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夏期研修で種をまく~ICTを活用した授業を広げていくために~

今回は少しさかのぼって、今年(2023年)の夏休みに校内で行ったICT活用の研修について記事にまとめてみようと思います。

はじめに

多くの学校で、夏休みに入ると最初の週の午後に校内研修が組まれることと思います。私の学校も例にもれず、外国語教育や特別支援教育などの研修会を本校在籍の若手が講師となって実施しています。
個人的には、アウトプットの場としてとても良い取り組みだと思っています。

ICT研修の目的を考える

毎年、ICTに関しても枠があるので今年も研修主任にお願いをして、枠を確保しました。
そして、今年の研修での目的を考えました。(当時は7月始めの成績処理の時期でした・・・)
そうこうしているうちに、(というか、少し前からいつになるんだと気にはなっていましたが)ようやく生成AIに関するガイドラインが届きました。
今年の研修は、このことにも触れようと前半にねじ込みました。
後半は、『さる先生の「全部GIGAでやろう」』(以下「全GIGA」 )から、1学期に取り入れていたcanvaとPadletについて紹介しました。

私の夏休みの校内研修でのアウトプット歴 canvaで作成

少し話が逸れてしまいましたが、今年度のICT研修の目的は大きく2つかな、と考え、canvaでスライドを作成し、紹介しました。

生成AIのインパクトを伝える

まず、1つ目は生成AIガイドラインについて周知を図るとともに、そのインパクトについて伝えることです。
個人的には、Windowsの登場やインターネットの普及、スマートフォンの普及と同等の変化が起きる、という感覚をできるだけ具体例を交えながら伝えたつもりです。
しかし、一気に伝わるものでもないので、まずは「生成AI」という言葉の認知度をアップさせることに主眼を置きました。

授業改善につながるアプリの紹介

自分が使ってみて、職場でもマッチしそうなものを選択

2つ目はアプリの紹介です。
坂本先生の著書「全GIGA」で紹介されているのは、この2つにFlipとKahoot!を加えた4大アプリですが、一気に進めるべきでもないと思い、今の環境で無理なく使えそうな2つに絞って研修に入れ込みました。

Canvaで暑中見舞い(メッセージカード)作り

始めに、テンプレートとして1枚作成しておき、それを先生方の人数分複製します。そして先生方にQRコードから入ってきてもらいログインをしてから一斉に取り組みました。ここでは上記スライドの①共同編集と②相互参照を主に行いました。

Padletでカード紹介(アプリ間のやりとり)

カードの紹介自体はcanvaでできているのですが、ここでわざわざPadletをはさんだのには目的が3つあります。
1つ目はcanvaのダウンロード→PDF機能の紹介
2つ目はPadletにログインしてもらうことと使い方の説明のため
3つ目はPadletの強みである相互評価の機能を実際に体験するため

このあたりから、ICTが苦手な先生方は、少しきつかったと思います。

しかし、今回のこの研修が10月30日現在、大きく実を結びました!
また、そのことについては別記事を書こうと思いますが、『ログイン』して登録をしておくことの大きなメリットを感じることとなりました。

研修を終えて、もう一度考えたこと

今回の研修に限らず、ICT研修の大きな目的は、先進的な実践をどんどん紹介することではありません。
私がよく肝に銘じているのは「一人の100歩よりも100人の1歩」という言葉です。
まずは、canvaやPadletという存在を知ってもらうこと、更にそれらを扱う土台としてのGoogleクラスルームやロイロノートとの関連性を体験してもらうことに重きをおき今回の研修は閉じました。

今回、4つの紹介したいアプリの中から2つに絞ったことが果たしてどのような効果があったのか、また進捗状況とともにお伝えできたらと思っています。


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