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どうしても朝起きられない・・・

朝の目覚めが悪くて、なかなか起きられない。
午前中の体調が悪い。
立っていると立ち眩みがする。
朝は動悸・息切れがする。
倦怠感や頭痛がある・・・・などの症状があったりしませんか?

最近、新聞、ニュースなどで見聞きする事が多くなっている「起立性調節障害」をご存じでしょうか。

起立性調節障害は、思春期の学生に多く見られる傾向があって、
小学生で5%、中学生で10%の子供が起立性調節障害の症状が出ているという話もあります。
成長期が落ち着くころに、症状が治まってくる人も多いようです。

成長期は急激に身体が成長しますよね。
1年間で10~15cm身長が伸びた!・・・なんてお子さんも現れます。
これは、食事で摂った栄養素が骨や筋肉にどんどん再合成されているという事です。

体を成長させる事に摂った栄養素が急ピッチで使われてしまい、
ホルモンをつくる為の栄養素が足りなくなってしまうと、本来分泌されるべきホルモンが分泌できなくなり、ホルモンバランスが崩れ、自律神経に影響を与えてしまうという事も原因の一つなのではないでしょうか。

最近の学生さんは、学校・部活・塾や習い事などと忙しい毎日を送っているので、「疲労」や「ストレス」も多く抱えている場合があります。
サボりたいから?
疲れてて起きられないだけではないか?・・・などと受け取られると本人は精神的ショックが大きいです。
先生や親だったら、「朝は誰でも辛いんだから、気合いで起きないと!」「心を強く!」・・・なんて言ってしまう事もあるでしょう。

実際、わが子を起こすのが「毎朝、本当に大変」と仰るママさんも多いです。

あまりにも起きられず、遅刻や学校生活に支障が出てくるようになってしまうと、家族の中でも深刻な問題になってしまう場合があります。

本人としては、サボりたいなんて気持ちは無いのに
前の晩に早めに寝ているのに起きられない・・・となると、朝の体調が悪い事だけでも辛いのに人からも責められてしまうと、精神的にもどうしたら良いか分からない・・・と思い詰めてしまう事にもなりかねません。

また親御さんとしても、学校の先生からの指導が入ったり、「ちゃんと学校へ送り出さないのが悪い!」とご主人から責められたりする事があれば、
ママさんも精神的に苦しくなってしまいます。

起立性調節障害という症状がある事を知らないと、本当に悩ましい家族の問題となって、のしかかってしまう事になります。

真面目なお子さんと親御さんであれば、より深刻に受け止めてしまう事でしょう。

また、大人でも職場の人間関係や不規則な生活などの環境やストレスによって起立性調節障害に悩む場合が当然あります。

では、ここで主な症状をいくつか出してみますと・・・・

・寝つきが悪い
・朝起きるのがつらい
・倦怠感がある
・立っていると気分が悪い
・立ちくらみがよく起こる
・イライラしやすい
・集中力が続かない
・動悸や息切れがする
・風邪をひいていないのに発熱する
・顔色が優れない、青白い

もし、あなたやご家族で
朝起きられない事が悩みになってしまっていて、苦しい状態でしたら、
悩みを抱え込まずに一度病院に相談してみると良いでしょう。

そして、今回、
私がお伝えしたいのは、栄養面からのアプローチ方法です。

病院での治療と併せて取り入れてみたり、
病院に行くほどではないという感じであれば、まず試してみる事をお勧めします。

それでは、どういうアプローチ方法かというと・・・・


ビタミンC・鉄・タンパク質

の栄養素を意識的に多く摂る事です。

鋭い方でしたら、上記に挙げた起立性調節障害のチェック項目の内容が貧血の症状に似ていると思われたのではないでしょうか?

念のため申し上げると起立性調節障害=貧血ではありません。

ですが、栄養面でもアプローチしてみて良いのではないかと思える根拠があります。

成長期には、骨や筋肉を作る為により多くの鉄分とタンパク質を使います。

そういえば、私の学生の頃、朝礼や全校集会の時に貧血で倒れる人がいました。
中学生くらいの時期は、体内で鉄分とタンパク質が急ピッチで骨や筋肉へと合成されていくので、体内の鉄が足りなくなってしまい、貧血で倒れるような事態になっていたのかもしれません。

タンパク質の役割は、必要なタンパク質を体内で再合成したり、細胞を維持したりと生命維持に必要な基本栄養素です。

また、鉄とビタミンCの組み合わせは、体内でコラーゲンの合成を強めてくれますので、この3つを栄養として摂る事で体の成長を促してくれます。

それ以外の効果として、ビタミンC・鉄・タンパク質を十分に摂る事で脳内の神経伝達物質も分泌されるようになり、精神の安定へと繋がっていきます。

以上の事から、
成長期は意識的にビタミンC・鉄・タンパク質を摂る事で成長期に不足しがちな栄養を補い、朝の目覚めも良くする事に導いていく事ができるのではないかと思います。

また、脳内神経伝達物質が正常に分泌されていれば、思春期の心のバランスを保つ事にも役立ちます。

大人の方も脳内神経伝達物質の分泌が増える事でストレス耐性を強め、朝の目覚めの良さや気力UP、さらには免疫力UPへと繋がって行くのではないかと考えます。

是非、意識してビタミンC・鉄・タンパク質を摂ってみてください。


起立性調節障害について詳しく説明されているサイトがございましたので、
以下にご紹介させていただきます。
詳細を確認されたい方は、ご覧ください。

一般社団法人 起立性調節障害改善協会


私が勉強させていただき、大変参考になった書籍を以下にご紹介させていただきます。

Amazon.co.jp: 【鉄の力】で吹き飛ばす「病い・絶不調」改善マニュアル : 野中 鉄也, 岸 千鶴, 牧野内 大史, 三ツ野みさ, 猪股 恵喜: 本

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たなからぼたもち
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