第11回・第12回の添削結果&ナショジオ2024年5月号レビュー|ナショジオ翻訳実践
こんにちは。先日実践コース最後の添削課題が届き、あとは修了証の到着を待つのみとなりました。実践コースではコース全体の評価も頂けるそうですが、学期中の一連の成績から既に大方予想はついているので、今の心境は「どきどきする」というよりも「結果をあるがままに受け入れる」という半ば「悟りを開いた」ものに近いです笑
この春は受講を継続しなかったので、今は約1年ぶりに「ナショジオ課題がない」日々を過ごしています。受講中は楽しいながらも常に締め切りが気になってソワソワしていたんですが、一旦受講を終えるとそれはそれでなんだか「拍子抜け😯」と言いますか、「寂しさ」すら感じることもあり、我ながらつくづく身勝手なもんだなと呆れているところでもあります😅
それでは、早速今回も振り返りと最新号レビューをお届けしたいと思います。
第11回添削結果
結果はこちら(A、B+、B、Bー、Cの5段階評価)。Bでした。。
課題は英国イングランドのチョークストリーム(白亜の小川)の話。この回に取り組んでいる頃は、前にも増して他の用事で時間に追われ、さらにはリサーチ・推敲不足を改めて指摘を受けた時期とも重なりました。そのため、翻訳作業の初期段階では極力「チョークストリーム」そのものに関する記事や文献を多読、最終段階の推敲もスキマ時間をフル活用して繰り返し行うようにしました。
まずリサーチを始めた頃にイギリス・The Guardian(以下、ガーディアン)で見つけたのがこちらの記事。ナショジオ最新号と同様に気候変動や環境汚染の影響で危機的状況にあるチョークストリームの保全活動に取り組むお話でした。ガーディアンはイギリスのメディアということもあってか、他にも検索すると様々な関連記事がヒットしたので片っ端から読んでいきました。
またチョークストリームはフライフィッシングの「聖地」だそうで、ガーディアン以外でもあれこれググってみたところ、作家の夢枕獏さんのトラウトフィッシング体験記が見つかり、面白くて翻訳作業そっちのけで読んでしまいました笑 ただこういう記事も読んだおかげで、課題や記事を文章で読むだけの時に比べて、「チョークストリームはどんなところなのか」についてより具体的にイメージしやすくなったので、一見課題とは関連性が薄いコンテンツではあってもキーワードに引っかかったものであればどんどん読んでもいいのかなと感じました(もっと早くそこに気づくべきでした😅)。
といいつつ、訳出ではいつも通り苦労しました💦特に苦労したのは、小川や風景の描写の部分ですね。。これはもう毎度のことながら日本語のセンスが問われる部分なので、地道に名文を読んで磨いていくしかありません(と1年間の受講を終えてこちらも同じく「悟り」ました😅)。
第12回添削結果
講座最終回となる第12回。最後も特に変わりなく😅
この回はとにかくきつかったの一言です。お題はタコ。。さすがナショジオ、最後にすごい課題を持ってきました。先月も課題の難易度が上がってきているというお話をしましたが、これもよくよく考えてみたら、恐らく現時点で既に成績優秀で「登録翻訳者候補」になっている方々をさらに「ふるい」にかけるのも目的なのかなとちょっと思いました(あくまでも推測です🙇♀️)。競馬のレースでいうところの最後の第4コーナー🐎を回ったところなのかなと🤔それくらい難しかったです。
そして当然ながらそんな「レース」からは早々と「脱落」してしまっている私にとっては、最初の下訳の段階でどう訳せばいいのか見当がつかない箇所だらけで、頭を抱えてしまいました。そしてこれはいつもよりも時間をとって調べて準備をしないと!ということで早速リサーチ開始です。
課題がアップロードされてからの2週間はタコの解剖図🐙をひたすら検索し、ヒットしたものを片っ端からチェックしていきました。またナショジオチャンネル含めタコの生態に関する動画も随時チェック。特に動画はタコの泳ぎ方や動き、生態を知る上で役立ちました。
しかし課題に対する理解がリサーチを通じて徐々に深まったものの、次は表現が出てきません。。添削でもこちらはボロボロでした😅特に難しかったのが、人間とタコとの交流について筆者が語る部分です。人間同士の交流で使う言葉をそのままタコに使っていいのかどうか、この表現はこのまま訳したら不自然かな、、など最後の最後まで判断が難しく、何度も推敲してはレビューしての繰り返しの末に提出はしたものの、大半があえなく却下されてしまいました。これがプロと素人との差なんでしょうね。。
ナショジオ2024年5月号レビュー
今月号の特集は課題にもなったオクトパス(タコ)の世界。なかなか迫力のある写真です。
タコについては、日本語版の広告欄を見ると最近ムック本が発売されたり、有料の動画チャンネルでもタコの特集を組まれるなど、ナショジオにとっては全面的に推したいコンテンツのようです👀
それも背景にあるのか、最新号のオクトパスの特集記事も他の記事に比べて力の入れようがすごいなと感じました。様々なタコの写真を見開きで掲載したり、種類別にイラストで一覧できる図解を挟み込むなどビジュアルの充実度がまず半端ないです。またタコの賢さや知能の高さであったり、身体能力の高さも余すところなく紹介されていて、翻訳課題や最新号を通じてすっかりタコに詳しくなってしまいました。今もスーパーで見かけると、なんだか親近感が湧いてきます笑
そして今月号では日本語版のみ久々に付録が付いていました。日本語版の350号を記念して、それまでの表紙全てを網羅したポスターです。日本語版の創刊は1995年で約30年前だったんですね😳いくつか見覚えのある表紙もありました👀
さらにびっくりしたことに350号を記念して、なんと現在日本語版の創刊号が無料でネットで公開されています😳現時点では特に掲載期限は設けていないそうですが、都合により終了するそうです(2024年5月時点では閲覧可能でした)。
まだ全て読んでませんが、冒頭は活動期を迎えたカリフォルニア断層の記事で、日本の地層についても触れています。そして気づけばこの創刊号の発行が1995年4月、すなわち同じ年の1月に発生した阪神淡路大震災の数ヶ月後で、元々予定していた特集記事なのか、あるいは大震災を受けての特集なのか不明ですが、なかなかタイムリーなトピックを取り上げていたんだだなと感心しました。
今回の記事は以上になります。毎月投稿してきた課題や最新号の振り返りは今回が一旦最後となりますが、来月か再来月あたりに「実践コースの総合振り返り」記事をお届けしたいと思います。つきましては今後もお時間のある時にお付き合い頂けますと幸いです。本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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