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適応障害 休職3か月目:断捨離決行!
難聴診断により、休職を余儀なくされた、社会人歴20年目にしての会社員です。大学で心理学を学んでいるのに、心理カウンセラーをしているのに、自身の身体とこころの危機を、耳が悲鳴をあげるまで、やり過ごすなんてーーー。
現在もまだまだ治療中の日々が続いていますが、感じたことや調子など、ご参考になれば、と思い、日々を綴ることにしました。
必要なものを手をつかむ。逆に言うと、不要なものを手放す。
キャリア研究者として有名な、アメリカの心理学者「スーパー(Super、1910年 - 1994年)」によると、新しいキャリアに入るには、必ず、前段期があり、混乱期を経る、というプロセスがあるのだろう。
新しいキャリアが、今は何なのか、まだわからない。元いた職場に復職することかもしれない。別の職場を見つけて新しい職業人生を送ることかもしれない。
だが、いずれにせよ、今までのことを棚卸したい、そんな気分になった。
まとまった時間がある今、自分の所有物を整理してみることにした。まずは、あるものをすべて出して可視化。会社行ってたら、1か月ほどゴミ屋敷化してしまいそうだから、ちょうどよかった。
不要な服と本を、仕分けしてみた。私の場合、着付けもしているため、洋服だけでなく、和服も。
服は、季節毎に、着ていくシーンに応じ、まずは写真に撮ってみた。そして、手放す着物との選別はもちろん、他にどんな着物や帯がほしいか。そのために、どんな知識や技術を習得する必要があるか、整理する機会となった。
また、必然的に、人間関係が淘汰された気がする。休職中、なるべく気持ちに負荷をかけたくない。だから、会って元気になれる人に会いたい。
「どんな人に会いたい?」「今日、人に会いたい?」そう、自分に問いかけることが増えた。
これまで、ずっと、一人で頑張らなきゃって思っていた。会社を休むようになって、毎日誰かしら「今日の体調はどう?」と気にかけるメッセージが届く。
私にとって、休職し、社会と隔離された生活を送ることの最大の心配事が「孤独感」だった。物理的には、自宅で一人で過ごす時間が圧倒的に長い。でも、こころは、いつも、みんなと繋がっている感じがして、ぽかぽかしている。
そして、「今日はどうしたい?」そう自分に問いかけることが圧倒的に増えた。自分の気持ちをないがしろにして、「しなければならない」ばかりを追求していた。生きていくために働いていたはずが、身体を壊してしまった今、その考えは、本末転倒だな、と感じる。
この休職期間は、自分の好きをみつけ、みつめ、大切にする、そんな練習のために与えられた時間なのだろう、そんな風に、日々を過ごしている。