『人生の休憩期間』の話
とても不謹慎なのですが、不登校というものをしてみたかったな、と時々思っています。
もう少し詳しく言うと、人生の休憩期間がほしかった、と思っています。
弟が、小学校高学年〜中学生の頃、反抗期と同時に不登校になったことがあります。
理由は、朝の時間に起きるのがしんどい、というものでした。
その件で、私は初めて不登校…学校に行かない選択肢があるのだと知りました。
『学校は行くべき』という固定観念に縛られていて、それは母も同様で、
母は弟を学校に行かせようと必死でした。
弟は口が悪くなったり、物音が大きくなったり…
母は元々怖い声で声を張り上げて怒るのですが、それが日に何回も聞こえてきて…。
あのときは、怖かったなぁ。
弟を病院に連れて行ったり、母と弟がカウンセラーさんと話したりするうちに、ふたりとも言動が落ち着いていき、母は弟を無理に学校へ行かせることは無くなりました。
母の怒りっぽいところがなくなって私も安心したので、心のモヤモヤや不満を溜めずに出せた弟に感謝です。
(弟やカウンセラーさんのおかげもありますが、
他の病院の先生から「飲んでいる薬の影響で高血圧になりやすいから、怒るとダメだよ」と諭された、という面もあります)
弟が、不登校になった。
母が、それを認めた。
私も、不登校しようと思えばやれる。
高校・大学・社会人になれば、そう簡単に人生の休憩ができない。
義務教育中なら、上記の期間に比べればそこまで痛手ではない。
勉強、集団行動、学校行事、人間関係、将来のこと…
強いられる様々なことから、一旦距離を置ける。
でも、それでも、『学校は行くべき』というしがらみが、ついて離れなかった。
いじめられてから、もしくは日頃から体調が悪くなってからしか不登校はしてはいけないと思っていたし、
勉強もまぁそこそこできて、いじめられていなくて、体調も崩しやすいだけで一応健康だったから、そんな私が不登校を選択するなんて、おこがましいと思っていました。
そんなことを考えているうちに高校生になり、『出席日数が足りない・成績不振だと留年』という縛りがある世界に入ってしまったので、『不登校』を選べなくなりました。
そのまま世間体の固定観念に流され、のらりくらりと学生時代を送りました。
弟は、些細だろうけれど、世間に反発した。
自分のペースで生活できて、無意識でも自分を見つめ直す機会になった。
親もそれを受け入れてサポートし、優しく接して、手厚く面倒を見ていた。
今、弟は大学生で一人暮らししており、小学生の頃からの友人がいる。
対して私は、世間一般的の『すべき』を、飲み込んだ。
心のモヤモヤや不満を抱えながら、世間一般で普通とされている事柄を、受け入れてしまった。
今、仕事はできているけれど友人はおらず、世間に対してわだかまりを抱えながら生きている。
親は私の思いは多少なりとも知っているだろうけれど、奥深くまでの心情を知らない。
不登校ができていたら…人生の休憩期間があれば、私の今の言動や環境、心情は違っていただろうか…。
そう思わずにはいられないのです。
***
再就職先の面接で、「転職するまでの間は何してましたか?」と聞かれるのしんどいだろうなぁ、と思ってます。
その質問にきちんと答えるために、仕事を辞めてもちゃんと何かしらやらないといけないしがらみがある、というのがすごく重荷になりそうで。
それに比べて、学生のときの『人生の休憩期間』はそこまで負担が少ないだろうなぁ…と。
偏見でしかありませんが…。
誰にだって、『人生の休憩期間』…世間にも、自分にも責められず、自分のペースで、自分のために過ごせる期間…
あってもいいと思うんだけどなぁ。
『50の質問』を少しずつ答えていってます。
こちらのお題をお借りしています↓
https://50mon.jp/q/513
21.好きな映画
映画見ないなぁ…そもそも映画館が苦手だから…
『世界から猫が消えたなら』
最後に映画館で見たのも、確かこれだったかな
小説が原作ですね
22.好きなゲーム
リズムゲームが好き
スマホのゲームアプリの『デレステ』『プロセカ』
3DSソフトの『シアトリズム ドラゴンクエスト』
たぶん他のリズゲーは複雑すぎてできません😅
(『ポップンミュージック』『太鼓の達人』など)
23.好きな色
モノトーン、グレージュ、ネイビー
***
では、また、どこかで。
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