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2023年に観た映画(とドラマ)

夫は観た映画をきちんと記録する人。
2023年の記録を見せてくれました。
☆印は二人で映画館で観たもの。
〇は私は観ておらず、夫が一人で観たもの(私が仕事で疲れて寝てしまったり、夫が新型コロナウィルス感染症にかかって隔離されていた時に一人で観たり…)。
◇は私が一人で観たもの。

昨年は仕事が忙しかったこともあり、あまり映画館に行けませんでした。
54本…
私達にとってはこの数は
「少なっっ!!」
としか言いようがないです。
今年はもっと映画館に行こうと思います。

映画(54)

路上のソリスト
サボテンブラザーズ
アップサイドダウン
モリコーネ☆
コレクティブ 国家の嘘
イニシェリン島の精霊☆
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス☆
フェイブルマンズ☆
デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム☆
オデッセイ(台湾)〇
ゴールデン・エイティーズ☆
レイダース
インディジョーンズ2
インディジョーンズ3
インディジョーンズ4
ドント・クライ プリティ・ガールズ!☆
台湾アイデンティティー
ファニアスとファーブ スターウォーズ大作戦
ブエナビスタソシアルクラブ
666号室 〇
インディジョーンズ5☆
右側に気をつけろ
私、あなた、彼、彼女
君たちはどう生きるか☆
はなればなれに
恋人のいる時間
中國女
リバー・オブ・グラス
ノロワ
台湾萬歳
スターウォーズ9
ナショナルトレジャー
エターナルズ
ママと娼婦☆〇 ※私は以前に観た
ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE☆
ナイル殺人事件(2022)
わたしときどきレッサーパンダ
赤い影
ジョン・ケージ 音の旅
泥棒成金
リスペクト
スパイナルタップ!
サスペリア〇
エクソシスト〇
八墓村(渥美清版)〇
世界にひとつのプレイブック〇
隠された時間〇
ローズマリーの赤ちゃん〇
82年生まれ、キム・ジヨン〇
ザ・ライト -エクソシストの真実〇
天河伝説殺人事件
MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
ピエロがお前を嘲笑う〇
センキョナンデス◇

ドラマ(9)

ブラッシュアップ ライフ
マンダロリアン
マーダーズ イン ビルディング(シーズン1.2)
カーズ
ワンダ ヴィジョン
フューチュラマ
台湾クライムストーリー〇
ボバフェット
ビートルズ・ゲットバック(ドラマ、かな?…)

順位をつけたりというのは苦手ですが、印象に残っているのは
「路上のソリスト」
「リバー オブ グラス」

※どちらもDVDで見ていまして、2023年の作品ではありません。
観てもあまりカタルシスがない、むしろの苦しくなる2本ですが、私はここで描かれている孤独とか人生に報われない感じはすごく理解できるし、ちょっと見方を変えるとそこにおかしみがあることも体験しているし、
またこれは多くの人が抱えている「生きる哀しみ」で普遍的なものだとも思います。

つまり誰にとっても「自分事」な映画。

どちらも過剰に「希望」を盛らない、素材を活かした甘さひかえめな味付けに好感を持ちました。
特にアートを志す方は「路上のソリスト」は見ておくといいかも(音楽分野の方に限らず)…。

圧倒的な才能を持ちながらも精神病のため演奏活動ができないナサ二エル、
そんな彼を支援したいと思うスティーブ…
しかし「助ける」ことは思いのほか難しく…。
実話に基づくストーリー

2023年はベストの1本を決めるのが難しい年でした。
強いて言うと
「モリコーネ」
でしょうか。
私は働き者が好きなのです(笑)。

映画の間中エンニオ・モリコーネの音楽が流れていて、それだけでも幸福感に包まれるし、映画における音楽の力に改めて圧倒され、モリコーネが関わった映画を改めて観たくなる…
「夕陽のガンマン」「荒野の用心棒」「ニューシネマパラダイス」「アンタッチャブル」「海の上のピアニスト」「マレーナ」「ロリータ」「キル・ビル」(他にも多数。年代順ではありません)
映画史を振り返りたくなるという効能もありました。

モリコーネは意外にも認められない時期が長く、賞にも恵まれず、不遇の時期が短くなかった人です。
画面からなんともいえない「人柄の深み、温かみ」を感じますが、彼が如何ともしがたい苦境を知っていることと無関係ではないのかもしれません。
音楽の才能が豊か…だけでは表現しきれない、人柄の奥行にも魅了されます。

心象風景がそのまま形になったような、彼の豊穣なメロディやイメージが溢れている仕事部屋、そこで加齢による様々な衰えをいなしつつ(休憩したり、体操したり…)仕事に邁進する姿は
「かくありたい!! 真似したい!!」
と思わせる、クリエイターの理想の姿ではないかしら…?

長い映画ですが、見終わると一瞬だったようにも感じる不思議な一作です。
よい人生、よい音楽もそういうものなのかも…
と思わせる、メロディーを口ずさみつつしみじみと後味を噛みしめる傑作。


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青柳寧子
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