小さな改革
「資源はゴミじゃないんです。資源ゴミは誤りなんです。」
と、たまたまぽけーっと見ていたバラエティ番組で、ごみ収集のお仕事をこなす芸人さんが言っていた。
その言葉が、なんだかずっと今も自分の中に残っている。
言われるまで、全く何も気づかず素通りしていた。
資源はリサイクルできるもの、ゴミは捨てるもの。
そんな相反する言葉が、一緒に肩を寄せ合ってひっついていることに、なにも違和感を持たなかった。
リサイクルできる捨てるもの、ってなにもの。
トイレットペーパーの芯も、普通にゴミ箱にポイしていたけれど、資源だからリサイクルできるらしい。
空のティッシュ箱も資源。ゴミ箱に入れちゃってた。
牛乳パックも資源らしい。
うちでは、切って展開して真っ平らにして、肉とか魚とか、なまものを切るときのまな板代わりにしているのだけれど、そうして使った後はどうしたらいいんだろう。
洗ったら資源になるのかしら。
資源は、回収ボックスに入れるようになった。
資源とは違うけれど、キッチンの排水溝のゴミ受けにかけている水切りネットに溜まったゴミ。
生ゴミの袋に捨てるときも、ずぶ濡れの状態で捨ててしまっていたけど、絞って捨てないと業者さんが大変らしい。
それが仕事だからと言ってしまってはおしまい。
わたしは絞って捨てるようになった。
ああ、後の人や物のことを考えるのって大事だなあ。
それが近くの未来の人や物につがなり、遠くの未来の人や環境につながっていくのかもしれない。
動画配信サービスで見たいものを見れる、情報は自分で取りに行く時代になったなあと感じていたけれど、時代に逆らいテレビをこよなく愛す、根っからのテレビっ子のわたくしは、たまたま見たバラエティ番組で、たまたま知って、たまたま自分の行動がちょっとだけ変わった。
これが、小さな改革。
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