【起業~ECショップ開設まで #6/7】ショップオープンに必要な諸々細かい事柄
ECショップの開設までを時系列に記録しています。今回は#6になります。
これからショップ運営をご検討の方で、初めての方には、参考にして頂ければと思います。
現在ではネット上のショップによるBtoC(Business to Consumer)が盛んになってきています。欧米のネット上売買と比較すると日本はまだまだ発展途上で、伸びしろは大きいようです。
ECショップ運営のためのプラットフォームも多数あり、企業だけでなく個人での物販も、やろうと思えば、そして売る商品が有るのならすぐに実行できます。
私はスリーブレスカットソーのみというシンプルなラインアップですが、仕入ではなくパターンを自ら作成し、ブランドタグ、洗濯タグ、生地、縫製仕様など全て用意した上で縫製会社に持ち込む、というやり方なため、ECショップ開設まで、つまり商品の準備までが大仕事でした。
ご自分で作ったアクセサリーや洋服、小物、デジタルコンテンツや形のないサービスなど販売するものは様々です。お世話になっている創業サポートでは、「物があるなら躊躇なく、すぐにでもオープンして売って行ってほしい」と言っていました。
そんなことから、手軽そうなプラットフォームも色々あることだし、簡単に設置できるのだと考え、私はショップオープンとはすぐに出来るものとばかり思い込んでいました。しかし、これが色々と細かい事が多くて、思ったほど容易いものではありませんでした。
一つ一つは決して難しいことではないのですが、例え実店舗でなくても、お店を構えて何かを売るとなると、様々な設定や取り決めがあります。EC事業の経験がある人ならスムーズでしょうが、初めての私にとっては「なぜ、こんなところでこんなに忙しいのか?」と思ったほど。
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プラットフォーム選びと制作
ECサイト、ECショップといわれるものは、いわゆるカート機能です。売り場そのものです。よくいうホームページ、WEBサイトというものとは少々異なり、お客様が物を選んで、カートに入れて、決済をして頂いて売買が完了する、という一連をスムーズに行う機能です。
私が耳にしたところでは、この辺のことを全く理解しないままの人も多く、個人事業でありながらWEBサイトの制作に数百万を掛けてしまった、というケースもあるようです。大手の企業ならいざ知らず、個人事業でやるなら大変な出費となります。
今ではWordPressを使用したサイト制作で数十万円から作ってもらえます。いちからサイト作りを依頼すれば少なくとも数百万円は掛かります。現在、国の中小企業庁でDX推進補助が行われており、数多のIT会社ではその申請とセットでオーダーをとろうという営業が目立ちます。
まずは、こじんまりと始めたいということでしたらWEBサイトでなくとも、カート(ショッピング)機能だけで十分です。コメントや言いたいことがあればフリーページもありますし、このnoteを併用してもいいと思います。中には、自社のイメージや商品説明などをWEBサイトで表現し、カート機能としてはamazonや楽天などのモールを利用するというケースもけっこう見掛けます。
さて、カート機能、つまりECショップ開設のためのプラットフォームはBASE、shopify、STORES、color me など調べれば幾つもあります。料金体系やメリット、デメリットがありますので、ざっと調べた上で、私は割と簡単に決めてしまいました。
選択時のポイントは
越境(国外)は考えていない
サポートの使いやすさ
独自ドメインで運営する場合に余計な料金が掛からない(中には月々加算される所もある)
無料でとは考えていなかったため、最低なところでどれくらいの料金、機能なのか
くらいのことを考慮し、あとは<ご縁>とでも言いましょうか・・・。実際に使ってみないと分からないので、深く考えずイージーに決めてしまいました。
どこでも「簡単にすぐお店が開ける」とうたっていますが、実際には多くの設定事項があり、一つ一つ理解して、決めていくのが遠い道のりに感じられたのと、他にもやるべき事があったので、私は無料のテンプレートを使った上で制作代行を利用しました。前述の通り、難しい内容ではありませんが、EC事業について無知な私がやるよりはその方が効率的だからです。
因みに面倒だと思った数々は
開店の設定1 → 使用するテンプレートの設置やら何やらがよく分からかなった
開店の設定2 → 自分がイメージするショップにするためにどのテンプレートが適切なのか見極められない
特定商取引法に基づく表記 → ほぼほぼ決まった文言があるとか、抑えるべきポイントが素人なので全く分からない
