イタリア語 代名動詞 sentirsela の全活用
こんにちは Minori です。
今回は先日の記事で取り上げた
アリーチェの台詞の表現にあった
代名動詞 sentirsela について
特にその 活用 にこだわって
深堀りしていきたいと思います。
sentirsela
イタリア語の動詞には
sela で終わる動詞
cavarsela, ridersela など。cela で終わる動詞
vercela, mettercela, farcela など。sene で終わる動詞
andarsene, fregarsene など。
があります。
これらは Verbi Pronominali
代名動詞 と呼ばれるもので、
動詞に 代名詞 ci, la, ne のどれかと、
再帰動詞の mi, ti si, ci vi, si が
組み合わさって成句になっている動詞です。
イタリア語にはこういうタイプの動詞が
たくさんあって、日常、頻繁に使うらしく
よく耳にするんですが、いかんせん、
活用形がよく分かんない!
are, - ere, - ire で終わる普通の動詞の活用形は、
辞書でも見れるし、教科書や参考書にものっている。
しかし、sela 型, cela 型, sene 型 動詞の
活用形をのせている参考書は、
はっきりいってない❗
辞書にももちろん載ってない。
困ったこと、ありませんか?
だって、私が愛用している、これ。
これにだってのってないんですよぉ ❗
というわけで、今回は sentirsela を使って
〇〇sela 型動詞の活用形の完全マスターを
目指したいと思います。
それでは早速行ってみよう❗
sentirsela ってどんな動詞?
この動詞は sentire + 再帰代名詞 si + la
の組み合わせで作られています。
sentirsela 型動詞にはこの他に
prendersela
cavarsela
godersela
scamparsela
spassarsela
などなど挙げればキリがありません。
どれも 動詞+再帰代名詞+la
の組み合わせで作られています。
再帰動詞 sentirsi +la と考えても
いいかもしれませんが。
このような代名動詞。
主となる動詞と同じような意味を表すもの
もあれば、全く違う意味を表すものもあります。
ちなみに sentirsela の主動詞は
sentire [他] 感じる、聞く です。
しかし sentirsela の形になると、
…する気がある、…する勇気がある
という意味になりますから、
違う意味を表すパターンですね。
sentirsela は sentire + si + la
という組み合わせて作られている
と言いましたが、再帰代名詞 si
はいいとして、最後の la ,
これは一体何なんでしょうか、
ヴァレンティーノぉ!教えてっ❗
👨:Ciao a tutti❗
こんにちは、ヴァレンティーノですぅ。
この la は、会話の文脈の中で
「それ」と分かる 何らかの事柄を
指しているんだ。
quella cosa 『そのこと』ってことです。
👧:ふぅ〜ん。 なるほど。
そして何と言っても,この手の動詞で
厄介なのは、その 活用 です。
ただでさえ複雑なイタリア語の
動詞の活用に代名詞が2つも
合体されちゃってるんだからぁ。
何をどうすればいいやら。
というわけで、早速
一つ一つ見ていきたいと思います。
今回の記事、いつにもまして
長くなりますが、よかったら
最後までお付き合いいただけたら
幸いでございます。
sela 型動詞:活用の考え方
まずポイントを
いくつか抑えておきましょう。
sentirsela は sentire + si + la
という組み合わせて作られている
と言いました。
この3つの要素のうち
活用させる(変化させる)のは
動詞 sentire と 再帰代名詞 si の
2つだけ です。la は無変化。 la のまんま。
そして、これ系の動詞を活用させる場合
再帰動詞の活用と同じように
代名詞は動詞の前に置かれます。
なので、このような順序にが入れ替わります。
① 再帰代名詞 ② la ③ 動詞 の順番です。
ここまで大丈夫でしょうか。
次にそれぞれをどのように
活用させるのか、ざっと説明していきます。
まず①の再帰代名詞ですが、
la のない普通の再帰動詞、
例えば 再帰動詞 alzarsi なら…。
io → mi alzo
tu → ti alzi
lui / lei → si alza
noi → ci alziamo
voi → vi alzate
loro → si alzano
と、主語の人称に応じて
mi, ti, si, ci, vi, si
という形に変化させますが、
ですが 〇〇sela 型動詞は
再帰代名詞 si と la
と組み合わせるので…。
io → me la
tu → te la
lui / lei → se la
noi → ce la
voi → ve la
loro → se la
このように再帰代名詞は
me, te, se, ce, ve, se
という形になります。
再帰代名詞は主語の人称によって
のみ変化します。
時制や法では変化しません。
次に ②の la 。
前述の通り、これは 無変化。
人称が変わっても、時制が変わっても
法がかわっても、la のまんま です。
で、③ の動詞 sentire。
人称・時制・法によって
それぞれ対応した形に変化させなきゃ
いけないのがこの動詞の部分。
単純時制の活用でも
複合時制の活用でも考え方は同じです。
ではまず、単純時制の活用から
見ていきましょう。
sentirsela 単純時制の活用
■ 直接法単純時制
直接法の単純時制は?
