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お客様インタビュー(カフェで雑談風)・石井亜矢子さん(モデル・ボタニカル蒸留家) その2

石井亜矢子さんのインタビューその1はこちらです。⇩

やすこ モデルとして今後こういうお仕事がしたいとか、こういう系統がやりたいっていうのはあるんですか?
あやこ 広告系、CMとかもやりたいし。あとは何かパンフレット、カタログ的なこともやりたい。割と今は年齢にあったことをやりたいかな。化粧品もやりたいしね。今はけっこうやりたいのをやってる感じがするね。
やすこ
 そうなんだ。
あやこ 合ってる感じっていうか。
やすこ
 それはあやちゃんの、こう、良さみたいなのを事務所の方が汲んでくれてってこと?
あやこ そうだね。よく見て下さってて、それで、いい仕事を持ってきてくれて、でそのオーディションに行って決まるって感じかな。
やすこ
 常にオーディションなんだね。
あやこ そうだね。あとは書類でこう、事務所に置いてある写真を見て決めてくださることもあるけど、基本的には選ばれる、選ばれて初めて仕事になるって感じですかね。
やすこ
 じゃあその、専門学校やめて、モデルさんとバンド活動とっていう感じでやってたんだね。
あやこ やってたんだね。忙しいねえ。楽しかったね。

23、4歳くらい?(石井・記)
ゲームショウでゲームソフト?のキャンペーンモデルみたいな時
周りの子が目標持ってしっかり仕事していて驚きました。(石井・記)

やすこ 食べていけるものなんだ、モデルさんで。
あやこ そうだね。最初は実家だったんで、あの実家住まいをしながらモデルをやってる感じで。そのうち絵のモデルもはじめて。
やすこ
 ああ、そうだったね。
あやこ そうそう、それがね、あのバイト的にサブ的に始めたのがもうすごい合ってて、それで食べてたの。それでもう主軸にしてっていうのがこう、40歳くらいまではそれメインのような感じでやってましたね。
やすこ
 うんうん。私と出会った時もなさってたもんね。
あやこ そうそう。

横浜のアトリエの先生の衣装をお借りしてポーズしているところ。(石井・記)

やすこ 私さ、美大を受ける人たちの予備校でずっと働いてたんだけど、ああゆうところに来てくださる方だよね。絵画のモデルさん。
あやこ そうそうそう。ああゆうところにも行ってたし。受験のモデルも、今でもね、今年もやったけど。
やすこ
 そうなんだ。
あやこ そういうのもやってるね。
やすこ
 長い間同じポーズで慣れないと大変だよね。
あやこ もう地獄。初めてやった時は、本当にもうやらないでおこうって思ったんだど。なんか気に入られてお仕事がどんどん入ってきて、やってるうちに何でもなくなって。
やすこ
 そういうものなの?
あやこ コンスタントに毎日入ってる時には、全然苦にならない。今みたいにたまにこう仕事の依頼が来て、やるとほんとしんどくて(笑)よくやってたなと思って。
やすこ
 もうじゃあちょっとこうルーティンにやってた方が。
あやこ うん、もうそうだね。ほんとに日常的にやってた方が楽なんじゃないかなって。
やすこ
 それって時間的にはどのくらい動かないでいたりするの?
あやこ だいたい、1回20分動かないでいるのを、6回やって、2時間。2時間動かないっていうのが1単位で、おしまい。
やすこ
 着てる時もあれば脱ぐ時もある?
あやこ 脱ぐのはやってないんですよ。私はコスチュームって言うのでずっとやらせてもらってて、そのかわり民族衣装だったり、ドレスだったり、絵になるような服を常にたくさん集めてて。
やすこ
 持ってるよね、たくさん。
あやこ 集めてるからね。ほんとに楽しいね。それを今年で32年目、31年目か。ずっとやってるね。

24歳か26歳位。 絵画モデルの衣装は海外旅行に、行った時に買い集めてました。
これはインドの。(石井・記)


これは30代後半か40代かも
作品を見にいった時の写真があまり無いですね(石井・記)
油絵の教則本DVDの仕事も楽しかった。(石井・記す)

