【Speaking編】ケンブリッジ英検初受験(2024年5月18日実施)の振り返り | ケンブリッジ英検C2 | #13
こんにちは。ケンブリッジ英検CPE(C2)初受験までの振り返り記事を科目別に投稿中です。今回は第3弾Speaking編です。
今回の結果(取得スコア)
Speakingも辛うじてC2レベル判定を取得することができました(注:合格点は200点)。
【参考】総合結果のチャートはこちらの記事からどうぞ。
試験形式
Speakingは3つのパートから構成され、試験時間は合計16分です。(注:実際の試験では、「体感」レベルで時間はもっと「長く」感じます😅)
受験生2人でペアになって受験します。当日は人数によって3人組になることもあるようです。同じく試験官も2名で、1人が受験生に直接質問、もう1人が横で採点するという形式です。
文章だけではなかなかイメージしにくいかと思いますので、試験機関の公式チャンネルが今年初めにアップした模擬面接の動画リンクを貼り付けておきます。
(参考動画①)模擬試験(受験生2人バージョン)
(参考動画②)模擬試験(受験生3人バージョン)
(参考)試験全体の出題形式はこちら(公式サイト)
パート別振り返り(覚えている範囲で🙇♀️)
Part 1 (Interview)
Part 1は、自己紹介と簡単なインタビューのパートです。最初に「どこから来たか、職業、将来の目標、一般的な質問」などが聞かれるので回答していきます。この部分は単に場所と職業を答えれば良いのかと思いきや、ネイティブ講師からは「単純すぎると点数に響くから補足情報もちゃんと入れてね😎」と最初の模擬レッスンで言われてましまい(笑)、それ以降は「自分の住んでいる場所がどんなところか(例:都市部なのか郊外なのか、何で有名なのか)、「仕事ではどんな業界、どんな国・地域の人々と仕事をしているのか)」と言ったように、基本的な情報に「肉付け」するネタを予め書き出して練習して本番に臨みました。
ですが、張り切って仕込んだネタを順番にどんどん話していったら試験官から途中でストップがかかってしまいました😅。しかし、講師曰くこのSpeaking試験では「試験官が止めるまで話し続ける(Keep Talking)」のがとにかく重要らしく、こちらについては後述しますが、試験官に止められても落ち込む必要は全くなく「むしろ喜べ」(笑)と言われていたのでここで動揺することはありませんでした。
冒頭の自己紹介の後は、試験官から追加質問があってそれに答えるという形式です。ですが、この追加の質問も特に難しい質問をされることはまずないと思います。ちなみに私の場合は「どんな時にリラックスすると感じるか(When do you feel relaxed?)」と聞かれ、「アロマテラピーが好きでお風呂やマッサージで精油を使っている時」と回答しました。逆に何を質問してくるかわからないという点では不安ですが(私もそうでした)、「世間話の延長線」ぐらいで、それこそリラックスして臨めば良いのかなと初回受験を終えた今はそう感じています。
Part 2 (Collaborative Task)
Part 2は、合計で4分間です。最初の1分間は特定のテーマ(当日は「Keep control」)について複数の写真(4枚〜5枚)の写真が提示され、ペアでそれぞれの写真について「どう思う?」、「自分はこうだと思う」とディスカッションしていきます。ここでは長々と説明してしまうとあっという間に制限時間が過ぎてしまうので、ポンポンと小気味よくやりとりをしていく必要があります。ネイティブレッスンでもこの部分は慣れるまで結構時間がかかりました😅。当日はとにかく説明が長くならないように努め、なんとか切り抜けられたかな。。と思っているところです。
そして最後に3分間、これらの写真に関連するタスクが試験官から提示されて、ペアでさらにディスカッションをしていきます。当日のタスクは「Keep controlというテーマで大学の学内誌が記事を書くことを検討している。どの写真が表紙に一番適しているかを提言する」というものでした。うろ覚えですが写真も「馬に乗っている人」、「大勢の人が集まっている」ような写真で、いずれも「制御する」、「管理する」ことが求められる作業やイベントに関するものでした。
3分間でディスカッションして、提案までしなければならず焦ってしまいますが、ここも講師から言われた「Keep talking」を思い出し、無我夢中で喋り続けました(もうこの部分は夢中になり過ぎてかなり記憶が曖昧です😅)。
Part 3 (Long turn and discussion)
Part 3では、プロンプトカード(Prompt Card)と呼ばれる質問と3つのキーワード(アイデア)が書かれたカードが示され、2分間スピーチします。そしてその後ディスカッションしていくという流れです。
具体的には、受験生1人が2分間スピーチ、その内容をベースに試験官がもう一人の受験生に意見を求め、スピーチした本人も質疑応答をするという形で進みます。これを2セット(2人分)繰り返すことになるので、所要時間はトータルで10分間ぐらいになります。
この冒頭の2分間スピーチでは、準備時間は一切なくいきなりスタートします😅。当日私に出されたお題は「How beneficial is to spend time working in another country?」で、カードに示された3つのアイデアは全然覚えてないんですが(笑)、「他の言語を習得することで仕事のチャンスが広がる、いろんなバックグラウンドの人と交流できる・・・」といった話をしたことを朧げながら覚えてます。。