直接法現在
直接法半過去
直接法遠過去
直接法単純未来 の4つです。
まず直接法現在の活用から
見ていきましょう。
活用させる部分はどれか。
それがどのように活用しているか。
形が変わらない部分はどれか。
順序はどうなっているかを
確認してください。
io → me la sento
tu → te la senti
lui / lei → se la sente ...。
いかがでしょうか。一度
声に出して読んでみるといいと思います。
一見複雑そうに思える
〇〇sela 動詞の活用ですが、
活用させる部分(変化させる部分)は、
実は、表の赤い ▢ で囲んだ部分だけ。
単純時制でも複合時制でも
時制や法によって活用させる部分
(変化させる部分) は ▢ で囲んだ
動詞の部分だけなんです。
ちなみに…。
再帰代名詞と la と 動詞の活用形の
間はくっつけませんよ。
スペース空けてください。
⭕ me la sento
❌ melasento
では、直接法の単純時制、
直接法半過去、直接法遠過去
直接法単純未来の活用を
だだだっと並べていきます。
いかがでしょうか。
先頭の me la, te la, se la ...ってのは
どの時制にも共通しているのが
ご確認いただけたでしょうか。
時制によって変わるのは、
動詞の活用 だけです。
■ 接続法単純時制
次に接続法の活用を見ていきます。
接続法の単純時制は、接続法現在と
接続半過去の2つです。
いかがでしょうか。
な〜んだ、簡単じゃんっ❗
って思ってきましたね。
そうそう、その調子です。
■ 条件法単純時制
次は条件法現在の活用です。
条件法には条件法現在と条件法過去
の2つの時制がありますが、
単純時制は条件法現在です。
■ 命令法現在
単純時制の最後は命令法の
活用形のご紹介ですが、
命令法の活用ってのは、
are, - ere, - ire で終わる
普通の動詞でも厄介ですよねえ。
sela 型動詞ではどう活用するのでしょう。
😲 sentirsela って
命令法で使うかぁ❓
ってのはとりあえず脇に
置いていただいて。
形がどうなるのかだけ、
確認していきましょう。
活用の仕方は再帰動詞の命令法と
同じです。ただ la が追加されるだけ、
ただそれだけなんですけどねぇ…。
だけど、分かんなくなっちゃうんだ。
そもそも、再帰動詞の命令法で
分からなくなっちゃうのが、
再帰代名詞の位置 ですよ。
再帰動詞 alzarsi で
おさらいしましょう。
tu 2人称単数
noi 1人称複数
voi 2人称複数
に対しての形では再帰代名詞は
動詞の活用の後ろに合体させる。
tu → alzati
noi → alziamoci
voi → alzatevi
lui / lei / Lei 3人称単数
loro 3人称複数
に対しての形では再帰代名詞は
動詞の活用の前に置く。
lui / lei → si alzi
loro → si alzino
思い出しました?
では、肝心の sentirsela の
命令法の活用形でございますが、
la は一体どこに入れるんでしょ。
一緒に確認していきましょう。
tu, noi, voi に対しての形は
動詞の活用の後ろに 合体
させるんですからスペースなしです。
⭕ sentitela ❌ senti te la
⭕ sentiamocela ❌ sentiamo ce la
⭕ sentitevela ❌ senti ve la
一方、lui, lei, Lei , loro
に対しての形は
動詞の前に置くのでスペースあり。
⭕ se la senta ❌ selasenta
⭕ se la sentano ❌ selasentano
さぁてと、問題は 複合時制 ですよぉ。
言っときますが途中で
ぎやぁー! 😱
ってなりますから覚悟してください。
sentirsela 複合時制の活用
まず sela 型動詞の複合時制の活用で、
めちゃめちゃ大事なことが『2つ』あります。
すっごい大事です。
① 複合時制の助動詞にはessere を用いる。
sentirsela の主となる動詞は sentire。
sentire は他動詞ですから、
複合時制の助動詞にはavere を使うんでした。
ho sentito
hai sentito
ha sentito …
だからって、sentirsela の助動詞も
avere だと思っちゃぁいけません。
sentirsela の複合時制の助動詞は
essere でございます❗
大事なんでもう一度言います!
sela 型動詞の複合時制の
助動詞は essere でございますっ❗
2つ目に行きます。
② 過去分詞の語尾は - a のみ。
複合時制の助動詞に essere を
用いる動詞の場合、
過去分詞の語尾って、
主語の性・数に一致させて
o , - a, - i, - e
に変化させるじゃあないですか。
例えば、andare 。
andare は自動詞ですから、
複合時制を作るときの助動詞に
essere を使うんでした。
したがって過去分詞の語尾は
主語の性・数に合わせて、
変化させないといけない。
こんな風に、複合時制の助動詞に essere
を使う動詞の場合、essere の活用と
組み合わせる過去分詞の語尾 は
主語の性・数に一致させるって、
散々習いましたよねえ。
でも、sela 型の動詞は、
過去分詞の語尾は
la と一致 させるんですよぉ。
😵💫 ど、どういうこと?
