種採り、の日。
2023 6.17
土曜日。
晴れて、暑くなる予報。
郵便受けの脇のちいさな花壇。
種から育てた
ぽんぽん百日草が
元気に咲いている。
摘芯も兼ねて、花を摘み、
花瓶へ、活ける。
しみじみと眺めれば
ぽんぽん百日草は、
花のなかに、《金の冠》を
持っている、と、知る。
これは、夏の妖精のための金の冠
と、初老になりつつも
いまだ、ユメミルユメコである
わたしは、
夏至の日があるjuneに
花の妖精たちが、冠をつけ、
夏庭をパレードする
そんな光景を、こころに描く。
もちろん、そのパレードには、
ダリアさんも、いることでしょう!
あなたはかならず、薔薇さんと共に。
庭にいると、空想が、ふくらむ。
カンパニュラホテルに泊まったり
立葵ファンファーレを聞いたり
妖精御用達の金の冠工房を覗いたり。
日が高くなり、
わーん、と気温があがる前に、
馴染みのJAで、購入した
ルドベキアの苗を植えることにした。
遊歩道がある庭の西側に
穴を三つ、堀り、植えた。
もう、これだけで、
汗だくである。
それでも、草取りを一時間。
昼前には、部屋へ戻り、
冷たい麦茶をごくごく飲んだ。
午後は、種採りをした。
(さすがに、庭には出られなかった。
独りで庭にいるのだから、
くれぐれも熱中症に気をつけて、と
夫から、言われている)
春に咲いてくださった
ルピナスさん
ジギタリスさん
セリンセマヨールさん
ニゲラさん
などの、種莢を
茎ごと、斬って、
種が熟しているものは
それを、指でそうっと開き、
容器に、落としていった。
庭しごとを始めて
まだまだ日が浅いので、
種を採って
蒔いたことがあるのは、
コスモスさんと風船葛さん
だけで、ある。
種たちを、きちんと保管できるか?
も、まだ、心配で
こぼれ種にも任せよう、と
種莢も、半分は庭に残す。
さて、採り終わりました。
冷蔵庫で保管。
(熟していない種莢は
吊るして、もうすこし乾かすことに)
やれやれ、慣れないことをしたから
疲れたわい、と、昼寝。
(初老には、細かな休息がヒツヨウ)
暑さが和らいだ16時からは、
ふたたび、庭で草取り。
雑草、と呼ばれる方々は
ナンニモナイトコロに
どこどこ、生える。
6月の庭は、彼ら彼女らの
強靭なすこやかさに、満ちる。
彼ら彼女らの王国になると
庭は、《荒れ果てた庭》に
戻ってしまうので、
せっせ、と、取る。
指で、抜ける方は指で、
根が張っている方は、道具で
土を掻いて、引っこ抜く。
あまりに、汗まみれ、
土まみれになったので、
シャワーを浴びて、
庭を観ながら、日暮れビール。
もう19時なのに、まだこんなに明るい。
juneは、magicalな月。