「イケおじ」外国人のジェントルマンな対応に女性はうっとり
自己紹介
昭和~平成に替わる時期にANAに入社し、良い時代にCA生活を送りました。時代は流れ、ANA仲間とマナー研修会社を立ち上げ間もなく10年。令和の時代に取り残されないように必死で若い世代と交流し、その中で若い世代と私たち世代をつなぐ~「イケおじ」として知っておきたい~記事を書いております。同じ世代の皆様のお役に立てば幸いです。
インターン生の外国人のボスの胸キュンのフォロー
今日は就活中の女子学生Mさんから聞いた、インターン先の外国人のボスの「イケおじ(イケてるおじさん)」ぶりをご紹介します。
Mさんの初めての出社時のことです。インターン先は外資系企業だったので、自己紹介も英語でしなければなりません。決して得意とは言えない英語で汗だくになって自己紹介をするものの、言葉が詰まり練習の成果は出し切れませんでした。Mさんはインターンの初っ端からしくじった~と落ち込んでいましたが、「イケおじ」のボスが彼女の自己紹介の後にメンバー全体に向かってこんなことを言ってくれたのです。
「緊張というものほどピュアなことはない。ピュアな気持ちは初心を思い出させる。Mの自己紹介は我々が忘れていたものを思い起こさせるものであり、我々にとってとても価値があるものだ。彼女に感謝を伝えよう!」
Mさんから話を聞いたとき、胸が高鳴りました。なんて素敵な上司でしょう。彼女の緊張状態を間接的にフォローし、立場を立ててくれるこのセリフ。英語を日本語訳にするとどこかカッコ良くなりがちではありますが、それを差し引いてもうっとりしてしまいます。
外国人ボスの指導には、ユーモアとお洒落さがある
Mさんは更にこんなことも言っていました。外国人の方はユーモアがあって、気が付くとインターン中は笑顔で仕事をしている自分がいたそうです。
自宅とは違うコーヒーメーカーの使い方に四苦八苦していると、
「わが社のコーヒーメーカーはMにだけ意地悪をしてしまうよね。僕があとで叱っておこう」
とコーヒーメーカーをポンと軽くたたいて通り過ぎていったそうです。ある時は、Mさん作業が自分でも少し時間がかかりすぎだ!と感じて焦っていると、午後一番にMさんの進捗を上司が確認にきました。その上司は、Mさんの仕事ぶりが遅いと感じた様子ですがそんなときの一言は、
「前半はMにとってのインプットタイムとして、とても有意義な時間だったね。さあ!後半はいよいよアウトプットタイムだ。Mはここからが忙しくなるぞ!」
ついつい、「午前中何をしていたんだ!ここまでしか出来ていないのか!」と、喝を入れたくなるところですが、もしそう言われていたら後半のやる気を削いでいたかもしれません。
前半はインプットタイム!仕事が遅い部下にちょっと使って見ようかな~と思いました。ホントに外国人の方って言葉選びが素敵です。
CA時代にもあった!外国人のお客様は言葉選びにセンスがある
そして外国人で思い出した私のCA時代のお話があります。機内でのお食事はクラスによって数種類のチョイスがありますが、そのオーダーの際は極力お断りは避けたいものです。上手に偏りが出ないようにお声掛けしたつもりでも、どうしても最後のオーダーを取るお客様にはお断りも発生してしまいます。
ビジネスクラスやファーストクラスのお客様は海外の往来も多いせいか、お食事のチョイスを伺う際に、外国人のような粋なお声掛けをしてくださる方が多いのです。私たちが困っていることを察して、あらかじめこんなことをおっしゃってくださいます。
「君が困らない食事を食べるよ」
「あなたのベストチョイスが、僕のベストチョイスだよ」
「食事を選ぶ楽しみよりも、君のオススメを聞く方が楽しみだね」
ちょっと照れ臭い言葉も、立場ある人から堂々と言われると、とても胸きゅんな気持ちになります。是非皆様も部下に素敵な言葉を投げかけてあげてください。
ちなみに、Mさんが、ダジャレをユーモアと思って使っている人は「イケおじ」ではない!とのことでした。(厳しい~!!)