「亜硫酸ナトリウム」ほかに係る食品健康影響評価について、【食品安全委員会】第197回添加物専門調査会 概要
「亜硫酸ナトリウム」ほかに係る食品健康影響評価について、【食品安全委員会】第197回添加物専門調査会 概要(本文1,154文字)
食品安全委員会は、令和6年8月28日に第197回添加物専門調査会を開催し、「亜硫酸塩等(亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、ピロ亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム)」の添加物評価書(案)について検討しました。
<「亜硫酸塩等」について>
今回評価書を検討する「亜硫酸塩等(亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、ピロ亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム)」は、漂白を目的とする食品添加物として広く使用されています。
漂白と言っても髪の毛の色の調整や洗濯に使用する漂白剤とは異なります。色調を整える、原料などに由来する好ましくない色素成分や着色物質の色を抑え、きれいで鮮明に整えることができます。また漂白だけでなく、酸化防止、変色防止、保存、防かびなどの効果もあります。
使用対象食品は広範囲の食品ですが、使用基準は厳しく決められています。
<議事次第>
(1)「亜硫酸ナトリウム」、「次亜硫酸ナトリウム」、「二酸化硫黄」、「ピロ亜硫酸カリウム」及び「ピロ亜硫酸ナトリウム」に係る食品健康影響評価について
(2)その他
<概要>
1. 亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、ピロ亜硫酸カリウム及びピロ亜硫酸ナトリウムに係る食品健康影響評価
・ これらの添加物の健康影響についての評価結果が報告され、リスク評価の詳細が議論された
・ 各添加物の使用基準や安全性についての最新データが共有され、今後の対応方針が検討された
・ 各物質のADI(許容一日摂取量)は以下の通り設定
■亜硫酸ナトリウム: 0.7 mg/kg体重/日
■次亜硫酸ナトリウム: 0.7 mg/kg体重/日
■二酸化硫黄: 0.7 mg/kg体重/日
■ピロ亜硫酸カリウム: 0.7 mg/kg体重/日
■ピロ亜硫酸ナトリウム: 0.7 mg/kg体重/日
2. その他の議題
・ 新たな添加物の評価基準についての提案があり、委員会での審議が行われた
・ 国際的な添加物規制の動向についての情報共有が行われ、日本の規制との整合性について議論された
3. 主な議論点
3-1. リスク評価の方法論
・ 健康影響評価のための新しい科学的手法の導入について議論
3-2. 消費者への影響
・ 添加物の使用が消費者の健康に与える影響についての懸念が表明され、リスクコミュニケーションの重要性が確認された
・ 消費者教育の必要性とその具体的な方法についても議論された
3-3. 規制の強化
・ 添加物の規制を強化するための具体的な措置が提案され、委員会が合意した
・ 規制強化のための法的枠組みの見直しについても検討された
3-4. 今後の検討方針について
・ 各添加物の健康影響評価結果を基に、今後の規制方針が策定されることが確認された
・ 消費者保護の観点から、リスクコミュニケーションの強化と規制の見直しが進められることが確認された
<一次情報>
第197回添加物専門調査会
https://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20240828te1
資料:添加物評価書「亜硫酸塩等(亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、ピロ亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム)」(案)
https://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20240828te1&fileId=110
<参考>
【東京都保健医療局】用途別 主な食品添加物 漂白剤
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/shokuten/hyohakuzai.html
【公益財団法人日本食品化学研究振興財団】食品添加物リスト「添加物一般の使用基準」
https://www.ffcr.or.jp/shokuhin/2019/06/post.html