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【FIRE】貯金なしの貧乏・節約生活はかえってコストが割高になる

オレだ。尊師だ。

「お金がなくて貧乏生活をすると、逆に生活費が高くなる」という話をすると「おいおいw テキトーなこと言ってんじゃねえよw 間違いなく贅沢生活の方が割高だろうがw」と返ってくる。まあ分かる。だけど、これはオレの個人の感想というより論理的、現実的に割高になってしまうんだ。だから最低限、貯金を残すようなライフスタイルの方が節約になるって話。

オレも昔は極貧生活をした経験があるから、その経験をもとに語っていきたいと思う。

極度な節約はお金・時間・エネルギーがいる

あなたの町のスーパーに必ず置いてあるのが、無料で水をお持ち帰りできるサービスだ。水なんて蛇口をひねるか、ペットボトルで買うか、ウォーターサーバー使えばいい話なんだけど、イオンとかマックスバリューとかで専用ボトルを買って水を汲み、持ち帰っているやつがいる。昔もオレもやった。

だけどはっきりいうけど、これを節約だと思ってるやつは間違いなくホームラン級のバカだ。まず、この専用ボトルはかなり高い。いっておくがボトルそのものの販売価格のことをいっているんじゃないぞ。運搬費だ。オレは夏場にスーパーと自宅を往復していたけど、これをやるともれなく死ぬ。炎天下で汗だくになりながら何度も同じ作業に追われる。節約をしたくてやっているのに、なぜか貴重な休日の自由時間に無償労働をしているオレ。しかもボトルによっては冷蔵庫に入らないサイズなので、常温保存となりすぐに傷んだりムダなメンテナンスまで必要になる。中にカビが生えたらまた買い直しだ。あれ?むしろこれって節約じゃなくないか?あほくさ。

また、1円でも安い卵を求めて、自転車で隣町にいく人とかスーパーをはしごするのもバカだと思う。心配するな。かつてのオレもそうだった。複数のスーパーをはしごするから買い物にも時間がかかるし、終わった時にはヘトヘトだ。「家庭菜園で節約!みたいな話も、結局野菜のお世話という手間が必要になる。使うのはあなたの労働力だ。1時間あればコンビニでバイトするほうがマシだろう。1000円稼げる。家庭菜園で取れるトマト何個分だろうな。しかも家庭菜園でおいしいトマトが実をつければいいけど、犬のおしっこをかけられたり枯れたら労力は無駄になる。

極度の節約は割高になる。特にサラリーマンは月額固定給なので、空き時間の労働力はお金だということを忘れがちだ。でも思考を変えろ。時間はお金より価値が高いんだ。FIREを目指す者は時給5000円以下の仕事はやってはいけない。

貯金がないと合理的な選択肢が取れない

それだけじゃない。世の中は合理的な選択肢を取る上で、まとまったカネが必要になる場面が少なくないんだ。つまり、貯金がなければ合理的な選択肢が選べない。

オレは昔からネットカフェ難民の人たちの行動が意味不明に感じていた。ボロボロのマンションで良かったら、安い物件はいくらでもある。オレは昔、東京のドヤ街の日雇い労働者が好むねぐらに住んだり、築40年の足立区のボロマンションに住んでいたけど、月の賃料は4-5万円くらいだった。さらにルームメイトを誘い込んで割り勘していたので、なんと都内に住んでいたくせに家賃2万円台だ。イカれてる。でもネットカフェ難民たちはナイトパックで1500円から2000円くらい支払いをする。これを30日続ければ、単純計算で、45,000-50,000円は必要だ。明らかに割高な上に、プライベートもない。ネット代やエアコン代、ジュース代などを考慮しても、まだボロマンションを探すほうがいい。

だが、オレはYouTubeに無断転載されているネットカフェ難民へのインタビュー動画を見て理解した。ヤツラは「引っ越しをする一時金」を用意できないんだ。ネットカフェ難民の多くは日雇い労働者だ。住所もないし、何より貯金がない。貯金がないから、マンションへの入居の際に必要な敷金礼金や火災保険などが支払えない。だから目先割高でもネットカフェに泊まらざるをえないわけだ。割高なので余計に貯金ができない。これでは悪循環だよな。

