『LEAN IN』
こんにちは、あんぱんママ◎です。
フェイスブックのCOOであるシェリル・サンドバーグさん著の『LEAN IN』を読んでみました。
以前から気になっていた本ですが、なかなか読む時間が確保できず…。
育児と仕事の両立で疲れて休職したこのタイミングで、図書館で偶然発見し、運命を感じて読んでみました。
超概要
女性活躍が叫ばれてから何十年も経つのに、未だに多くの意思決定は男性中心に行われており、女性の声が平等に反映されているわけではない。
これまでの歴史で、女性が強い意志を持ったり、前に出て活躍することが「良いこと」とはされなかった背景があり、無意識のうちに根付いている感覚を変えていく必要がある。
女性が生きやすい社会を作るためには、女性が声をあげ続けなければならない。
女性が自ら「LEAN IN」(一歩踏み出す)ことの大切さ、女性が活躍する上で必要な考え方を教えてもらった気がします。
心に残った文章たち
女性が感じている不便さ、理不尽さは当事者じゃないとわからない、ということがよくわかる文章です。
きっと世の中にはこんなことがたくさんあって、理不尽と感じている当事者が声をあげる、「一歩踏み出す」勇気を出さないと、世の中は何も変わらないのだと気づかされました。
私は無意識のうちに「キャリアは梯子型」と思っていました。
「今の仕事」をやり続ける前提ですべて物事を考えてしまってたな、と。
復職のこともいろいろ悩んでおり、「元の仕事に戻らない」ことに罪悪感を感じたりもしています。
ただ、この「キャリアはジャングルジム」という言葉には少し救われた気がします。
まっすぐ上り続けるだけが道じゃないんだと。
今までは勾配の強いルートを進んでいたけど、道順を変えて、育児と両立できるような、ちょっとなだらかなルートを進んでもいいんじゃないかと。
そう思わせてもらえた文章でした。
「あああああ涙」と思わされました。
育児中のママがもしこの記事を読まれたら、「うッ」となる文章ではないでしょうか。
私はこれ、めちゃくちゃ刺さる文章です。
夫にあれこれ言ってしまってる…な、と……(例:その服じゃ今日寒いよ!一口にあげるごはんの量多すぎ!などなど…)
そのせいか、細かなことでも夫は私に確認してから育児するようになっていました。
そして「なんでも私に聞いてくる…」と勝手にイライラしてた私。
夫よ、本当にごめん…。
今まで娘の快適を最優先に考えていましたが、そもそも私のやり方が最適だったかもよくわかりません。
実は夫の育児のほうが、娘にとっては心地いいものかもしれません。
今日からいきなり「もう私何も口出ししないから、一人でやってね」と言うと、それはそれで突き放したようになってしまうので、夫からの確認・相談にはすべて肯定するところから始めてみようと思います。
「高みを目指しすぎないで」というメッセージ、なんと心が救われたことか……。
復職に向け、私は第一線でお客さんとバチバチやりあう部署から、エンジニアをサポートするような部署に異動したいと打診しています(私はIT企業勤務の者です)。
ここに罪悪感を感じていたんですよね。
上司は当然元の部署に私が復職するものだと思っていますし、途中で抜けてしまったプロジェクトも恐らくまだ続いている。
この罪悪感に負けたら、私もイカロス同様、墜落死するんだろうと思います。
「墜落死しないための勇気ある選択」と自分に言い聞かせ、高すぎない程度に飛行できる場所を見つけたいと思います。
ありがとうございます!!
ですよね!!!!
私は「私がんばってるよ!だからみんなもがんばろ!」じゃなく
「ここまで手抜いていいんだよ!」アピールをしていこうと思います。
総括(私の感想)
「フェイスブックのCOO」という肩書きを見て、崇高なありがたいお言葉がたくさん並んでいる本なのかな…と思いましたが、実際は生々しい育児の苦労話なども書かれており、筆者の方にちょっと親近感を持ってしまいました。
(会議のために子どもを連れて飛行機に乗ったら、子どもの頭にシラミを発見して大変だった、とか)
でも一番強く発せられてるメッセージは、「女性が生きやすくなるためには、女性が一歩踏み出さなければならない」というもの。
私も多くの女性と同様、周りを固めて安全を確保してから一歩踏み出すタイプの人間ですが、いろいろ考えすぎる前に一歩踏み出す力も必要だなと思わされました。
また、娘が社会に出るときには、私が「女性だから」感じているモヤモヤ・悩み・怒りはできるだけ取り除いてあげたい。
社会を変えるほどの大きな波は起こせないかもしれないけど、育児と仕事の両立でダウンした私だからこそ、発信できるメッセージもあるはず!とnoteを書き続けたりしてみようかと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
男性だろうと女性だろうと、「太陽に近づきすぎず」を頭に入れて飛びましょうね。