6/29 どうか、愚かと笑って
12の夏、初めて死を心から望んだ。14の冬、うつ病と診断された。15の冬、夜中に泣き叫んで、暴れて、ベランダから身を乗り出した。16の冬、全日制高校を退学して、通信に転校した。17の春、精神神経科閉鎖病棟に入院した。
私の感覚では、死にたいと思ったときも、自殺企図を繰り返したときも、入院するほどまで追い詰められた時も、いつも"勉強しなければ"と強迫的になっていたと思う。
5歳のころから、10年以上塾に通っていて、周りは賢い人ばかりで、私には才能なんかなくて、私には人一倍の努力が必要で、周りの大人は数字しか見てくれなくて、結果を出すことでしか、学校にも、家にも居場所を作れなかった私が、勉強に励んでいたのはある意味自然な流れだったと思う。
当時はただ、自分のことを守るために、必死に勉強していた。身体を壊してまで、心を守ろうとしていた。でも結局、心も壊れてしまった。
入院していたときは、あまりにも限界で、今のことを考えるので精一杯で、未来なんてもはやどうでも良くて、主治医にも「通信制大学に進学する」とはっきり言っていたけど、退院して3週間経ったとき、「受験しよう」と思った。
私は、自分自身について、「勉強頑張りすぎて身体も心も壊すなんてもううんざり、何も頑張りたくない」と思っているものだと感じていた。
勉強を頑張りすぎてしまったせいで、こんなことになってしまったのに、また同じことを繰り返そうとしている自分に驚いた。
何かを頑張ったら必ず同じことの繰り返しになるわけではないけれど、白黒思考の私は、やるかやらないか、しかできなくて、気をつけてはいるけど、追い詰められるとまた繰り返してしまうんだろうなと思っている。
そういうことを加味しても、それでもまだ、受験を諦めたくなかった。本当に勉強一筋の17年間で、勉強のために習い事も全てやめて、休日も勉強に費やしてきたのに、ここでやめてしまったら、私には何が残るんだろうと、思った。
入院して、少し回復して、気力も出てきたのに諦めてしまうのは嫌だった。でもそれと同じくらい、失敗を繰り返すのも嫌だった。
あーもうそれならいっそのことここで死んですべてをシャットダウンするのもありだな、と不穏なことも考えた。
自戒を込めた記録
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