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「命を守るために——階級を超えた役割ベースの消防チーム」
役割で動く消防チームの理想形
消防の現場は、瞬時の判断と的確な行動が求められる世界です。その中で、上司・部下の関係ではなく、「役割」によって動くチームを作ることができれば、より柔軟で強い組織を作れるのではないでしょうか?
上司・部下の関係から役割ベースへ
多くの組織では、「上司が指示を出し、部下が動く」ピラミッド型の構造が基本です。消防も階級制度があり、これがチームの秩序を守る上で重要な要素になっています。
しかし、実際の火災現場では「誰が上司か」よりも「誰が何をすべきか」の方が重要になります。たとえば、指揮をとるのがベテラン隊員であっても、ある場面では若手がリーダーシップを発揮することもあります。つまり、 経験や階級ではなく、役割に応じた動きができるチームこそが、現場で最も機能するチーム なのです。
役割ベースのチームが持つ強み
1. 瞬時に動ける
「命令を待つ」のではなく、「自分の役割に基づいて行動する」ことで、状況に応じた最適な動きができます。
2. 個々の強みを最大限に活かせる
例えば、救助が得意な隊員が優先的に救助活動に入り、機関員が的確な水利確保を担当すれば、全体の効率が上がります。階級ではなく「適材適所」で動けることが大きな強みになります。
3. 柔軟なリーダーシップが発揮できる
役職に関係なく、状況に応じて最も適任な人がリーダーを務めることができます。たとえば、特殊機材の操作が得意な隊員が指示を出した方がスムーズに進む場面もあります。
どうすれば「役割ベースのチーム」を作れるか?
1. 日頃の訓練で「役割」を意識する
訓練の段階から、「階級による指示待ち」ではなく、「状況を判断して自ら役割を果たす」動きを身につけることが重要です。
2. 役割を流動的にする
固定的な役割分担ではなく、その日の状況やメンバーによって役割を調整することで、どんな状況にも対応できる柔軟性を持つことができます。
3. コミュニケーションを重視する
役職に関係なく、意見を出し合い、現場での動きを共有する文化を作ることが大切です。「誰が指示を出すか」ではなく、「どうすればチームとして最適に動けるか」を全員が考える環境を作ることが必要です。
まとめ
役割で動く消防チームを作ることは、より強く、より迅速な対応ができる組織を作る第一歩です。上司・部下の関係を超えて、「誰が適任か」を見極めながら動けるチームこそ、現場で本当に機能するチームではないでしょうか。
これからの消防は、 「階級ではなく役割で動く」新しいチームの形 を目指していくべきだと考えます。そんな消防チームをつくるリーダーを目指していきましょう。