日本という国で 現代の日本という国で 「米不足」など起きてはいけないだろう ということ【KOZUKA 513 shop paper vol65 2024/09】
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8月の終わり頃から 「米不足」が何度もニュースに取り上げられている
スーパーの棚に米がない というような危機感をあおるような画像が流れる
近所の農家さんから直接玄米を仕入れているので
全く不足の実感はなかったのだけれど
テレビで見る限りではけっこうそうらしい ネットで検索してみると
どうもそんな「令和の米騒動」みたいなことではないという
米の備蓄は十分にあって流通やなにかそんな方面が生み出した現象だという
何はともあれ 新米も出始めているし
米不足のニュースも間もなく収束するのだろう
でも 本当に国内生産が全く不足した「米騒動」が
さほど遠くない過去にあったのだ
1993年 平成5年 「平成の米騒動」と後に名付けられた米不足は
深刻なものだった
原因としては 前々年のピナトゥボ火山の大爆発とも
エルニーニョ現象のせいとも
日本は冷夏に見舞われ 作付指数74の「著しい不良」
文字通り棚から米が消えた
極端な米不足のために緊急の米輸入となり
中国から108万トン タイ77万トン
アメリカ55万トン オーストラリア19万トンを輸入したという
ただ 輸入米の多くはインディカ米だったため炊飯しただけでは口に合わず
炒飯や何かしらの工夫をして食べていた そんな記憶がある
東北のある有名な米処では
輸入米を学校給食に出すのは町の名折れと官民一体となり備蓄米を担保して 一度も学校給食に輸入米を使用しなかったという逸話もある
何はともあれ 日本人のDNAは やっぱり米でできている
米不足はあってはならないし
近隣の農家さんの毎年の仕事ぶりにはただ頭が下がる
空が一番美しく映える秋
新米をありがたく味わいながら 秋の味覚を探訪したい
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新米の季節がやってきた
果てしない大雨 そして猛暑続き
今年の新米はいかに? と思ったけれど
そんなに悪い状況ではないことに 胸を撫でおろす
去年よりも1週間早い稲刈り それなのに1週間
遅れた脱穀 苦労を重ねて米を育んだ農家さんの
新米を 今年もしっかり味わっていただきます
大山千枚田オーナー制度で収穫したお米は
宿泊のお客様の朝食に 土鍋で炊き上げて
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秋の味覚
今年一番の秋のビッグニュースは 秋刀魚の豊漁
なんでも1尾100円台に落ち着くのだとか
1尾が300円とか500円とかするのを
指をくわえて眺めていた日々からすれば
これは素晴らしい!
この夏はとうもろこしご飯を堪能したけれど
秋には栗ご飯も食べたい 栗も豊作だといいな
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季節は秋へ 秋には秋の
稲刈りが終わると もうすぐ棚田の畔に彼岸花が咲くな と心躍る
少しずつ秋へと季節が変わっていくのが寂しくもあり楽しみでもある
県道182号 通称「もみじロード」の今年の紅葉はどうだろうか
ほんの少しだけど黄色く色を変え始めている木々もある
今年の夏もあと数度の草刈りをすれば終わるだろう
秋の涼しい空気が待ち遠しい
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