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50キロ減量しても人生激変なし。でも自分のことを許せるようになったのは確か

はじめまして、もしくはまた見てくださって嬉しいです。
赤らら子と申します。

以前掲載した98キロから48キロまで減量した話の中で、「日常生活に制限がないことが幸せ!」「世界がキラキラして見える」と書きました。

確かに体が辛くなくなったし、容姿を褒められたりと嬉しい変化が多かったです。

なのですが。

思ったほどじゃない。

なんていうか、こう、ここまで劇的に痩せたのだから、私の人生もシンデレラストーリー並みにすんごい変化が起きると思っていたのです。

痩せてみて、うん、思っていたほどじゃないな。
というのが正直な感想。

じゃあ痩せないほうがよかったのか?と問われると、そんなことはない。

そんなことはないけど、やっぱり思ったほどではないのだな〜。

だからSNSとかで「痩せて人生変わった!」とか見ると、嘘くせえ!と思っちゃうのですよね、正直。

本当に変わった人もいると思う。いると思うけど、私はそんなでもなかった。
一体験談として読んでくれたら嬉しいです。


ビフォーアフター:体重以外の意外な変化とそうでもなかったこと

体重を50キロ落としたと聞くと、「見た目が大きく変わった」「健康になった」というのが一般的なイメージかもしれません。でも、実際に体重以外で起きた変化には、思いがけないものもありました。

まず、意外だったのは “疲れにくさ” 。

体重が重かった頃は、ちょっとした階段で息切れし、長時間の外出が億劫…。
でも痩せてからは歩くのが楽しくなり、気づけば遠回りして帰ることもしばしば。今じゃ散歩が趣味になりつつあるほど。

朝の目覚めもスッキリして、「もしかして今までずっと身体が重くてだるかっただけ?」と気づきました。こんにちは、健康的な生活。

“周囲の態度”も変わりました。

知らない人からの視線が違うし、初対面の人の反応も明らかに優しくなった気がします。いや、本当に太った時期に電車の座席に座ると、露骨に嫌がる方いるのですよ。
わかってる!こんなデカいのが横に来られたら、狭いし夏は暑いしで大層ご迷惑をおかけしてます!
でも、太ってると立ちっぱなし辛いのです…(私は)主に膝と腰が。

以前はなかったような親切を受けることが増え、「あれ、こんなに世の中って優しかったっけ?」と驚くこともありました。せち辛えぜ、世の中。

でも逆に、思ったほど変わらなかったこともある。

所謂“自己肯定感”。

痩せたら劇的に自信がついて、人生すべてがバラ色になると思っていました。でも、体重が減ったからといって、すぐに自分を好きになれるわけじゃなかった。

確かに服選びは楽しくなったし、鏡を見ることへの抵抗は減ったけど、「自分のことが大好き!」とはまだ言えませんでした。

結局、体重が減ることと、自己肯定感が上がることはイコールじゃないんだな、と気づいたのは、ダイエット後の意外な学びでした。

劇的変身≠人生激変?ダイエット成功後の現実と向き合う

「50キロ痩せたら人生が劇的に変わる!」そんな期待を抱いていたのは正直なところ。でも、実際に痩せてみて思ったのは、「思っていたほどではないな」ということでした。

確かに、身体が軽くなって日常の不便はなくなった。周りの反応も違うし、服の選択肢も増えた。でも、だからといって人生が180度変わるかと言われると、そんなことはなかった。

例えば、仕事。

ダイエット後も特にキャリアが爆発的に上向くわけではなく、相変わらず地道に働く日々。恋愛だって、痩せたからといってすぐに白馬の王子様が現れるわけでもなく、「あれ?私のシンデレラストーリーは?」と肩透かしをくらったな。

結局、人生って“外見が変わったから急にバラ色になる”わけじゃないんですよね。

でも、だからこそ分かったのは、“幸せはダイエットの先にあるものじゃなくて、日々の中にちゃんとある”ということ。

痩せても痩せなくても、人生は自分でつくっていくものなんだと気づいたことが、最大の収穫かもしれません。

鏡の中の自分を許せた瞬間

ダイエット前、鏡を見るのが嫌いでした。容姿に自信がないのもあるけど、今思うと逃げ癖がある自分を直視するのが嫌だったのだと思う。

痩せなきゃと思いながらも行動に移す事なく、すくすくと太り。もっと美容に力を入れてキレイになりたいと思っているわりに、面倒がって手入れせず焼け野が原のようになった肌や髪。

一丁前に夢見る癖に、何も行動に移さない自分。

そんな自分を直視するのがつらくて、写真を撮られるのも苦手でした。

でも、ある日ふと「あれ? 私、今の自分のこと、そこまで嫌じゃないかも」と。

痩せたことで見た目は変わったけれど、それ以上に大きかったのは、“鏡に映る自分を否定しなくなったこと”でした。

前は「もっと頑張らなきゃ」「この部分が嫌だ」とばかり思っていたのに、今は「この服、似合うかも」「思ったより悪くないな」と思えるようになった。

決して完璧になったから好きになれたわけじゃなく、不完全なままでも許せるようになったことが大きい変化でした。

ダイエットって、単に体重を落とすことじゃなくて、“自分を大切にする選択をすること”なのかもしれません。

体型じゃない、見つけた新しい自信の源

ダイエットを始めた頃、「痩せたら自信がつく」と思っていました。

でも実際に自信をくれたのは、体重の変化そのものではなく、“やり遂げた経験”でした。

50キロ痩せるのは簡単じゃなかった。何度も投げ出しそうになったし、「もう無理」と思ったこともあった。

それでも続けて、変わることができた。その過程が、「私、ちゃんと頑張れるんだ」という自信につながった。

そのお陰か、今ではダイエット以外のことにも挑戦する勇気が持てるようになりました。

「この仕事、私には難しいかな」と思っても、「でも、50キロ痩せられたんだから、きっと何とかできるっしょ」と無駄にポジティブ。

自信って、体型がどうこうじゃなくて、“自分を信じられる経験”から生まれるものなのかもしれない。

ダイエットはただの通過点。そこで得た自分ならできるという感覚こそが、私の新しい自信の源になった気がします。

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