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はじまりは伊藤博文
現在のような"忘年会"を
日本ではじめて行ったのは、
伊藤博文だとされています。
明治10年の暮れ、
東京築地にあった
「大椿楼」で開催された
宴会がそれで、
会場には伊藤博文や
山県有朋を初めとして
政府高官のそうそうたる
メンバーが参加。
一年の苦労を忘れる目的で
飲み明かし、伊藤博文は
酔いつぶれた仲間のヒゲを
いたずらして
剃り落としたという
記録も残されています。
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この時の会の名前は
「忘年小集」
(一年を忘れる小さな集まり)
というもので、
忘年会という言葉が
文学で最初に登場するのは、
なんと夏目漱石が明治38年に
書いた処女長編小説
『我輩は猫である』です。
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乾杯が始まったのは、
古代ギリシャ時代
(紀元前1200~800念)とされ、
当時は亡くなった人に
お酒を捧げる宗教的な
儀式でした。
それから時を経て、
現在のように人々の
健康や成功を祝福するものに
変わったのです。
なぜ乾杯のときに
グラスをぶつけるのか?
いろいろな説がありますが、
有力なのが、
お酒の中に潜んでいる
悪魔を音を立てることで
追い払うというもの
やがて、この方法は
中世時代になると
もっと派手に
ぶつけあうようになります。
何故かと言えば、
この時代は毒殺が
大流行していたため、
騎士や貴族たちは
盃をガチャンと
思い切りぶつけて、
お互いの酒を混ぜ合わせ、
毒が入っていないことを
確かめねためでした。
それが現在のスタイルに
なったとのことです。