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紫式部も愛した…

『白玉の歯にしみとほる秋の夜の
酒はしづかに飲むべかりけり』


生涯で詠んだ短歌は約9000首、
そのうち300首あまりが
お酒にまつわる歌といわれる
酒好きの歌人
若山牧水の有名な歌です。

本来なら、ぼちぼち
日本酒の美味しい季節ですが
なかなか本格的な“秋”には
なりませんが
今回はお酒にまつわる
あれこれをご紹介します。

いまはあまり見なくなった
2000円札。
その裏側には、『源氏物語』の
第三十八帖「鈴虫」の詞書と
絵が印刷されています。


紫式部の肖像画 朝日新聞デジタルより

その作者、紫式部はかなりの
お酒好きで、中でも
雪見酒が好きだったそうです。

好きがこうじて
当時は雪の中を、
わざわざ牛車を仕立てて
野山に出かけ、
そこで雪を肴に
日本酒を飲んでいたそうです。

紫式部の好きなお酒の肴は
イワシ。

しかし当時イワシは
イワシ=卑しい食べ物とされ、
焼いている所を通る時など
皆、匂いを嗅ぎたくないと
装束で鼻を隠し
走って逃げたそうです。


ちなみに、鰯には、
イワシには脳の働きを
良くするといわれる
DHAが多く含まれています。

紫式部はこっそりと
鰯を食べ続けて、
あの名作を書き上げたのかもしれません。


ところで、皆さんの
好きなお酒の肴は
なんですか?


このサカナの語源は
「酒」という漢字と
菜ッ葉の「菜」
・・・『サケナ』が
語源と言われます。


その意味は、おつまみの総称。

もうひとつ、使われる漢字は
『肴』という漢字。


この漢字を分解して三つに分けると
「メ」と「ナ」と「月」という漢字になります。
 
『月』とは肉のこと。
胸、腹、脳、腕、腸などの
漢字に使われる肉月という、
あの肉のこと。

『メナ』とは煮るという
意味があることから
肴というほうの漢字を
用いたとのことです。


最後にこんなお話を・・・
日本酒を製造している蔵元さんは
納豆を食べる事が出来ません。

理由として
★酒造りに必要な微生物の邪魔を
してしまうから

二つ目は
★納豆菌が一度入ってしまうと
取り除く事が出来ないから

・・・だそうです。




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