絵の具を落とす

君と声が触れあえば
世界はまるで色付いたキャンバス
頬を染める淡いピンクに 空を切り取った青に

優しい色が沢山満ちて
次第に全て優しさに満ちて
そんな絵本の中のお話も
僕には大事だったんだ

胸の中 絶えず震える色が 誰かの瞳を彩る
君は今何色なんだろう 
僕の絵の具を落として 声を束ねて


独り悲しい時は 僕は藍色の絵の具を落とす
次第にキャンバスは濡れて 寂しい雨が降って

誰にも見られないように
小さく震える声が聞こえた
瞼の裏に隠した悲しい色も
僕には綺麗に見えたよ

胸の中 耐え兼ね落とした絵の具が
君の居場所になる
落とした絵の具の分だけ強くなっていく


あお色が見えた 空の白さが見えた
あの日の悔しさが見えた 誰かを欲しがった

みどり色が見えた 君の頬の色が見えた
あの日の笑顔の色が見えた 君の背をなぞった

あか色が見えた オレンジ色の夕陽が見えた
もの寂しかった それでも暖かかった


【独白】
昔使ってた授業ノートの片隅に描いてあった歌詞です。
歌詞書いて数年経ちましたが、こういう歌詞こそ誰かに届いてくれたら嬉しいです。


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