人には必ず終わりが来る(帰国まで37日)
朝起きると母からLINEが入っていた
親戚のおばさんが亡くなった
との事だった
そのおばさんは、私の、はとこのおばあちゃんで、小さい時に親族の集まりで何度も会っていた、優しくて上品で、美人なおばさんだった
寂しいと言う母に対して、私は、あまり現実味がわかなかった
もう5、6年も会っていなかったからだ
あと数十日、私の帰国が早かったら、お通夜に顔を出せたのだろうにと少しばかり悔しい気持ちもある
どうしようと思ったが母がお通夜に出るから焦らないでいいと言ってくれたため、予定通りの日々を過ごして帰ろうと思う
四十九日には間に合うので、行けたらいいな
亡くなってしまったおばさんの夫に当たるおじさんはもう既に亡くなっていたのだが、そのおじさんが亡くなる前、彼は自分の死期を悟っていたかのように、親戚を一人一人呼び出してお話する機会を設けた
だから私はおじさんが亡くなる前、お話することが出来た
そう思うと、亡くなる前に、おばさんに会いたかったなぁと思う
それでも、人が亡くなる悲しさを私はまだ知らない
身近にいた人が亡くなった経験がないからだ
近いところで言うと、私の母方の祖父は亡くなっているのだが、亡くなる前は病院に入院しており、数年会っていない状態で亡くなってしまったため、実感がわかなかった
だから、どうやって悲しめばいいのかわからなかった
今後、人が亡くなる喪失感をいずれ必ず知るのだろうと思うと、とても怖い
でも仕方がない、人間は必ず死ぬ
でも、死んだ後、人に忘れられた時が本当の死だと何かで聞いたことがある
本当にそうだと思う
だからみんなに愛される優しいおばさんは、亡くなってしまったけれど、延々に親族の心の中で生き続けられる
私もいずれ死ぬ時は、誰かの心のほんの数ミリでもいいから、鼓動の1部に紛れ込めたらいいな
なんて思ったりしている
だから、周りの人を愛して、もらった愛を受け止めて、そうやって、大好きな人たちと毎日を過ごしていけたらいいな
それじゃ
おやすみなさい
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