火災について
2020年現在、近年の建物火災における火災性状は時代の変化(耐熱化、原油製品の増加、高層化など)共に大きく変わりつつあります。
従来の火災戦術では対応困難となる火災に対して、消防は常に理論や検証を基に戦術のアップデート(更新)が求められています。
従来の木造建築構造は日本建築構造の主流であり、これまでに大きく日本の建築構造を支えてきた建築手法であります。
近年では、木造の弱点とされてきた火に弱い特性から耐火造、防火造と建築技法の進化により、これまで弱点とされてきた火(または延焼)から強くなってきています。
さらにプラスティック製品などの石油製品が多くなってきている生活環境から、一度燃え出すと石油製としての潜在的燃焼エネルギーの高い物品が家庭内に多くあるということも現代の特徴となっている。
また、建築物の高層化により、より困難な火災対応を迫られているのは言うまでもない。
この時代の進化とともに消防の対応力が求められる中で、私自身常に知識や技術をアップデートし、より住民の生命財産を守れる消防士でありたいと思う。