4月 新年度と言えば4月 そして桜の季節 というのが日本人の心情だと思うのだ【KOZUKA 513 shop paper vol60 2024/04】
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春=「新年度」という感覚
そう感じるのは世界では意外と少数派なのだ ということ
4月を新年度とする国は 日本・インド・パキスタンなどと少ないらしい
イギリスをはじめとするヨーロッパの国々は
9月が年度初めであることが多いし アメリカは7月始まり
1月始まりの国もシンガポール・マレーシアなど存在する
それでもやっぱり 日本の4月は新年度だよなと自然に思う 桜のせい?
「年度」とは元来 「会計年度」のことで 日本で最初に導入されたのは
明治2年 そのときは10月始まりだったのだそうだ 今と全然違う
それが 西暦を採用した明治6年には 1月始まりに変更
さらに明治8年には地租の納期に合わせるかたちで7月始まりに変更
そしてさらに明治19年
富国強兵のための予算繰り上げ策による財政破綻を防ぐために
会計年度を4月からに変更 という紆余曲折を経て
4月が会計年度始まりとなったそう
国や県から補助を受ける学校も
それに合わせて4月始まりになったのだという
桜のせいではなかった
桜の咲き誇る時期に 学業上のあるいは仕事上の節目を迎える感覚は
日本人にとってなにかしら格別なものであるように思う
他国の桜事情は知らないけれど・・・
もちろん 年によって地域によってずれはある
3月に満開ということもあれば
その時期はまだまだ硬い蕾であることもある
入学式の頃に満開ということもあれば
入学式にはすでに桜が散り終わった後ということだってある
それでも 年度の変わり目に桜があることは
日本人の心に深くしみわたっている そんな気がする
今年の桜の開花は遅かった
新年度 新しい環境に挑戦する人々に心からのエールを!
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さまざまなシフォンケーキを焼く
できれば季節感を表せたらいいな と
桜のシフォンは最も季節感があるな そう思う
八重桜の葉の塩漬けを練り込んだ桜餡を生地に使い 蕾の塩漬けをあしらう 日本の四季の豊かさを感じる
そんなシフォンケーキを今年も焼いてみた
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古民家の裏で採れる夏蜜柑は
酸味・えぐみが強すぎて使えないけれど
知人にいただいた夏蜜柑がおいしかったので
マーマレードにしてみた 上出来!
トーストにたっぷりのバターを塗って
マーマレードは控えめにうっすらと
塩味と甘さのバランスが肝要
お昼なので マッシュポテトとチリコンカンの
トースト 新玉ねぎのスープ煮も添えて
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3月の田起こしに続いて 4月は代掻きと畦塗り
10段ほどある棚田の中でも 5年ぐらい米作りをしていない田
そんなわけで 田起こしも大変だったけれど 代掻きも大変
なかなか水が回らないかと思うと突然柔らかい深い場所が現れ
ロータリーを付けた耕運機が泥にはまる・・・難しい
4月中にもう一度代掻きをしたら 5月はいよいよ田植え
「自分の手で米を作る」なかなかできない体験を楽しもう
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月日の経つのは恐ろしく早く
ショップペーパーをアップしないうちに2024年が終わろうとしている
ひとつには KOZUKA米づくり計画が白紙撤回になり
ショックを受けていたこと
ひとつには なぜかWordのショップペーパーの書式が数号にわたって壊れ
修復に苦労していたこと
あとは なんだかんだの忙しさと自分の怠慢と
こんなことではいけない
今年のバックナンバーは今年のうちに
(「今年の汚れは 今年のうちに」みたいになっているけれど
それはそれで タイムリー)
ということで 未アップ号のアップ開始