目標(古典語で日記を書く・第三者が見てもわからない自分だけの秘密の記録をつくる)方法(単語を覚える→簡単な例文を暗誦する→練習問題をこなす・並行して文を創作する) 古文作文 その4 (助動詞篇④)あと1回で助動詞は終了します。今回おぼえる例文㉑化粧、女 するなり㉒虫の声 すなり㉓この花 サクラ なり㉔サクラ 咲くがごとし㉕サクラ 雪のごとし㉖USJに 行かまほし㉗USJに 行きたし
㉑化粧、女 するなり
A woman wears makeup.
「なり」は断定の用法で「である」と考えるとされる。では「である」とは何か。これは
「にてあり」が変化したものとされる。( 助動詞「なり」の連用形「に」 + 助詞「て」 + 動詞「あり」)
断定の「なり」は「~にある・にあり」が語源であり伝聞の「なり」は「音あり・鳴り」とか聞いているだろう。壺なる薬は「壺にある薬・壺の中の薬」という意味である。接続は断定が名詞・連体形、伝聞が終止形である。
参考(するならば・するなりけり・するなり・するなる女・するなれども・するなれ)
㉒虫の声がするようだ。
sounds like insects I feel like I can hear insects
参考(○・すなりつる音・すなり・すなる音・音こそすなれ・○)
伝聞 すなり
㉓この花は 桜である。
This flower is cherry blossom
断定「なり」の接続が名詞の例
この花 サクラ なり
㉔桜が咲いているようだ
looks like cherry blossoms are blooming
接続は名詞の場合には「の」を付けて、活用語の場合は「が」を付ける。
参考(○・咲くがごとく笑ふ・咲くがごとし・今にも咲くがごとき花・○・○)
咲くがごとし
㉕桜が 雪のようだ
The cherry blossoms look like it's snowing
「ごとし」は「同じ」という意味の「こと」「ごと」という言葉に、形容詞の活用語尾「し」が付いたものと言われる。
サクラ 雪のごとし
㉖行きたい want to go
「まほし」は推量の助動詞「む」の未然形にク語法「く・ことには」と形容詞「欲し」とが「まくほし・まほし」になったとする説と「推量のま」に直接「欲し」が付いたとする説がある。「む」の接続と同じく未然形接続です。
参考(行かまほしからず・行かまほしく思ふ(行かまほしかりぬ)・行かまほし・行かまほしき所(行かまほしかるべし)・行かまほしけれども・○)
行かまほし
㉗行きたい
「たし」は完了の助動詞「たり」に過去の助動詞「き」の連体形「し」の付いて変化したとされる。奈良・平安時代には「たし」はなく、「まほし」が使われ、鎌倉以降に「たし」が多いと言われます。願望の強さや主体と客体の関係で使い分けされているようです。
たし < ばや(願望の終助詞)< まほし の順に強くなるそうです。「たり」の接続と同じく連用形接続です。
参考(行かまほしかるべしイキタイ)
(行きたからず・行きたく思ふ(行きたかりぬ)・行きたし・行きたき所(行きたかるべし)・行きたけれども・○)
行きたし
今回おぼえる例文
㉑化粧、女 するなり
㉒虫の声 すなり
㉓この花 サクラ なり
㉔サクラ 咲くがごとし
㉕サクラ 雪のごとし
㉖USJに 行かまほし
㉗USJに 行きたし