甘い物がやめられない・・・どうしたら良い?
あっという間にクリスマス!
そして年末ですね~。
1年間、一生懸命に学業・仕事と頑張って来た皆様、
そして私にも(笑) 本当に「お疲れ様です!」
疲れも溜まってきている年末であり、イベントも多くて食べ過ぎてしまう季節ではあるのですが、今日は甘い物依存からの脱却方法についてのお話です。
★ 仕事の疲れやストレスから、無意識に仕事中に加糖コーヒーやカフェラテ、ジュースを購入して飲んでいる上にデスクの引き出しには複数の飴やお菓子を常備して食べてしまっている。
★ 買い物に行った際や仕事からの帰宅途中にジュース・お菓子を買い込んで食べてしまう。
★ 時間があると、無意識に甘い物を食べてしまっている
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上記のような事が常態化していませんか?
1日のトータルで考えると大量に甘い物を口にしてしまっている・・という方が実は多いです。
仕事の合間のリフレッシュとして1日の勤務中に1粒・2粒チョコや飴を食べるのは問題ありませんが、1日のトータルで考えてみた時に砂糖の摂り過ぎが常態化している場合は、健康だけでなくメンタル面にも悪影響が出てしまいます。
メンタルの不調がある方の食生活を伺うと、糖分を摂り過ぎている方が多い傾向があったりします。
そして、これは大人だけでなく、お子さんにも言える事です。
普段のおやつに炭酸飲料とお菓子をセットで食べさせていたりしませんか?
1日に食べているジュースやおやつの量をチェックしてみてください。
親の知らない間に友達とペットボトルの炭酸飲料を買って1本飲み切っている事もあるでしょう。
一般的に言われている健康的に推奨されている砂糖の摂取量は成人で
1日25gだそうです。
※ 子どもの場合
4歳~6歳で19g以下
7歳~10歳で24g以下 程度が望ましいそうです。
商品によって違いはありますが、加糖のボトルコーヒー500㎖の砂糖の量は約13g~15g程含まれています。
カフェラテですと更に商品差があり、10g未満の砂糖の少ない物もありますが、多い物ですと500㎖で45g程含まれている物もあります。
炭酸飲料の場合、商品の違いはありますが、500㎖のペットボトルで50gを超える物が複数あります。
砂糖の摂り過ぎは虫歯・肥満・糖尿病に繋がるというのは広く知られていますが、他にも心疾患やガン、うつ症状等の危険因子になる事も分かってきています。
砂糖を摂ると、脳内麻薬とも呼ばれるホルモンβエンドルフィンが分泌され、気分の高揚や幸福感を感じる事で、疲れが癒されたような気持になります。
が、
これは一時的な物なので時間が経てば、また砂糖を摂りたくなってしまい、甘い物がやめられないスパイラルに陥る事になってしまうのです。
砂糖を過剰に摂取すると体内ではどうなるか?
① タンパク質と糖が反応し、AGE(終末糖化産物)が起こる
AGEは老化を進める原因物質とも言われ、体の細胞寿命を短くしてしまいます。
具体的な症状例をあげてみると、お肌のシミ・シワや肌荒れ・ニキビだけではなく、心筋梗塞や脳梗塞など様々な病気の一因になり、健康に影響を及ぼしてしまいます。
② 砂糖を代謝する際に大量のビタミンB1を消費する
ビタミンB1が不足すると、イライラ・集中力の欠如・手足のしびれ・全身の倦怠感・食欲不振や心不全などにも繋がります。
病気に発展すると脚気やウェルニッケ脳症があげられます。
※ 成長期のお子さんの場合は、体内の栄養素の不足により成長の妨げになり得ます。
③ 体力・スタミナが持たない・疲れやすい
砂糖をたくさん摂る事で急激に血糖値が上がったり、下がったりを繰り返すと、その人の活動エネルギーに影響を及ぼす可能性があります。
(砂糖を摂る事でブーストがかかった状態で一気に血糖値が上がり、一時的に元気になったような気分になりますが、暫くすると血糖値が急激に下がり、余計に疲れを感じるような状態になってしまいます。)
ある研究では、サッカーの試合の前に精製された炭水化物を多く含むスナックを食べた子供たちは、ピーナッツバターベースのスナックを食べた子供たちよりも倦怠感が多かったというデータもあるそうです。
持久力を要するスポーツなどをしている方は、ビタミンB群と鉄分をしっかり摂っていくと良いと思います。
また、ビタミンB群と鉄を摂る事で糖質依存がなくなる事も多いそうです。
甘い物を無性に食べたくなったりする時は、自分の体に必要な栄養素が不足していると言うサインだったりするのです。
そんな時こそ、甘い物やスナック菓子等は食べずに、タンパク質やビタミン類などを意識して摂ってみて下さい。
今日は過剰に砂糖を摂る事の悪影響をお伝えしてきましたが、
砂糖=悪ではありません。
砂糖・糖質はエネルギー源であり、生命維持に必要な大切な栄養素です。
家庭で砂糖を使う時は、上白糖よりもミネラルを含む「きび糖」や「甜菜糖」などを選ぶなどして、うまく活用してみてください。
糖質制限をするよりも、必要な栄養素をしっかり摂って体の細胞(ミトコンドリア)を元気な状態で維持させていく事が重要だと思います。
体内の栄養素が満たされていれば、甘い物を必要以上に求めなくなってくるでしょう。