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TP-Link Deco BE750を使ってみた感想レビュー:Wi-Fi 7の未来を先取りする体験



思ったより大きめだった。なんかごみ箱みたいな見た目。上に載っているのはtp-linkのre330

先日、TP-Link Deco BE750(2パックセット)を購入し、実際に自宅で使ってみました。Wi-Fi 7に対応したこのデバイスですが、実際のパフォーマンスや使い勝手についてまとめてみます。


設置とセットアップ

まず、セットアップは非常にスムーズでした。TP-Linkのアプリを使用すれば、ガイドに従って進めるだけで、すぐにネットワークの準備が整います。特に良かったのは、1台目の設定が終わると2台目が自動的に同期され、SSIDなどの設定を繰り返す手間がなかったことです。

ついてきた説明書は色んな言語で、アプリを入れろと書いてあるだけ。

実際に使ってみた感想

ここからが本題です。Wi-Fi 7対応のルーターということで非常に期待していましたが、使用感には予想外の点がいくつかありました。

1. 有線LANと比べて、無線の速度が大きく低下する

私の環境では、有線LANでは約800Mbpsの速度が出るのに対し、無線では常に90Mbps程度にまで速度が落ち込んでいます。Wi-Fi 7対応ということで、高いパフォーマンスを期待していたため、この差は正直驚きでした。もちろん、90Mbpsでも日常の使用には支障がありませんが、これだけのスペックを誇るルーターなので、もう少し高速な無線接続が期待されます。

2. MLO(マルチリンクオペレーション)の恩恵は現時点では限定的

このDeco BE750の大きな特徴であるMLO機能も試してみましたが、MLO対応のクライアントデバイスが手元にないため、恩恵を実感することはできませんでした。私が持っているiPhone 13 miniはMLO非対応で、MLO専用のSSIDに接続しても、速度の向上は特に感じられませんでした。

ただ、iPhone 16はMLOに対応しているようなので、将来的に対応デバイスが増えれば、速度や接続の安定性が大きく向上することを期待しています。

3. NURO光のONUとの比較

このDeco BE750を購入したのは、もともとNURO光のONUに付属するWi-Fi機能が不安定で、接続がたびたび切れることがストレスだったためです。Deco BE750に変えてからは、Wi-Fiが安定しており、切れることなく使用できているので、その点は非常に満足しています。

ただし、たまに間違ってNURO光のONUのWi-Fiに接続してしまうことがあり、その際は以前のように不安定になるため、ONUの無線機能は設定画面から無効にしてしまいました。このことで、Deco BE750が完全に自宅のネットワーク環境を管理してくれるようになり、ストレスが大幅に減りました。

まとめ

TP-Link Deco BE750は、将来を見据えた高性能なWi-Fiルーターであり、特に広い家や多くのデバイスを接続する家庭には非常に有用です。ただし、現時点では無線LANのパフォーマンスが有線と比べて大幅に低下する点や、MLO対応デバイスの普及が進んでいない点で、その真価を十分に発揮するのは少し先になりそうです。

Wi-Fi 7対応デバイスが増えてくれば、このルーターの本領を発揮するはずですので、長期的な視点で今のうちに導入を検討する価値はあると思います。


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