小説「正欲」
”多様性”
今、世の中に氾濫しているこの言葉。
「どんな人間にだって自由に生きられる世界を!」
「差別はダメ!」
そこで思い浮かべるものって何?
結局認めているのは想像できる範疇なんじゃないの?
「どんな人間にだって自由に生きられる世界を!ただしマジでやばい奴は除く」
「差別はダメ!でも小児性愛者や凶悪犯は隔離されてほしいし倫理的にアウトな言動をした人も社会的に消えるべき」
小説の中にあるこの文章たちは普段私たちが言っている言葉に隠されていたものなのかもしれない。
私は今を、この世界を、自分の想像できる範疇で、当たり前を当たり前と言われる範疇で生きているのかもしれない。
とにかく考えさせられる。
自分が想像できないところで生きる人間。
彼らがこれからの人生を生きやすい社会になってほしい。
ちょっと待って。
それって、本気で言ってる?
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