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雪の心配から ごみの排出量について

 スキーを長く続けられるように、ごみの焼却を減らしてCO2排出を抑制し、地球温暖化に抗えればと思っています。
 ごみの量に関して、環境省の資料を見つけました。令和4年度の数字になりますが、ちょっと紹介してみます(
以下で紹介する数字は原則その環境省の資料からです)。

「ごみの総排出量」
 一般廃棄物処理事業実態調査の結果では、ごみ総排出量は4,034万トンで、東京ドームの約108杯分に当たります(ごみの比重を0.3L/m3として)。
 ただ、傾向としては平成25年から減少しているようで、前年度比1.5%減。それほど減ってはいませんね。でも、この減少幅はもっと大きな幅にしていかないとダメですよね。
 なお、ごみの総排出量から、1日当たりでは1人880gに相当し、そのうち、家庭系のごみは496gということで、この家庭系のごみは前年度比2.4%減と全体より少し大きいです。事業系よりも家庭系のごみの方が減っていて、ごみの削減は家庭の方ががんばっているということでしょうか。ただ、微々たるもんとも、いえますが。

「家庭系ごみと事業系ごみ」
 家庭系ごみと事業系ごみに家庭系ごみが2,841万トンで事業系ごみが1,194万トン、生活系ごみが約70%を占めています。すなわち、ごみを出しているのは、事業者よりも、個人が家庭で出している方が多いということですね。
 この割合については、私としては意外でした。というのは、事業者、とくに製造業が出すごみが絶対的に多いのだろう、と勝手に思い込んでいました。
 これが家庭ごみの方が多いということは、個人がごみ削減に取り組む意義が大きく、結果に影響させられる余地が大きいということです。
 でも、本当に事業系ごみよりも家庭系ごみの方が倍になるぐらい大きいのでしょうかね。事業系ごみは統計外のところで処分しているとか、特定のごみが大量に出ることから、一括での再資源化への転用なんかの事情があるのかも知れません。

「ごみの処理に関して」
 ごみの総処理量は3,890万トン、うち焼却、粉砕・選別等で中間処理された量は3,668万トン、再生業者等への直接資源化量は188万トン。
 中間処理量のうち再生利用された量は451万トンで直接資源化と集団回収量を合わせた総再資源化量は791万トン。この総再資源化量は前年度比3.1%減です。全体量の減少幅より大きな減少率なので、リサイクル率19.6%は前年度の19.9%よりも小さくなっています。残念ですが。

「焼却された量」
 中間処理量のうち直接焼却された量は3,114万トンで、総処理量の80.1%になります。この量も一応減少傾向にあり、前年度比1.1%減です。微々たるもんですね。
 上記のリサイクルの状況から、焼却量の減少は、資源化よりも全体量の減少が効いていると推察します。ここは私見ですが。これを3Rでいうと、リサイクルよりも、レデュースの方が効いているということになります。微々たるもんですが。
 最終処分場の状況としては、残余容量が9,666万m3で前年度から1.8%減、残余年数は23.4年で前年度の23.5年より縮んでいます。1年経っての0.1年減なので、実質的には延びていることになりますね。

「今後のこと」
 統計的には、リサイクル率は約20%弱で、8割ぐらいのごみが焼却されている感じです。自治体ごとのリサイクルについては、かなり高いところもあります。人口10万人未満の自治体で、トップクラスは約80%、人口50万人以上の自治体でも、30%を超えるところもあります。残念ながら、今、リサイクル率が高い自治体の取組みについて情報はありません。自治体ごとになると、いろんな事情があると思われ、簡単にマネできない場合もあるでしょうね。
 結局、全体を見ると、統計的にはほとんど変わっていないことが分りました。世間の流行で、何でもネットで売りに出したり、高額の買取りサービスも浸透してきたと思いますが、ごみの量としては、微減が続いている感じです。この結果は、シンプルに景気停滞の中で、物価上昇に伴う買い控えの現れでしかないように思えてきます。
 ただ、情報を見ていて、家庭から出しているごみの割合が大きいこと、リサイクル率は全体として上げる余地が有りそうなこと、などが分りました。個人の意識変化で、ごみの量も大きく減らせる可能性はあると思います。それは、多くの人の行動に期待されますが、まずは自分の一歩なのだと思いますので、自分に言い聞かせたいと思います。

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