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胃の切除手術を無事に終えて、半年。

お久しぶりです。
前回、入院直前の2019年10月25日にnoteを更新してから約半年が経ちました。もしかしたら何かあったのか?と、どこかの誰かがもしかして心配してくれていたりして…笑、と余計なことを考えながらの半年でした。腕のよい外科医の先生のおかげで、腹腔鏡下胃全摘術 実質2時間での手術は何事もなく成功、3ヶ月検診・6ヶ月検診ともに血液検査(腫瘍マーカー)やCT検査でも異常はなく、ふつうの生活を送っています。

人生初となる手術を受けたのは、2019年11月6日の午後4時。
おとといでちょうど術後半年記念日でした。

さて、何について書こうかしら。

特殊な病気を告知されてから、手術を決め、結果的に癌化がみつかり、昨年からのわたしは本当にたくさんのことを経験しました。胃が無くなった身体で生きていくこれからが本番ですが、まずはこれまでに知ったことや感じたことからまとめていきたいと思います。

きょうはそのトピックを、自分のためにも挙げておきます。これからの記事を楽しみにお待ちいただければと思います。

入院前

▸がん治療の効果が認められていないサプリメントを、両親に勧められたこと。
▸治療のステップに上るまでの、障害。
▸病気がわかったひとに寄り添うということ。
▸神様の“行政代執行”?
▸会いたいと思うひとにできる限り会いに行った、手術前夜。
心療内科の先生の言葉。

入院時

入院期間がわずか12日だったこと。
入院初日が3連休の前日でやることもなく、入院翌日から外泊許可を取り自宅に帰ったこと。
高校時代の友人から偶然連絡が入り、手術イヴを過ごしたこと。

思わず、たくさんのひとに一言遺書を書き綴ったこと。
幼いと思っていた弟が大人になったなと思ったこと。
この体験は制作活動の素材や糧になるなと思ったこと。

入院棟の面会スペースから見晴らす、大阪城が美しかったこと。

入院とは、医師と看護師、スタッフなど、エキスパートに守られた安心の場所だったということ。
手術室。ICUでの拷問のような心電図モニター。
手術で痛かったこと・痛くなかったこと。
術後6日で退院となる現代の医療。
病理検査で“ひとつ”癌化していたと判明したこと。
「がん」を「がん」と呼べるようになったこと。

退院後

胃を切除したひとが「食べる」ということ。
退院後3週間のおおきなヤマ。
わたしの小腸ちゃんが前代未聞の事態に対処してくれているということ。
ダンピング症候群の症状との付き合い方。

健康保険の「限度額適用認定証」が役に立ったこと。
がん保険、入院保険、医療保険が役に立ったこと。

医師の先生方が切除手術以外の方法を議論してくれていたと、あとで知ったこと。
入院と前後して髪を切ってもらうようになった美容師さんが、おなじく「がん」と付き合いながら生きていること。
母親世代の友人の女性が乳房のがんを摘出していたと知ったこと。
「がん」とは不治の病ではなく、付き合っていく病であるということ。

日常的にモンスター化していたラスボス(母親)が、やさしくなったこと。






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