"速報" 事業再構築補助金の公募要領発表! ~ポイント3選~
こんにちは、予算管理に特化した税理士&コンサルタントのT.Hiroです。
3/26の夕方、ついに事業再構築補助金の公募要領 が発表されました!!
前回記事で、「事業再構築補助金の手引き」について、ポイント3選や売上高要件などについてお伝えしましたが、今回はずばり、公募要領のポイント3選を速報ベースでお届けします!
(前回記事もご参照ください!)
1.公募開始は3/26、申請開始は4/15から!
公募要領が公表され、具体的な申請スケジュールが発表されました!
● 公募開始 3/26
● 申請開始 4/15
● 申請締め切り 4/30 18:00〆
そのため、実質15日間の間に、Gビズシステムにて申請を完了する必要があります!
スケジュールとしてはかなりタイトですよね!
ものづくり補助金などと同じように、公募から申請まで、2週間程度の余裕期間を設けてくれているのは、申請者としてはありがたいですが、それでもかなりタイトなスケジュールですよね!
そして、新たな事業計画の指定様式に合わせて資料作成も進めないといけません!
新様式での事業計画書等については、別記事で詳細に解説したいと思っておりますが、下記の通りです!
事業計画書は最大15ページという縛りも、ものづくり補助金の申請書類と似ていますね!
2.最重要! 売上高要件の対象期間について
個人的にはこの要件が最大重要点ではないかと思っています!
申請要件である、
申請前の直近6か月間のうち、任意の3か月の合計売上高が、コロナ以前(2019年又は2020年1月~3月)の同3か月の合計売上高と比較して10%以上減少していること。
これを満たす事が、申請への最低要件ですが、具体的には「2020年10月〜2021年3月」の売上高のうち、任意の3ヶ月が10%減少している事が必要になるようです。
こちら、公募要領の12P に記載がありましたのでご参照いただければと思います!(下記画面キャプチャの黄色ハッチング部分です)
ここからは、あくまで私見ですが、2021年3月の売上を判定期間に含めるのって、かなり酷ですよね・・。
何故か?
● 3月決算法人が日本企業では多い → 決算事務の煩雑化
● 要件の充足有無がわかってくるのが、申請開始日と同タイミングとならざるを得ない
という2点の理由が挙げられます!
3月の売上が見えるのは、4月半ばくらいだとして、申請開始が4月15日です。
つまり、応募要件を満たすか満たさないか、ギリギリのラインの事業者さんは、申請開始の直前まで要件を満たせるか分からないって事ですよね。
大きな規模の会社ほど集計には時間がかかりますし、一般的に日本企業は3月決算法人が多いことから、決算作業に通常の月次決算よりも時間と手間がかかります!
なので、1次応募は、できれば2020年9月〜2021年2月を対象期間にしてくれたら、実務的にはありがたかったのにな〜と思っています・・。
いずれにせよ、「2020年10月〜2021年3月」の期間で判定することになるので、こちらご注意ください!
更に、売上高要件の充足有無の証明として、下記の添付資料も求められているので注意が必要です!(提出書類、かなり多いです!)
3.「通常枠」? or 「特別枠」?
今回、中小企業を対象として解説させていただきますが、
中小企業では、「通常枠」と「特別枠」のどちらかを選択して申請することができます。
「通常枠」の要件は、以前の記事でも紹介してきたものとなりますので、今回は割愛させていただきますが、新分野展開の枠であれば、
①製品等の新規性要件
②市場の新規性要件
③売上高10%要件(総売上高に対する再構築事業の売上高割合)
の3要件を満たす必要があります!
一方で、特別枠! これは緊急事態宣言特別枠として、
「令和3年1月の緊急事態宣言により、深刻な影響を受けた事業者で、令和3年1~3月のいずれかの月の売上高が対前年または前前年の同月比で30%以上減少している事業者」
を対象としたものとなります!
特別枠のメリットは2点です!
● 特別枠は優先的に審査される!
● 特別枠で落選しても、通常枠での再審査が可能で、そこでも加点対象となる
なので、特別枠に当てはまりそうな事業者の方は、是非とも検討したいですよね!
しかしながら、注意も必要です。
補助額、補助率は下記の通り上限があるため、一概に特別枠の方が、補助金額総額で見たときに有利かどうか? という点は注意が必要です。
これは、(従業者が少ない事業者の場合は顕著ですが)上限額が設定されているからです。
公募要領には、
「特別枠の要件を満たしながら、通常枠で申請した場合でも、一定の加点対象になる」
との記載があることから、どちらの枠で申請するかは、よくよく考えたうえでジャッジすべきかと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!
本日は、公募要領発表の翌朝でしたので、速報的なポイント3選をお届けしましたが、次回は事業計画書など、具体的な必要資料について深堀していきたいと思います!
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