に RAN と名前が書いてある選手(髙橋 藍選手)が,めっちゃかっこいい‼️で,我が家は大盛りあがりしてました。
ora gli Usa per il bronzo
次はアメリカと銅メダルを争う
ここはかなり省略されていますね。省略されているであろう語をお補ってみると,こうなるんでしょうか。
Ora l'Italia giocherà contro gli Stati Uniti per il bronzi.
ちなみに,アメリカ は America とも,アメリカ合衆国 とも言いますが,見て分かるように America は,単数女性名詞。Stati Uniti は,複数男性名詞でございます。《国名には原則として定冠詞をつける》というルールがありますが,ここで,間違いあるあるを一つ。
Questo ottobre vado in America.
今年の10月,アメリカに行く。
《国》へ行く は,andare in 《国名》と,前置詞 in を使いますが,前置詞 in を用いる場合,国名でも定冠詞はつけません。❌️ nell'America ってことです。しかし,Stati Uniti は,複数名詞なので,こちらは,定冠詞あり。
Questo ottobre vado negli Stati Uniti.
余談でした。
pista は,女性名詞で (競技用の)トラック。
金メダルは medaglia d'oro, 銀メダルは medaglia d'argento, 銅メダルは medaglia di bronzo。「メダルを獲得する」は,vincere を使います。
nell'inseguimento uomini
男子団体追い抜き
inseguimento 。男性名詞で,追跡・追撃・追いかけること という意味ですが,ここはオリンピック競技ですからの 追い抜き競争・追い抜き競技 のことを指しています。uomini は,uomo の複数形ですね。uomo の複数形は uomi ではなく,uomini です。例外的な語尾変化をする単語の一つです。ちなみに,女子は donna/donne です。イタリア語では「団体」に当たる語は入ってません。でも,この競技は複数人で構成されたチームで行われるので,日本語のほうには 「団体」追い抜き となっていましたので,そのように訳語をつけました。チームパシュート とも言うみたいです。詳しくなくて,すみません (-_-;)
はい,本日はここまででございます。
たま〜にイタリア人と会話することがあるんです,この私だって。隣のおばちゃんとか,犬の散歩でよく会う人とか。そういうときにね,何を話せばいいか,ほんと毎回困るんですよぉ。そんなとき,会話のとっかかりに,最近の話題のイタリア語でどういうのか,調べとくんだったぁ〜って,しょっちゅう思うんです。というわけで,《見出しのイタリア語》,これからも取り上げたいと思います。
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イタリア語講師歴30年。
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