「忍たま乱太郎」の記憶を幼少期と比較してみようの段
小学生の頃、ご覧になったことがあるのではないでしょうか。
NHKにて現在も放送中の「忍たま乱太郎」(原作名「落第忍者乱太郎」)。
小学生ぶりに見てみたら記憶の中と色々違っていました。
トップ画像は夕焼け。忍たまが学校帰った後に見るものというイメージで定着しているので。
やたらTwitterがおすすめしてくる
「忍たま乱太郎(以下忍たま)」を振り返るきっかけは「ゲゲゲの謎 幾多郎誕生の秘密」にあります。
私、今年の冬に2回ほど、通称「ゲ謎」を見に行ったんですね。そしてTwitter(現X)でファンアートをいいねしまくってたんです。そしたらなんだかチラチラと幼少期に見覚えのある四等身が流れてくるなあ…と。
思いました。「なんで一回も忍たまと検索したことはないのにこんなにおすすめされてるの?」と。私がいいねをしていたのはゲ謎の絵。ついでに言うと中の人が同じであるゲゲ朗の方ではなく水木の方が好き。余計何で。
そんなこんなでTwitter君がゴリ押ししてくるので、そんなに推すなら調べるかあと思い、懐古する運びになりました。
忍たまって映画があるんですか⁉
まず、私のタイムラインに流れてくる忍たま情報が、「何の」情報なのかを知らなかったんですね。なので改めて内容を見たときに
「忍たまに映画という概念あったんか(失礼)」「というか第3弾」「え、原作が小説ってことは小説もあるんか」「まて、原作は漫画なんか」「に、忍ミュ???」
とこのように、今まで「幼少期に見たアニメ」という認識だったコンテンツの正体がどんどん暴かれていき、怒涛の勢いで情報が入ってきたわけです。
そういえば少し前に忍たまの映画がNetFlixにあったなあと思わなくもないのですが、こんなにビッグコンテンツだとは思いませんでした。しかも今もアニメをやっているという。今は32期だそうです。ご長寿教育アニメですね。
実際に忍たま界隈にお邪魔して思うことは、成人ファン層が厚いということ。私、少しだけ出版社でアルバイトをしていた時期がありまして。その際に、プリキュアキャラブックのアンケート集計をやっていたんです。その経験を踏まえ、忍たまにも成人ファンがいらっしゃるんだろうなとはうすうす予想していましたが、なんというか、プリキュアとはまた違った層を感じます。
一番成人ファン層の存在を感じたのはミュージカルがあるということを知った時です。wikiや販促映像を見て思いましたが、「成人向けの忍たま」っていう感じがします。これ子供が見ても何が何だかだろうなあ、という感じ。だからこそターゲット層は成人になるのですが。
日アサ系統や子供向けアニメに成人ファンがいることって、冷静に考えれば不思議ではないと思っています。だって作っているのは大人なので。よくよく見ると大人にしか分からないネタとか入れてたりしますし、制作人も大きなお友達のことを見込んで、大人も子供も楽しめるような作品を作られているんだろうなと思います。
意外と残酷な時代設定
調べていて驚いたというか、なるほどそうだよなと思ったことに、原作の時代設定があります。忍者の卵で「忍たま」なので忍者が存在している時代、はっきり言うと室町時代になるのですが、ということは当たり前に戦が身近にある時代ということなんですよね。ファンの方の反応集を見ている中で「あ~そうだよね」と思ったことの一つに、この子たちは卒業したら「忍者」として「戦」に出向く可能性があるんだよなということ。どこかの城の為に、戦で隠密に動くための技術を学んでるんだよね。それを教えているのは戦場の過酷さを知っている忍者の先生たちなんだよね。どんな気持ちで送り出すんだ卒業の日。
こんなに癒される日常を送っているのに、一歩外に出たら死と隣り合わせ。温度差が凄い。過酷な時代に生きているんだなと思わされます。どうか卒業しないでほしい。
