眠れなくても、夜は明ける
なんか眠れなかった。
ふとんに入ってもうまいこと寝つけなくて、高校の文芸部の部誌を読んだり、ASMRのタッピングやささやきの動画を聴いたりした。
なんとかねむいゾーンに入ろうとした。
でも眠れなかった。
いつもなら、そんなことしなくても寝落ちするのに。
理由は結局、わからなかった。
数時間後に学校が始まる。
絶対寝てしまう。
やばい。
授業中起きると寝るの狭間を彷徨うことになる。
あれけっこうきつい。
いちばんは先生の目線がきつい。
そのつぎに振りきれないのがきつい。
あとそれがひたすら続くのもきつい。
そんなことをぼんやりと考えてた。
気がつくと、カーテンのすきまからほんのりと光があふれていた。
開けてみると、明けようとしていた。
窓も開けた。
すぅーっとひんやりとした、清らかな空気が入ってきた。
朝の匂いは、さっぱりしていた。
空の色は、時間が経つごとに変わっていった。
ピンクになったのを見れたのはラッキーだと勝手に思った。
濃い青がうすーい水色になって、その奥に淡いオレンジがあって、雲は黒っぽい。
それがやがて、白く目が眩む(ほんとうに)ような光に呑み込まれていく。
遠くの建物には明るいオレンジ色の朝日が差して、目の前の空の青さはだんだん鮮やかになっていく。
そんな光景を無心にスマホでパシャパシャ撮るという謎の行為を繰り返していた。
やばい人だなと書いてる今思った。
6時になると、いつも止めてそのまま二度寝するスマホのアラームが鳴った。
今日に限って、もう二度寝も一度寝もできない僕にとってそれはうるさくも煩わしいものでもなかった。
「オハヨー!! オキテ!! ジカンダヨ!! ジャンジャガジャンジャガジャンジャガジャンジャガ(フレームドラムの音)」とアラームが鳴るのを、僕は覚めた(冷めた)目でソッコーで止めた。
自己記録更新したと思う。
改めて窓のほうに寄ると、あの朝の匂いのなかに香ばしいウィンナーの匂いがした。
朝ごはんを早起きしてつくる人のありがたみを感じた。
そしてようやく今になって、目が少ししょぼしょぼしてきた。
おそいよ。
今日は絶対地獄の一日になる。
でも、どうなんだろうな。
わるくは、ないよね。
(ここまで読んでくださり、ありがとうございます。頭がまわらないので、てきとーに書いてました。
こういうのも、なんかいいですね。)
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