いつ大人になったのだろう?
「もう大人なんだからさ。」
こんな枕詞を付けられて、講釈を垂れられる日々もううんざりだ。
でも実際いつ大人になったか不明なのである。
果たして、大人になるというのはいつ、どのタイミングなのか。
お金が稼げて1人で暮らせるようになるタイミングか?それとも生命的に生殖ができるようになったタイミングか?それとも政府が決めた「成人式」という通過儀礼を通してのタイミングか?
いずれにせよ個人感の尺度があり、人によって大人になったという感覚も変わってくるだろう。
太宰治の『女生徒』