👨:la に一致させるってことは、
つまり、主語の性・数に
関係なく過去分詞の
語尾はいつも - a ってこと。
まず、今回は sentirsela だから、
おおもとの動詞 sentire の過去分詞を
使うことになる。
sentire の過去分詞 は sentito ですね。
で、sentito の語尾を la に一致させる
んだから、過去分詞の語尾は sentita
となります。
で、この過去分詞 sentita を主語の
性・数に関係なく使うってこと。
複合時制の過去分詞は常に sentita 。
無変化です。
😱 まんまみぃ〜や❗
ま、主語の性・数を
気にしなくていいんだから、
助かるっちゃ、助かりますけどね。
① 複合時制の助動詞は essere 。
② 過去分詞の語尾は、la と一致し、
主語の性・数に関係なく常に - a。
この2つのポイント、大事です。
👨:で、言っときますけどぉ...。
これは sela 型 の動詞の
活用ですからね。
cela 型動詞 や sene 型動詞
はまた違った活用の仕方しますよ。
😵 ぎやぁー❗
だから、ぎやぁーっ❗てなるって
言ったじゃないですかぁ。
もう、ふざけんなよって思ったら、
一旦ここでお休みしてください。
♪♪♫ ……‥ 休憩中 😪 ……… ♫ ♪ ♬
はい、大丈夫でしょうか。
怒りは収まりましたでしょうか。
複合時制の活用を見る前に、
複合時制活用の語順を確認しましょう。
そして、活用させる(変化させる)部分は、
次の赤い部分です。
la は基本的に変化しないんだけど…。
のところ、気になりますよね。
後で分かります 😁✌️
■ 直接法複合時制の活用
それでは直接法近過去の
活用から見ていきましょう。
いかがでしょうか。
3人称単数形 に注目してください。
3人称単数形だけ
la が l’ になってます。
これは essere の
3人称単数形の活用が母音の è なんで、
la の語尾の母音 a と è が重複しないように
la の a が省略されるためです。
a の代わりに省略記号の
アポストロフォをつけてくっつけます。
la è → l’e
になるって話。
これが先程の基本的には
変化しないんだけど…の
意味でした。
😲:3人称単数形のときだけ
気をつければいいって
ことでしょ?
いやいや、これがねえ。
essere の活用形によるんですよ。
時制や法で変わってくるんです。
じゃ、一つずつ見ていきませう。
直接法大過去 を見ていきます。
直接法大過去の活用は、
essere の直接法半過去の活用
+ 過去分詞 でした。
essere の直接法半過去は、
ero, eri, era …. と
全部 e から始まります。
なので、la はすべて l' に
しないといけません。
表では l' と essere の活用が
離れていうように見えますが、
両者はくっつけてください。
ちょっと読んでみてくださいよぉ。
こんなの言えるかいって感じです。
io :me l'ero sentita
メレロセンティータ
tu: te l'eri sentita
テレリセンティータ
lui / lei :se l'era sentita
セレラセンティータ
noi :ce l'eravamo sentita
チェレヴァーモセンティータ
voi : ve l'eravate sentita
ヴェレラヴァーテセンティータ
loro :se l'erano sentita
セレーラノセンティータ
もう、めまいがします 😵💫
続いて、直接法前過去
直接法前未来 の活用を
だだだだっと並べます
ふぅ〜💨
■ 接続法複合時制の活用
では、接続法の複合時制
接続法過去、接続法大過去 の活用です。
■ 条件法複合時制の活用
条件法の複合時制 条件法過去の活用です。
いやいやいや、お疲れ様でした 💦
sela 型の動詞 の活用
お分かりいただけましたでしょうか。
といっても、目で見ただけでは
なかなか記憶に残りませんから、
ぜひ他の sela 型動詞
prendersela
cavarsela
godersela
scamparsela
spassarsela
で、活用の練習をおすすめします!
この度もお付き合いいただき
ありがとうございました❗
また次回のブログでお会いしましょう❗
お役にたてましたら、ぜひとも
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