正座の誕生
江戸時代になると「畳奉行」という
役職が作られます。
この畳奉行とは、
江戸城内の座敷や数々の
役所の畳を管理し、
畳作りや畳表替などの
役目を担った役職で、
いかに大名や将軍が
畳を大切に扱ってきたのか?
という証になります。
ちなみにこの時代、
日本人の独特の座り方
“正座”も生まれます。
何故、「正座」という
独特な座り方が
生れたのでしょうか?
それは、目の前の家臣が
急に襲ってこないように、
また足が痺れてすぐに立つことの
できない正座を
将軍が命じたからだとされます。
また、畳に関するお話だと
江戸時代の武家社会では、
紋縁(もんべり)という
家紋入りの畳縁を使うようになります。
家の格式や権威に重きを置く
武士にとっては、
相手方の家紋を踏む行為は
決して許されないのです。
ですから歩く際に
かなり気を遣ったようです。
さらに
反対に先方の家を訪ねる際、
招待された方も
畳の縁をふまないように
あえて注意を払いました。
畳と畳の間や敷居との接点は、
床下に潜む敵から
狙われやすい場所だからです。
畳と畳の隙間から射す光の加減で
床上にいる人の存在が
分かりやすいため、
隙間から刃物を
差し込みやすいのです。
己の気配を下に潜んでいる者に
分からせないにように、
畳縁を絶対に踏まないように
して歩いたのです。
畳が一般庶民に普及したのは
やはり江戸時代です。
よく時代劇に
長屋のシーンが登場しますが
実は長屋に畳は
敷いてありませんでした。
畳みは予め大家などが
用意しておくものではなく
借主、つまり町民が
自分たちで用意したのてす。
町民たちは、畳の手入れをして
長持ちさせる知恵を身に
着けていのでした。
最後にマイボイスコム株式会社の
調査によるとリビングの床材は
「フローリング」が7割強、「
たたみ」が1割強、
「カーペット」が約6%だそうです。