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【感想】いざ、パッショーネ入門!

 一番想像していたジョジョに近かったのかもしれないと思うのが5部です。4部で挫折して1部に立ち返りアニメを見続けていましたが、一番見入っていたと思います。ネットフリックスの進みが早かった。


ギャングスターに憧れた少年

 私のネットフリックスの進みが早いように、5部の日数換算したときのスピード感もえげつなく速いですよね。そもそもギャング入って3日以内にボスの娘を護衛しろと言われることがまずない。そこからの巻き込まれ速度とジョルノの成長速度がまあ早い早い。振り返った時に「あ、これたった9日間の話だったんだ」ってなる。9日で組織の頭がすげかわるのすごいな。
 ジョルノ君、個人的に歴代ジョジョを見た中で一番いけ好かなかった。それが5部を見始めたらイメージ覆った。なんなら上位3人に入るくらい好き。状況を整理しつつ、仮説と作戦を立てて実行していく性格がめちゃめちゃ好きです。前に進む推進力を持ちながらギャングに憧れる悪役適性を持っている部分は、さすがジョナサンとディオ(DIO)の血を引く男といったところでしょうか。ジョナサンが圧倒的光、背後に光しか見えない!系だとしたら、ジョルノはちゃんと太陽が当たったら影ができるというか。画像の太陽を背にしたジョルノが一番イメージとしては近い。
 ジョルノ君といえば「覚悟とは」から始まる有名シーン。私ここすっごく好きで。本当にかっこいいと思った。というかギアッチョ戦自体がかっこ良かった。ジョジョは身近にある曖昧な部分に対して荒木先生の考えが垣間見えるシーンが多いと思うのですが、私が人の考えを聞くのが好きということもあり、セリフについてはめちゃめちゃ楽しんでいる箇所になります。そのうえで、5部は戦闘が多くかつ決め所も豊富ということで、シーンと信念が嚙み合わさり他の部よりもかっこいいと感じる部分が多かったです。

1997/11/4「ジョジョの奇妙な冒険 第55巻」 作:荒木飛呂彦 集英社より
画像は文中で紹介した「覚悟とは」のシーンの少し後になります。
私がイメージするジョルノ・ジョバァーナはこれです。
進もうとしている道が一般的に善かはともかく、本人がこれが正しい進むべき道だと自信と覚悟を持って進んでいっているのがイイ。
まっすぐなギャングという矛盾した属性。

誰のためでもなく、信念のために動いた男

 俺の心を裏切ったでおなじみブローノ・ブチャラティです。ジョジョの上司にしたいランキングでよく名前が挙がる男ですね。確かに慕われ力、判断力、気遣い力すべてが高い。ジョジョの中でも珍しく常識人というかすぐに手を出してこない枠の人。ギャングということを除けば、一般人として存在していくことも可能な気がする。
 ブチャラティの名シーンは多々ありますが、一番はやはりフィレンツェ行き超特急。ベタですがかっこよかった。ここについて話すにあたりプロシュート・ペッシの二人も外せないですよね。彼らについては後ほど語ります。
 超特急はこの男がリーダーである由縁が分かる回だと思っています。「『任務は遂行する』『部下も守る』 『両方』やらなくっちゃあならないってのが『幹部』のつらいところだな」に、普段ブチャラティが考えていることが集約されているの好き。黙って俺についてこいタイプではないにしろ、考えていることや行動の意図をあまり明確にしなさそうな雰囲気があるので、そのブチャラティ本人の口から部下を守るという言葉が出てくるの、私部下じゃないのになんか嬉しい。やっぱり理想の上司。このセリフの後の「覚悟はいいか?オレはできてる」からの転落の流れも最高にいい。一方で覚悟を問われて想定する範囲を超えすぎている。それはプロシュートも死ぬ気か⁉ってビックリする。
 上記のシーンはダントツで好きなのですが、もう一か所ありまして。それが初めに書いた「オレの心を『裏切った』ッ!」のシーン。ジョジョにしては珍しく他者の境遇に感化されて怒っている。まあブチャラティ本人も父親を亡くしているという点において、父という存在に特別な意味があるにはあるので、完全に他者への共感というわけではないかもしれませんが。ボスに対しての好感度自体も麻薬の件で高くなかったですし。
 どこで見たかは忘れましたが、「一度目の裏切りについてはボスにしてみれば組織経営していただけだし、二度目に関しては意図はクズだとしてもブチャラティの思い込みによる恨みだよね(要約)」というコメントがあり、「そうっちゃそうかあ…」となった記憶。冷静になれば「ブチャラティの正義感めちゃ倫理的だけど、そこに大義はないよなそもそもギャングだし」とはなる。それを本人も理解しているのか、組織離脱時にこれは俺の私怨だ的なこと言ってた気がする。


