No.8【読書感想文】『THINK AGAIN』アダム・グラント
アドラーの『嫌われる勇気』を読んで以来、読書にハマりつつある蔵之介です。
就職先の面談の際に、「自己啓発本を読んだら良いよ」と言っていただいていたものの、
本を読むことが嫌いで、「本なんか勧めるな」と思っていました。
しかし、読んでみると面白いもので、電車内でも寝る前も本を手にしています。
これぞ、食わず嫌いという感じです。今は楽しくて仕方ありません。
今回紹介する本は、アダム・グラントが書いた『THINK AGAIN』です。
アダム・グラントは『GIVE&TAKE』というビジネス書で有名な心理学者さんだそうです。
この本に出会うまで、存在も存じ上げなかったので、よい出会いになりました。
感想
「幸福はゴールではなく、むしろ熟達と意義から副産物的に得られるもの
つまり、目標に向かう道のりの中で見つけるもの」
という部分が非常に心に残っています。
VUCAの時代で、周囲の環境が瞬く間に変わっていく現代。
人は自分の考えに固執してしまいがちですが、固執しすぎるとかつては「神童」と呼ばれた「マイク・ラザリディス」のように、凋落してしまうことがあります。
だからこそ、既存の考えを新たに問い直していく「柔軟的思考」が問われているのだと思います。
人と人とは生きてきた環境も、考え方も違います。
だからこそ、生きていく上で話し合うことは欠かせません。その話し合いについて、アダム・グラントはこう記しています。
よいディベートは「ダンス」である。
振り付けのないダンスで、相手のステップを想像しながら自分の動きを調整する。強く引っ張りすぎると抵抗されるからこそ、こちらが相手の動きに合わせ、相手に同調してもらうことで、双方がリズムに乗れるのだ
つまり、相手を変えようとするのではなく、自分のやり方を先に変えていくことで、自然とお互いが寄り添い合える関係になっていくのだということではないでしょうか。
今まで私は著書の中で度々してきされている「謙虚さ」を持ち合わせていなかったのだとはっとしました。
考え直すことは今までの自分を否定するような気持ちで怖く、自分自身に頑固になっていました。
しかし、自分が正しいという思い込みを手放し、失敗してでも何度も再思考していくことが必要なのだと。
ネガティブな感情もすべて悪い訳ではない(人と接するにはポジティブな方が良い)と知れて、すごく心が軽くなった気がします。
巻末に載っていた再考スキルを磨く30の方法についても、非常に参考になる部分が多かったので実践してみようと思います。
本日はここまで。
ご一読くださり、ありがとうございました。
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