やすこ そっか。そういえばあやちゃんがモデルの絵が日展に入選したり。
あやこ あるね。うん。作品になったりするとね、嬉しいね。
やすこ
 じゃあある意味変わらずずっとやってるってことだね。
あやこ 変わらずやってるね。うん。
やすこ
 ちなみに結婚したのっていつ頃だったっけ?
あやこ 結婚は2006年の11月22日。だから17年?
やすこ
 30代?
あやこ 34か3の時。
やすこ
 変わった? 結婚して。
あやこ 落ち着いたかも。なんか、何だろう、あの。結婚してないと、何だろう、恋愛対象に見られるだとか、そういうことってあるじゃない?
やすこ
 無くはないね。
あやこ そう言う面倒くささがなくなったね。結婚してるから、ある意味バリアがね。
やすこ
 うんうん。
あやこ すごい楽になった。
やすこ
 にもかかわらずあやちゃんに言い寄る人もいるかもしれないけど。
あやこ
 (笑)基本的にはね、そんなにこう。ま、年齢重ねたってこともあるけど、そんなにこう、そう言う目で見られなくなったんで、楽になったってこともあるし。あとはこう、旦那さんがいるってことで精神的に安定したっていうのはありますね。
やすこ
 でもちょっとそこは聞きたかったんだけども、やっぱり、あの、綺麗な方(かた)じゃないですか、あやちゃん。
あやこ ありがとうございます(笑)
やすこ
 それってやっぱりさ、大変だと思うんだよね。私は綺麗じゃないことの鬱屈というか大変さも分かるけど、たぶん綺麗は綺麗で…
あやこ 今思えば、あまりこう恋愛対象とか、性の対象に見られない年になったから、振り返れるけど、大変だったね。ちょっと歩いてるだけで人がついてきちゃったりとか。
やすこ
 ついてきちゃうの?!
あやこ ついてきちゃう。あと、何の気も無しに普通に親切にしただけで、恋されてしまったりだとか。もうほんとに大変だったね。常にそういう人を、言い方は悪いけど、人を振り払うじゃないけど、何かとそう…。常にナンパされるし、常に声かけられて。
いい面で言えば、ちょっと困ってると、人がパッと来て、助けてくれたりだとか。まあそういうのに、そういう好意に乗ってたところがあるね。間に合わないなって思うと、車がパッと止まって、「どうしたんですか?」 「バスが来ないんです」って言うと、「じゃ駅まで乗せてあげます」とか。
やすこ
 え、何それ? そんなこと人生に起こったことがないよ(笑)。いいね。いや、良くないか?
あやこ 今思えばよく乗ったなって思うんだけど。
やすこ
 危ないよ。
あやこ って言う感じの親切だったり。ちょっと何か疲れたなって思うと席どいてくれたり、荷物乗せてくれたり。
やすこ
 何だそりゃ(笑)。私が道に迷って取材先にたどりつけなくても、誰も助けてくれなかったよ(泣)
あやこ (笑)そういうね、親切が、こう常にあって当たり前と思ってたけど、30になって、40になって、50なると、ないよ。
やすこ
 ないよ、20代でもないよ。っていうか、むしろ若者より年配に親切にしてよ、ほんとにもう
あやこ (笑)
やすこ
 すごく面白いね、聞いてみるものだわ。
あやこ 私は若い時に、そんなにモテてたってイメージがないんだけど、中には若さとかを利用してお金をもらったり、ファンがついてる人たちとかってさ、なんかファンから服飾品とか家電とか買ってもらったり、何なのこの人たち? ちょっと図々しすぎ…なんて思ってたけど、振り返ると私も多少あったなって。今思えば。私も親切にあやかってたところがあるなって。
やすこ
 それってさ、今だから分かることで、当時はあんまり意識しないもの?
あやこ あんまり意識してなくて。ずっとそうだしね。そういうもんだなって、思ってて。
やすこ
 あ、そうか、そういう人生、ずっとそうなんだもんね。女子からは嫉妬されなかった?
あやこ あのね、友達いなかったかもしれない(笑)。あんまり。
やすこ
 あ、そうなの(笑)?
あやこ (笑)中学くらいまでは友達いたんだけど、高校に入ったあたりから、またほら可愛くてチヤホヤされてるので、女子たちとどう接していいかっていうのがあったのかしらね。よくわかんない。性格も悪かったのかも。
やすこ
 悪かったの?
あやこ 悪かったのかなあ。でも昔から男子にモテて、モテるけど女子友もいるっていう子もいるじゃない? 私はそうじゃなかった。
やすこ
友達って一言で言ってもさ、クラスにどんな人がいるかってわかんないじゃん?
あやこ わかんない、わかんない。
やすこ
 すぐに馬が合う人と出会える場合もあれば、ずっと会えない時もあるもんね。
あやこ そうそう。
やすこ
 でもさ、あみちゃん(その1に登場した専門学校で出会った方)みたいに長年の友達もいるよね。
あやこ だね。あみちゃんはね、ほんと長年友達で。卒業してからちょっと間が空いた時があったんだけど。私がモデルの仕事で、その、NHKの「おしゃれ工房」って言う番組があってね。
やすこ
 あったね、昔あったね。
あやこ あれに連続して出てる時があってね。それをあみちゃんが、当時タイにいて、旦那さんの仕事でずっと住んでた時があったらしいんだけど、NHKを見たら石井亜矢子って出てて。
やすこ
 あやちゃんが出てる〜って。
あやこ それでブログを探してくれて、それであの、もしかして、学校の時に一緒だった石井亜矢子さんですかって。そこからまた仲良くなって。
やすこ
 出るもんだね。
あやこ 出るもんだね。おしゃれ工房も。NHKすごいなって思って。海外でも見るからね。
やすこ
 世界でね。
あやこ って言うことがありました。確かにあみちゃんとはずっと続いてる。
やすこ
 仲良いもんね。やっぱり何かそう言う、小学校とかから、可愛くてチヤホヤされてる感はあった?ごめんね、こんなことばっかり聞いて、あんまり自分と違うんで面白くて(笑)。
あやこ いやいや(笑) 中学まではなかったんですよ。たまにちょっと何かあったけど、そんなに、ま、他のほら、モテ女子とかと同じくらい。高校入ったくらいからかな。急につけられたりとか。
やすこ
 それは男性から?
あやこ 男性から。
やすこ
 学校外の人?
あやこ 学校外だったり、学校内だったり。
やすこ
 共学だったんだ。
あやこ 共学で。
やすこ
 怖いね。
あやこ  つけられるのはね。出先でもあったね。とにかく…時代がセクハラって言葉も無くて、痴漢は当たり前だし、野放し…みたいな時だったから。セクハラや痴漢にはあうし、いわゆるナンパから、でもほんとに好意を持ってくれる人もいて、逆に頭おかしいみたいな人もいて…それが一緒くただからね。
やすこ
 いっぺんに沢山のひとに思われるなんて体験しないから「一緒くた」っていうのがもう想像つかないけど…、とにかくいろんな人が、ストーカーみたいなのも含めてどっと来るってことだもんね?
あやこ そうそう、そういえば最近もいた、電話かけてくる人(笑)
やすこ
 え!結婚してても。そうなんだ。携帯に?
あやこ 携帯。知ってる人ではあったんだけど「〇〇です」って言うから、「お久しぶりです」って言ったら、「じゃ、いつ会います?」って。今思い出したけど、結婚してからもあったね。
やすこ
 え〜!一人じゃなく?
あやこ 複数ね。最近も「会いません!」って言って着信拒否にしたんですけど。
やすこ
 そ、そういう人もいるんだ…。
あやこ でももう着拒にしたから。
やすこ
 SNSで怖い目にあったりとかは、ない?
あやこ  あんまりないかな。だんだん私も大人になってきて、うまく回避したり…。あとKちゃん(あやちゃんの夫)が、うまくね、やってくれて。
やすこ
 一人暮らし歴っていうのはあるの?
あやこ あるね2年間だけ。
やすこ
 短いね。
あやこ うん。一人暮らししてて。この沿線の祐天寺。祐天寺に2年いて。やすこ そうだったね。じゃあ女子からはいじめられたりとかはなかった?あやこ なかったね、それは。うん。
やすこ よかった~。
あやこ ありがとね。
やすこ いやいやいや、遠まきに見ていてもね、大変そうだな~とは思ってて。いいな~羨ましいな~とも思うけど、大人になってみると、綺麗な人も大変だよって。
前に一緒に入ったラーメン屋さんでさ、大将があやちゃん見てぼーっとしてたもんね。その後に私一人で行ったら「あの人、ほんと綺麗でしたね~。いやほんとほんと、驚いたわ…」って腕組みしてしみじみ頷いてた。