1996/5/10「ジョジョの奇妙な冒険 第47巻」 作:荒木飛呂彦 集英社より
初登場時以降二度と使用されなかった特技(?)、「ウソの味が分かる」。
一般人としても生きていけそうと書きましたが、これは一般人ではなかった。
ここのアニメシーンすごかったですね。動きが滑らかで本当に気持ち悪かった。
他の皆はブチャラティから誘ってたけど、どこかのタイミングでやられてたのかな。

 少し話が逸れますが、twitterにて活動されている「カシューナッツ(kasyuna1225)」さんの覚悟ガン決まりブチャラティ好きなんですよね。あとフーゴ離脱時に泳いで船に追いついたナランチャの絵も好き。バタフライかぁって呟いてるブチャラティ好き。5部だけでなく他の部の面白いイラスト・かっこいイラストも投稿されているのでぜひ見てください。

反逆する第三の存在

 私が5部を見ようと決めたきっかけは暗殺チームの存在でした。Twitterに流れてくるイラストが素敵だったのもそうなんだけど、描いてる人たちの熱量がね。マイナーに惹かれているオタクって静かに燃えてるのに熱量すごいよね(褒めてる)。
 あの、ね。いや、好きだよね。暗殺チームのバトルシーンが好きとかいったら5部のバトルシーン半分くらい占めてるじゃんって話にはなるんですけど、暗殺チームの登場回は全部好きです。特にリゾットの回が大好きです。が、これは長くなるのでまた別の記事でまとめようと思っています。というか一人書いたらみんな書きたくなるから暗殺チームは全員で別の記事にしよう。そうしよう。

1999/1/8「ジョジョの奇妙な冒険 第61巻」 作:荒木飛呂彦 集英社より
暗殺チームは次回なので、今回はかっこいいボスを。
ディアボロ、レクイエムのイメージ強くて情けない印象だけど登場時はかっこいいよね。33歳・既婚・子持ちとは思えないファッションと肉体。
個人的に何を言っても小物になってしまうキャラ第1位ではありますが、彼の言う試練の話や依然変わりなく!は好きです。
歴代ボスの中で一番親近感は沸かないけど共感できる視点を持っていると思います。

 
 ここまで5部のここが好きを書いたり書ききらなかったりしてきましたが、個人的にアニメを見ていてすごくテンションが上がったのが最終話でした。最終話の椅子に座ったジョルノと風が吹き抜けている窓のカットが、後半OPの頭と繋がると分かった瞬間、もうめちゃめちゃテンション上がった。嬉しかったね。OPの窓、ここで開くんだね~~~~~!!!ってなった。新しい風が吹き抜けていくんだね。

 相も変わらず書きすぎてますが、5部は珍しく主人公の話から始まりましたね。アバ茶とギャングダンスの話も入れたかったですが、話があっちこっちいっちゃうので割愛。
 次は6部ですね。ジョジョシリーズを書き始めたときには見てないと記載しましたが、最近見終わりました。想像よりも面白かったです。こちらもゆっくり書いていくので、よろしければお読みください。それでは今回も、ここまで閲読いただきありがとうございました🙇


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