大学に行けない若者たち

日本の大学進学率はざっくり50%程度だ。中卒、高卒勢は「大卒がなんぼのもんじゃ。数年早く社会に出るほうが稼げるから良い」などと負け惜しみを言うやつもいるけど、これは間違いだ。大卒とそれ以下の学歴では、生涯年収はざっくり6,000万円くらいの差がつく。たかが数年早く社会に出るくらいじゃ、埋めようがない違いだよな。しかも仕事も大卒の方がデスクワークで、リモートで働けるような専門職を選べるのに対して、中卒・高卒でそれをするのは簡単ではないんだ。世の中にはめちゃめちゃ仕事ができ、地頭も良い中卒・高卒がいるのはオレはよく知ってる。だけどサラリーマンとしてのキャリアを考えると、彼らはそもそものチャンスがない。

アメリカはヨーロッパ、中国や韓国は日本以上の学歴社会で、日本はまだまだ格差がない方だということはありとあらゆる統計データで残酷なまでに示されている。けど日本でも、大卒とそれ以下ではまったく待遇は違ってくる。結論として、何も考えずにアホなFラン大学でも行ったほうがいいんだけど、それにも一時金が必要になる。貧乏で貯金がなければ、入学金や初年度の学費を用意できない。ああ、詰んでるんだよ。最初のカネがなければ夢も希望もない。

貧乏で貯金なし生活をひっくり返す方法

絶望の暗雲が立ち込める世界観を語ってきたわけだが、そんな終わってる人たちへ希望の光をオレは照らしたい。オレ自身は実家の持ち家を借金返済で銀行にもぎ取られ、両親は秒速で離婚してシングルマザーに育てられたクソ貧乏人だったけど、今はFIREできた。自慢しているんじゃない。あなたもオレと同じ方法論で脱出してくれって話をしたいんだ。

その方法を一言で言うなら、「無駄金を使うな」ってことに尽きる。いいか?死んでも無駄使いはするな。貧乏生活を脱出する上で言われるのは「収入を増やせ」って意見だけどそれにも限界がある。さらに人間にはお金はあればあるほど使ってしまう、というバグがある。これは長くなるから気が向いたら別の記事で書いていきたい。

話を戻すけど、無駄金を使わなければ貧乏生活は必ず脱出できる。オレもできた。ネットカフェ難民たちの特集番組とか見てると、ヤツらは無駄使いし過ぎだと感じる。パチンコなどのギャンブルや、タバコや酒、ハイエンドスマホだ。生きる上でこういうことにカネを使い始めたら、どれだけ頑張って収入を増やしても意味がない。だからとにかく生きる上で必要不可欠なもの以外にカネは使うな。

まずやるべきは娯楽費、これをゼロにしてくれ。酒やタバコは論外だし、ギャンブルもなしでいこう。ネットは図書館で無料のサービスを使えばいいし、本も買うな。日本経済にはマイナスだが、そもそも貧乏人はロクに納税してないんで存在がお荷物でしかない。多少、消費を抑えても影響は小さいだろう。

そして生命保険なんかも要らない。これ読んでるあなたはどうせ独身だろ?死んだ後に誰にカネ残すんだよw 保険会社の肥やしにするくらいなら、生きている間に自分で使わないとお金も意味がないだろう。生命保険なんてクソスキャム、秒速で解約してくれ。重度な病気になったら、税金を使わせてもらって治すか、今回の人生に縁がなかったと思ってアキラメロン。そのくらい割り切ってほしい。

ただし、食費はだけは死んでも削るな。健康を害するととてつもない出費になる。だけど、健康的な食事はあなたが思っているよりはるかにカネはかからない。これも長くなるのでまた別の記事にする。気が向いたらだけど。

オレは日雇い労働者施設から東京生活をスタートしたが、その後は足立区のボロマンションへ移動。カネを貯めた後にようやく次の引っ越しでまともなねぐらを得た。今はFIREだ。これができたのはとにかく無駄金を使わなかったことにある。今でも必要なものは何百万でも脳死状態で買うけど、それ以外のお金はなるべく使わないようにしてる。無駄金を使うことに不感症になってはいけないんだ。

今回は以上だ。度を越した節約生活や無駄金を使って貯金がなければ、かえってコストが割高な生活を送ることになる。カネがなくても知恵を使え。ムダを切り詰めて、必要なものに絞ってお金を使う。そうすることで次のステージが見えてくるんだ。参考になれば幸い。

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