【インデックス投資を始めよう】9.お金が貯まる仕組みの自動化
皆さんは、毎月どれぐらいのお金を貯蓄していますか。
また貯蓄率は一定になっていますか。
貯蓄率とは可処分所得(手取り額)のうち貯蓄に回した額の比率です。
※可処分所得=年収ー(社会保険料+所得税+住民税)
※※貯蓄率=貯蓄額÷可処分所得×100
FIREを目指す皆さんにとって重要なのは可処分所得ではなく、貯蓄率です。
しっかりと確認していきましょう。
1.貯蓄率の設定
FIREまでにかかる期間は年収ではなく、貯蓄率とその利回りに影響を受けます。なぜなら、年収がいくら高かろうとも、毎回全額を使い切ってしまうような生活であればお金が貯まることはないからです。
それでは下記の貯蓄率とリタイアまでの年数、投資リターンの関係(図1)をご覧ください。
下図より、20年で完全リタイアしたいと思う方は少なくとも35~45%程度の貯蓄率が必要だと考えられます。
また生活防衛資金が十分にある方は貯蓄のうち、投資比率を上げて投資リターンを高めていきましょう。
●貯蓄率を計算する
まずは自分がどのようなものにお金を使っているかを確認しましょう。
その際、毎月の支出の割合を算定します。
主な支出項目は、下記のように分類できます。
①食費
②住居費
③水道光熱費
④保険料
⑤趣味・娯楽費
⑥被服費
⑦交際費
⑧日用品費
⑨その他
①~⑨の支出額(円)及び支出割合(%)を算出し、毎月の手取りからどれだけの貯蓄が可能なのかを計算してください。
手取り額を100%として、①~⑨の支出割合の合計(%)を引けば大まかな貯蓄率を算定できます。
なお、すでにつみたてNISAやiDeCoを行っている場合、その金額は貯蓄に含めてください。
2.銀行口座の設定
銀行口座は少なくとも2口座は開設しておきましょう。
1つは生活費支払用の口座、もう1つは貯蓄用の口座にしましょう。
貯蓄用の口座には毎月自動で設定した貯蓄額が振り込まれるように設定してください。そのため、貯蓄用の口座には定額自動入金サービスのある預金口座を開設すると良いでしょう。
※定額自動入金サービスとは振込手数料無料で他行口座から指定金額を引落し、自動的に口座へ入金できるサービスです。
また貯蓄用の口座には高額なお金が入るため、可能な限り預金金利が高い銀行を選ぶようにしましょう。
【預金金利が0.2%と高く、定額自動入金サービスがある銀行】
auじぶん銀行(※金利優遇の条件あり)
※au PAYアプリと口座連携、au PAYカードの利用代金を口座引き落とし、auカブコム証券のauマネーコネクト設定
3.証券口座の設定
ここで開設すべき証券口座は、ネット証券口座です。
なぜなら、投資信託の取扱商品数が多いだけでなく、クレカ積立によるカード利用ポイントや投資信託保有ポイントが付与されるからです。
【主なネット証券とポイントサービスの内容】
・マネックス証券:5万円までクレカポイント1.1%+投信保有ポイント(毎月付与)
・SBI証券:5万円までクレカポイント0.5~2.0%(カードの種類による)+投信マイレージ(毎月付与)
・楽天証券:5万円までクレカポイント0.2% or 1.0%(対象ファンドによる)+5万円まで楽天キャッシュ0.5%+投資信託資産形成ポイント(はじめて一定の金額に到達した場合のみ)
各社とも対象のクレジットカードでしか積み立てできないため、対象のカードを持っていない場合は作成する必要があります。
条件については各自で、各証券会社の詳細を確認してください。
ネット証券を選び終えたら、貯蓄用口座と連携し、毎月の貯蓄額のうち投資に回すことができる金額を積立設定します。
これでお金が貯まる仕組みを自動化できます。
いかがでしたでしょうか。
最初の仕組みづくりに時間がかかりますが、これさえやっておけば、後はほったらかしです。
面倒くさがらずに可能な限りお得な方法で、後が楽になるように資産形成をしていきましょう。
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