わにさん どきっ はいしゃさん どきっ
五味太郎 作
ゆっくり あそんでいたいけど
いかなくちゃ いけないね
わにさんが、虫歯になって
歯医者に向かいます。
わにさんは、歯医者が嫌いです。
よし!行くぞ!と腹をくくって向かいます。
歯医者さんは、歯医者さんで
ゆっくり遊んでいたいけど、
行かないとと心を決めます。
わにさんと、歯医者さんが出会います。
わにさん「どきっ」
歯医者さん「どきっ」
わにさん「こわいなぁ」
歯医者さん「こわいなぁ」
お互いに、わにさんは歯医者が怖い。
歯医者さんは、わにさんが、怖い。
そんな二人?が歯の治療を色々ありますが、
何とか終えます。
さいごは、
「大変失礼しました いずれまた」
わにさんは、歯医者さんを去って行きます。
歯医者さんも
「大変失礼しました いずれまた」
と送り出します。
最後は、
「いやいや もう二度と会いたくない」と
お互いに思い、そして「だから歯磨き」という所で話は終わりです。
虫歯にならないようにと
虫歯予防の啓発にもなる絵本です。
お互いに同じ言葉としてを思っているのですが、
微妙にニュアンスだったり、
思いが交錯しているのが
面白い絵本です。
絵も、五味太郎さんのタッチでインパクがあり、
同じ言葉なので、声やトーンを変えて読み聞かせするなどの
工夫をすることで、
微妙な互いの気持ちを伝えられたらと読んでいます。
大人が読んでも面白いです。
まるで、お笑いのコントのように感じます。