あやこ あそこのラーメン美味しかったね~
やすこ 閉店しちゃって残念だよ…。可笑しかったのは、大将がふと我に返って「いや、やすこさんはなんかこう、会うとホッとしますから…」とか頑張ってフォローしてて(笑) 。安堵か…とは思ったけど(笑)、お心遣いは頂きました(笑)。
あやこ (笑)実際にね、その…綺麗だからとかでいじめられたことはないかな。うん。割と性格がいい加減とかでいじめられたりだとか。
やすこ いい加減だっけ?!(笑)
あやこ わがままだから、給食当番でちゃんとやらなかったって理由で、次に行ったら、全員から無視とか。そう言うのはあったけどね。
やすこ 当番はちゃんとやった方がいいね。
あやこ 私ちゃらんぽらんだから。いやがらせというか、ものを隠されたりだとか。シカトされたり。
やすこ それも結構すごいね。よっぽどだらしない仕事だったのか。
あやこ だらしなかったのか、わがままだったのか。
やすこ またその子たちが結構きついね。みんなでシカトって。
あやこ 仲良かったグループの子たちからも、あって。一週間くらいでね、その無視っていうか、刑が終わって。で、また次の子にうつる。
やすこ ああ、それもね、酷い話だよね。
私が初めてあやちゃんに会った時に、身近にモデルさんとかいなかったから、賢也さん(夫)に『なんかすごい素敵な優しそうなひとだけど、華やかなお仕事の方(かた)だし、私なんかとはお友達にならないと思うよ』って言ったのね。
あやこ またまた~(笑)
やすこ そしたら賢也さんも「そうだねー、あやちゃんと寧子は真逆の人だからねー」って。
あやこ (笑)え〜!
やすこ って言ってたんだよね。そのくらい、全然想像がつかなかったの、モデルさんって。
あやこ そうなんだね。やぎちゃんは何を言うんだか。全然全然。
やすこ それが一緒にワークショップやってるし、分からないよねえ…
あやこ  分からないね~

(つづく)

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