と、まあここまで卒業しないでほしい思いを書きましたが、もう一つ調べていて驚いたことに「忍術学園に入学したからと言って必ずしも忍者になりたいわけじゃない」ということがあります。ええ、忍者になるために入学したんじゃないの⁉と思いましたが、乱太郎のご両親は半忍半農ですし、しんべヱはいいとこのお坊ちゃんですし、色々事情があるんだろうな。それに、当時の感覚で言えば学校に行けるというだけで大きな恵みだと思いますし、忍者以外にも教養基礎を身につける目的があったって不思議じゃないよな。その分身体的な教えが普通の学校と違いすぎるけど。
初恋は善法寺伊作と山田利吉
よくみんなの初恋に土井先生の名前が挙がりますが、リアルタイムでアニメを見ていた時の私は善法寺伊作と利吉さんが好きでした。伊作がフルネーム呼び捨てなのは、当時の私がこの字面を「読めない字」として音声認識しそのまんま記憶に残っていたからです。
ちょっと余談。私、「あ~このキャラクター声いいなあ」と思ったキャラのcv.置鮎龍太郎率が異常に高いんですね。今回も久しぶりに忍たまに回帰する中で、私の初恋声いいなあ担当声優誰かなあと思っていました。
幼少期は毎日忍たまを見ているわけではなく、かつクレジットを見ても高確率で名前が読めないので名前と顔が一致している人は0。そんな中で名前を覚えていたのが上記2名。そして一致していたかはさておき、顔を覚えていたのも上記2名(+綾部喜八郎、三木エ門)。一部訂正すると、利吉さんはちゃんと顔と名前が一致していた。お前、面食いだな?
今後各学年の印象記事を書くことは確定しているのでここで多くは書きませんが、三木エ門のことはなぜかずっと山田涼介だな~と思っていました。あの日の私が設定を理解しているわけがないので、直感的にアイドルだと感じ取ったのでしょう。
OPの記憶が段違いに濃い
某ニ〇ニコ動画で忍たまの各期OPまとめを発見したんですね。ここで、「OPに種類合ったんだ」となるのは置いといて。それにしてもほんとすごいですね。差分が大量にある。キャラクター一人ひとりの表情も違いますし、登場の仕方も違っていてこれは分かると見ていて楽しい。
ちなみに何期が世代なのかは一発で分かりました。OPのキーで。一発で「あ、これだ」ってなりました。まあキーで気づいたとはいっても、各期OPを連続して聞くまでは世代ごとにキーが違うことは知らなかったのです。加えて幼少期の私が意識しているわけがないので、耳からの情報って思っているよりも記憶に残るんだなあと思ったり。
それにしてもキーの違いで実感しましたが、同じような年代のジュニアが歌っているとはいえ、やっぱりみんな違うんだなあと。こう、何期もまたいでいる感じがするというか。自分がリアタイしていた忍たまと今の忍たまって違うんだということをじんわり感じました。
ついでにいうとEDも聞きました。「ゆめのたね」めっちゃめちゃ覚えてた。こちらは忍たまが側転している映像と最後がヘムヘムで終わるのが印象的で、映像と音を聞いたときに一気にノスタルジーが襲ってきました。
正直ドンピシャ世代以降もちょこちょこ見ていたりしたので、他の期でも知っているEDはありました。「風を切って」とか「待ったなんてなしっ!」とか。最近見れる時は見ていたので(といっても数回ですが)、「いまだ!!」も聞きました。二頭身の忍たまたちかわいいですよね。
大人になってからOP・EDを見ると、ものすごく遊び心のある映像を見ていたんだなあと思います。加えてEDは歌詞がいいですよね。結構青春について触れているものも多くて、青春真っ盛りの子たちが青春を歌っているんだと思うと、なんだかくるものがあります。差分だったり歌詞の意味を理解できるのは、成長して良かったと思えることの一つです。
子供の頃ぼんやりと見ていたものが、遊び心のある制作陣にこんなにも愛されながら大切に作られた作品だったなんて知りもしませんでした。遅いかもしれませんが、このタイミングで知れてよかったなあと思います。ゴリ押ししてきたTwitter、ありがとう。そしてこれを機に皆さんも忍たまで癒されてほしいと思ったり。
次回は各学年の印象についてまとめられたらと思います。正直色々と違っていた所感はこっちの方で語るかなという感じです。
それでは今回も、長々と思いのたけを書いた文章をお読みいただきありがとうございました🙇♀️