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海に眠るサンゴとコンクリートの記憶〜ドラマ海眠〜軍艦島から教えてもらったこと

ドラマ“海に眠るダイヤモンド”の主題歌は「ねっこ」とうタイトルです。この根っこは、陸の植物の根の意味もありますが、
スキューバダイバーたちの間で「根っこ」といえば、海底に根を張るサンゴのことを指すと聞きました。私は、ドラマで描かれていたような端島が開発される前は、どんな状態か知りたくなり調べてみました。実は軍艦島が開発される前、この場所はやはり岩礁だったそうです。その裏には海や自然への影響も存在していました。今日は軍艦島と自然の関係について知ったことや、そこからわかった私たちの使命についてシェアしたいと思います。大変真面目な話になりますが、最後まで読むと私たちの使命は何かわかります。


1.軍艦島の始まり—海底の黒いダイヤモンド

長崎県端島(軍艦島)は、かつて石炭という「海底の黒いダイヤモンド」を掘り出し、日本の発展を支えた炭鉱の島です。人工的に開発されたその姿は、人間の創造力と努力の結晶でした。また、そこで営まれる喜怒哀楽や感動が繰り広げられる物語がありました。それはこのドラマを見て、人間社会の面白さを知ることができたと思います。
しかし、その裏には海や自然への影響も存在していたのでした。

2.失われた珊瑚礁の物語

軍艦島が開発される前、この小さな岩礁(約6,300平方メートル)は美しい珊瑚が広がる生命の拠点でした。珊瑚は海洋生物の4分の1の住処であり、二酸化炭素を吸収して地球温暖化の防止にも貢献する重要な存在です。しかし、炭鉱開発によりその珊瑚礁は破壊され、コンクリートの島へと変わってしまいました。

3.炭鉱開発がもたらした環境問題

軍艦島を含む炭鉱開発では、多くの環境問題が発生しました。

土地破壊と生態系の損失
地盤沈下や崩落が発生し、生態系に甚大な影響を与えました。

大気汚染
石炭の燃焼による二酸化炭素や硫黄酸化物などが地球温暖化や酸性雨を引き起こすと言われています。

水質汚染
採掘時の排水には有毒物質が含まれ、河川や地下水に悪影響を及ぼしました。

これらは人間の発展の代償でしたが、現在国内では、未来の自然環境に向けて、過去の教訓を生かした対策が取られていることを知りました。

4.現代の炭鉱と未来への希望

現在、日本で稼働中の炭鉱は北海道の釧路炭鉱(釧路コールマイン)のみです。ただし、規模は過去の日本の炭鉱全盛期と比較すると非常に小さく、主に国内外の特定の需要に対応する形で運営されています。
炭鉱では、過去の環境問題を繰り返さないように、地盤沈下防止や排水処理など環境保護策が徹底されています。
また、単なる資源開発を超えて、国内外の炭鉱産業への貢献や地域社会への支援を目的としたものです。

文化を大切にしながらも自然環境を守ろうとするところは、豊かな四季の中で高い感性を持つ日本人にとって、嬉しいことです。

なお、持続可能なエネルギーへの移行が進む中、炭鉱産業の役割は変わりつつあります。

5.海眠ドラマが教えてくれたこと

軍艦島は、人間が自然と共存する難しさを象徴する場所です。自然を壊して発展した歴史がある一方で、私たちはその失敗から学び、未来の自然環境を守る責任があります。
前の記事(https://editor.note.com/notes/ne1548e3d471e/edit/)でドラマの中の朝子は緑を植えることを使命として、その使命を全うするために二人は一緒にならなかったと私はいいました。このドラマはやはり私たちに訴えていたのです。

6.わたしたちの使命

サンゴの根が海底に命を育むように、自然を守り、未来の世代に美しい自然環境を引き継ぐことがこの地球という惑星に住むわたしたちの使命だと思います。

軍艦島とサンゴの記憶から
わたしたち一人一人が、自然と共生する未来志向の社会をイメージしながら、日々の暮らしの中で何か役に立てることを考えて取り組むことができる。そんな社会になったらいいなと思います。

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じゅんじゅん
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