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事業計画作成時の市場予測のTips!

こんにちは、予算管理に特化した税理士&コンサルタントのT.Hiroです。

前回記事で、「事業再構築補助金」について、申請期限延長の情報や、採択後の事後フォローなどの情報をお伝えしましたが、今回は市場予測のTipsについて、お伝えしたいと思います!

(前回記事もご参照ください!)




1.市場予測にはグラフ化が相性抜群

前回、こちらの記事で、事業計画におけるグラフ化の必要性についてご説明しました!


市場予測でも下記のようにグラフとの相性が良いです。

それは、

 ・直感性

 ・ビジュアル性

 ・説明補足性

の3点に優れているからです!


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直感的に、対象マーケットが今後どうなっていくのかを示す事ができるのが何よりの利点です。

どうしても文章が多くなる申請書において、挿絵としてのビジュアル性機能も果たす事が期待できます!

皆さんがもし、採択を決める審査員だったとしたら、文章だけの資料よりも、適切な挿絵やグラフが使用されている資料の方が読みやすいし、読んでいてわくわくしそうですよね!

また、説明補足性という言葉は造語なのですが、グラフで数値の動きをダイナミックに表現することで、文章の方では定性的な情報や、より詳しい内容を記載できるという点を意味しています。

市場予測の文章が、当たり障りのない、あまり特記すべきことがない内容だとしたらどうでしょうか・・?

「本当にその市場予測ってあたるの?精度は大丈夫?」

と思われかねないですよね。

なので、"市場予測はグラフ化" が鉄板です!


2.円グラフの活用でポートフォリオを示す



事業再構築をする際に、多くの企業が他分野への進出を検討されているかと思います。

それは需要家・マーケットが他分野だったり、商流が他分野だったり、様々な意味での「他分野への進出」があると思います。

そういった際、現在の自社のポートフォリオと市場予測情報を結びつけると、より見やすい情報になります。

・・・定性的に説明しても不十分かと思いますので、具体例で見ていきましょう。

経済産業省のHPでは事業再構築の具体例が業態ごとに記載されておりますが、より踏み込んで、T.Hiro独自想定の具体例をご紹介します!

【具体例】

 ●金属加工の製造業者で切断加工の技術に従来から定評がある

 ●長年つきあいがある航空分野の需要が足元の状況で減退

 ●新規顧客先として新たに、医療機器分野が浮上

 ●事業再構築補助金をきっかけに医療機器分野への進出を図る

上記具体例をもとに、現状のポートフォリオと市場予測、そして事業後のポートフォリオを示すと以下のようなイメージになるかと思います!

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紫色部分の医療機器向けが、事業前と事業後で大幅に増加させる計画であることが読み取れるかと思います。

先に計算した市場予測と並列で並べることで、説得力が増しそうですよね!


3.特定の企業についての言及も効果的


こちらはややマニアックな内容になってしまうかもしれませんのでご参考までに。

市場予測を整理する際に、特定の企業をターゲットにした戦略も当然ありますよね。

 ●従来からの繋がりを活かす

 ●新たな顧客だが大口の注文が予定されている

などの理由で、特定企業をターゲットとすることは計画上よくあるケースかと思います。

その際は、市場のマクロ感を述べるとともに、特定の企業の説明や、その企業が有する強み・将来性などについても詳細を説明してあげるほうが親切かと思います!

ニッチな市場だけど、そのニッチ市場で存在感があるケースなどでは、審査官もその企業のことを知らない場合がございますので、

「この企業は○○の点で、他にはない圧倒的な優位性を有しています!」

といった内容を説明することは効果的かと思います!

市場予測の書き方のテクニックの1つとして、ご参考にしていただければ幸いです。



最後までお読みいただきありがとうございました!

次回は、事業再構築補助金の採択情報についてご説明したいと思います。


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