受験生2人ともスピーチと質疑応答を終えると最後にまた別の関連質問が出てディスカッションします。当日はこの質問がなかなかトリッキーで、「magical place」についてでした。一瞬「ん?なんのこと?😳」とかなり焦りましたが、「神聖な場所」、「自分がまた行きたいと思う場所」を軸に日本の地名を例に挙げながら話を展開しました。この「magical place」に対する自分の解釈が合っているのか不安でしたが、後日日頃からお世話になっているオンライン英会話の講師に確認したところ「それでOK!」と言ってくれたので、ホッとしているところです(苦笑)。
試験までに行った主な対策
前提
スピーキングは「やはり最初はレッスンを受けて慣れておいた方が良いな🤔」ということで今回はライティング同様ELT英会話スクールのレッスンで繰り返し練習しました。またこれはラッキーだったんですが、普段から利用しているオンライン英会話Cambly(キャンブリー)で、C2レベル指導経験があって長らく別のお仕事でお休みしていた講師が試験直前の時期に復活し🙌、わずか3回だけでしたが一番苦手意識があったPart3のプロンプトカードを使った2分間スピーチを一緒に練習してもらい、さらに場数を踏むことができました。
対策① ネイティブ講師と模擬面接で徹底練習(とにかく試験形式に慣れる)
ELTのレッスンを受け始めた当初はObjective Proficiency (Student’s Book)のSpeaking問題をレビューしながら、試験形式に慣れるようにしました。
そして準備の最終段階では、講師が準備してくれた以下のテキストも使って実践に近い模擬形式で練習を繰り返しました。
ケンブリッジC2のSpeaking試験は、他の難関試験(例:自分の場合は国連英検特A級)に比べてトピック自体はそれほど難しいものは出題されません。ですが、ペアになってのチームワークであったり、単に質問に答えるだけではなく提案もしなければならない(写真描写の問題)など癖がかなり強いです。また時間配分にも気をつけなければならないので、講師とのレッスンではとにかく「習うより慣れろ!」の精神でアドバイスを受けながら勉強を進めました。
対策② 「2分間」スピーチを毎日練習(時間の感覚を掴む)
これはPart 3のプロンプトカードを使った2分間スピーチの対策として始めた自主練です。実際のレッスンで練習したカードやネットで検索して見つけたプロンプトカードを使って、毎日1カード分をタイマーを使って2分間スピーチし、それをレコーディングしてチェックする練習を試験前の約2ヶ月間続けました。
最初の頃はレッスン同様ボロボロで、「2分以内にスピーチが終わらない😢」、「3つのキーワードを入れて話せなかった😭」、、、など凹んでばかりで「こんな練習でいいのかな🤔」と当初は迷いながら続けていました。
しかし、しばらくすると段々慣れてきて、さらにはELTとキャンブリー両方の先生から「練習の成果が確実に出ている!」と嬉しいコメントをもらって自信がついてきたこともあって、この練習は試験直前まで続けることができました。
なおスピーチの内容は特に書き起こしはしませんでした。それをしてしまうと負担が増えて毎日継続しなくなるかなと思ったためです。もちろん「言いにくかったところ」は後で表現を調べてメモ書き程度で書き残しましたが、この練習では「毎日口に出す」ことにフォーカスしました。
対策③ Random Questionサイトを使って毎日練習(表現力強化)
ELT講師の勧めで、質問をランダムに作成してくれるサイトを使って練習しました。講師によるとこのサイトでは「同じ質問はまず出てこない」らしく、そのため様々なジャンルのトピックに接することになるのでいい練習になるとのことでした。また「Random Question generator」で検索すると同様のサイトが出てくるので使いやすいもので練習すれば良いかなと思います。
注)このLearnhipのサイトはアプリもあるようですが、iOS版はなくAndroid版のみのようです。
上記のサイトで毎日1問ずつ練習していきました。正直なところ当初は「こんな簡単な質問で練習になるのか😳?」とびっくりしたんですが、講師曰くケンブリッジ試験のSpeakingでは教育、環境、コミュニティが頻出分野ではあるものの、実際の試験では簡単な質問に対して答えるという形式なので、このようなサイトで「パッと聞かれてパッと答える」練習は役に立つとのことで、それを信じてひたすら練習しました。そして実際に試験を受けてみてその通りだったなと実感しているところです。
反省点
最後に反省点です。・・・どこから語っていいのかわからないくらい(笑)いろいろあるんですが、一番の反省ポイントは緊張したせいか終始落ち着きがなく早口になってしまったかなという点です(ペアの方、本当にすみません🙇♀️という心境です😅)。また当然ながらトピックボキャブラリーもまだまだ不十分なので、ボキャビルも続けたいと思います。
と書きながら思い出したんですが、「IELTSの単語帳も有効」とのことで講師から以下の本を勧められて入手しました。トピック別にボキャブラリーがまとまって見やすい仕様です(しかし、初回受験の時は大半が消化できず😅)。なので、再挑戦に向けてこちらのテキストにも改めて取り組みたいと思います。
今回は以上になります。次回はListeningの振り返りを投稿します。本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
ケンブリッジ試験C2合格に向けて今も試行錯誤が続いています。その過程を不定期で投稿し、マガジン化しています。
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