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アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 2

今回滞在したのが、日本に系列店のある施設なので、ここでは日本人の客が多い。全体の7割程度が日本人客なのではないかと思う。
これには正直驚いた。アーユルヴェーダをしにスリランカまでやってくる日本人が大勢いるのだ。そして、年配者は少なくとも日本人には、誰一人いない。
ちなみに帰国する日にドライバーに尋ねたところ、スリランカを訪れる観光客で多いのは、中国人とインド人、そして意外にもロシア人とウクライナ人ということだった(ウクライナ人は今は来ないとのことだが)。だから日本人だけが特に大勢、スリランカを訪れているわけではないようなのだ。

そもそも、成田でスリランカ航空にチェックインする時から驚きだった。午前11時35分成田発のスリランカ行きのチェックイン開始が、3時間前の朝8時35分からだった。万が一交通機関の乱れによって、間に合わないと困るので、私は8時半過ぎに空港に着くように、早めに向かった。
だから、チェックイン開始後間もなく、空港に到着しているはずなのに、チェックインカウンターはすでに長蛇の列だったのだ。そして、昨今のインバウンドブームを考えれば、不思議なことではないのかもしれないが、半分以上の客は日本人ではなかった。
しかし逆に言うと、半分弱は日本人だったのだ。スリランカ行きの飛行機は、確か週に5便だ。だからなのかもしれないが、満席であるらしい。一体誰がなんのためにスリランカから日本に来て、何のために日本人がスリランカに行くのか。とても不思議な気持ちだった。

成田からは無事飛び立ち、スリランカにもほぼ問題なく到着した(到着前に、スリランカ航空の乗務員が、機内で謎のスプレーを散布し出したのには閉口したが。あとで調べたところによると、殺虫剤の散布が義務付けられているらしい)。そして入国手続きの時、ビザの提示を求められたが、印刷し忘れた私は、その旨係員に説明したら、それで通してくれた!
荷物がなかなか出て来なかったので、ロストバゲージがちらついて気を揉んだが、最終的には出てきたのでピックアップして、円をスリランカルピーに両替して外に出た。すると事前に聞いていた通り、私の名前を書いた看板を持った人が迎えに来てくれていた。しかも連れて行かれた先に、宿の車が止まっていたので、安心する。
空港から宿までは30分ちょっとということらしいが、道が少し混んでいたこともあり、それ以上かかったように思う。飛行機が到着して空港を出たのが夕方5時45分くらい、宿に着いたのは6時半を回っていたと思う。

宿ではまずフロントで、チェックインの手続きをする。その頃には辺りは暗くなっている。
フロントの電気が暗く感じる。新興国あるあるだが、なんだかちょっと心細くなる。しかし、フロントに置いてあったインフォメーションに、日本語が書いてあったのでほっとする。
係員にリゾート内を案内されながら、宿泊するコテージに向かう。割に広めのコテージだが、照明はやはり暗めだ。

この日、宿で夕食を取っていいということだったので、荷物を置くと、レストランに夕食に向かう(ここの照明は明るかった)。夫はビールを楽しみにしている。
ところが出てきたのは白湯だ。アルコールは置いていないという。それを聞いた夫はがっかりする。アーユルヴェーダでは白湯を大変重視するらしいと聞いていたが、本当だったんだ、と私は感心する。私は別段、アルコールがなくても構わない(あったら飲むが)。
そして食事が出てくる。まずは野菜のポタージュスープ。味が薄い。次にメインのお魚料理。これも味が薄いし機内食を2回食べた私には重い。デザートのフルーツは美味しかったが、先行きに不安が残る食事内容だ。そもそもスリランカはカレーなのではないのか?

野菜のポタージュスープ


魚と野菜とポテトの盛り合わせ


フルーツは非常においしかった



食事を終えて部屋に帰ると、小さいほうのスーツケースの鍵が壊れて開かないというトラブルに見舞われる。これが開かないと、洗面道具一式と本が取り出せない。
前にもこのスーツケースで同じトラブルに見舞われたことがあるのに、これを捨ててしまわなかった自分に腹が立つ。
そしてパスワードを入れても宿のWi-Fiは繋がらない。備え付けのドライヤーは洗面所のコンセントに刺さらない。トラブルだらけでイライラしてくる。

もっとも、どこに旅しても、初日は疲れているし、場所に馴染んでいないせいでこんな感じなので、辛抱するしかない。土地に馴染むまでは試練の時なのだ。(3に続く)



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