睡起偶成 王陽明 四十餘年睡夢中 而今醒眼始朦朧 不知日已過亭午 起向高樓撞曉鐘 起向高楼撞暁鐘 尚多昏睡正懵懵 縦令日暮醒猶得 不信人閒耳盡聾 四十余年、睡夢の中 而今(じこん)醒眼(せいがん)始め朦朧(もうろう) 知らず、日すでに亭午(ていご)を過ぎたるを 起きて、高楼に向いて、暁(あかつき)の鐘を撞(つ)く 起きて高楼に向いて暁の鐘を撞く 尚(な)お、多くは昏睡(こんすい)正に懵懵(ぼうぼう) 縦令(たとえ)、日暮れるとも、醒(さ)むるをなお得ん 信ぜず人間(