決裁や配送の設定や説明表記 (後で別記)
他にも細かいことが色々
以上のことは制作代行をお願いしたIT会社のサポートやアドバイスのおかげで「はいはい、そうですか」と出来たのですが、一人ではとても無理だったと思います。因みに代行を依頼したIT会社はプラットフォーム運営会社からの斡旋です。
最初の打ち合わせをzoom、後のやり取りはChatwork、Notionを使用。
また、話が決まってからはプラットフォーム会社側で契約書や本人確認等のやり取りが数回あり、制作着手には1ヶ月以上掛かります。ハンコを付いたり、本人確認書類を送ったり、都度日数が掛かったりで、意外とアナログな手続きでした。
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独自ドメイン
独自ドメインを使おうと決めていたため、後先考えずドメインは早めに取得してしまいした。欲しいドメインがあったのでつい。これはサイト制作に具体的に入ってからで良かったかと思います。月々のサーバー代(約1,500円/月)が掛かります。
ショップサイトに独自ドメインを設定するのも、制作代行に依頼しましたが、事後に「自分でも出来たな・・」と分かりました。先にも述べた通り未経験な状態では難しそう、ややこやしそう、と思ったため割り切りつつも、
聞きながら自分でやれば良かった、と少々後悔も。なぜなら、ドメイン設定だけで約5万円掛かったからです。因みにサイト制作も約5万円でした。
私はcolor meを利用していますが、独自ドメイン使用でも加算されません。が、ここで5万円掛かってはあまり意味がなかったか、とちょっと残念な気持ちも。
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決裁と配送
決裁代行会社と配送の手配は自身で行う必要があります。
※決済
<決裁代行会社>って何かしら?・・最初はこんな風に思いました。これもいくつもあり、何を基準に選んでいいのか迷いました。分からなかったので、私はプラットフォームと連携している会社を選択。
決済代行会社とは、個人で一つ一つ〇〇カード、△△カード、□□カードなど決済会社と契約を交わす手間を省く便利なサービスを提供しています。窓口一つで複数の決済手段を選べ、一括で契約できるので、今回「なるほど」と感心しました。
次に分からないのは、どんな決済がよく使われるのか。多くを取り入れればニーズに対して漏れなく対応できますが、それでは基本料金がかさんでしまいます。幸い、この会社は電話での問い合わせが出来たので、しつこく何回も電話をしてしまいました。やっぱり、こういうときはチャットやメールではなく電話が便利だと、つくづく感じました。顔が見えなくても、人の声が聞けるのは、分からなくて確認したいときは安心できます。
私が採用した決済方法はシンプルにクレジットカード決済、amazon pay、コンビニ決済の三つです。
売上に準じた手数料(無ければゼロ)に加え、基本手数料(私の場合は約3,500円ほど)がランニングコストとして発生します。
※配送
EC事業は通販ですから、配送の設定は重要です。現在ハンドメイド・サイトやフリマが盛んですので、そうしたものに対応したコンパクトな配送サービスが各配送会社にあり、便利だと思いました。因みに私は日本郵便のゆうパケット(ゆうパックとは異なる)を主に使います。日時指定不可ですが全国一律料金で1~2日で届けられます。
一つトラブルがありました。前述の決済代行で配送もセットで契約できるようになっており、「あら、これでまとめて出来るなら便利」とポチっとしてしまいました。料金後納となります。尚且つ、日本郵便で公表している料金より僅かに高くなります。後日、日本郵便担当者から確認の連絡が入った際、よくよく聞けばゆうパケットは集荷しないとのこと。すぐ傍に郵便局があるから構わないと言うと、料金後納の荷物は街の小さな窓口では受け付けず、担当局まで持ち込む必要があると。その局は電車に乗って行く場所にあります。
決済代行会社に「配送は契約せず、自身で行なう方が良いのか?」と問い合わせしたところ「仰る通りでございます」との回答。その1件解除に1ヶ月掛かりました。
また、あて名印字ソフトなる物があります。これも非常に分かりづらかったです。分からないから傍の郵便局に聞きに行ったら局の方でも分からず・・。フリーで使える類似のソフトがあるのですが(ゆうパックプリント)、ショップサイトとデータのやり取りができるタイプは似ていて別物なのです(ゆうパックプリントR)。呼び方も紛らわしいし、近くの郵便局でも知らないと言われ、混乱しました。これはフリーで使えるものではなく、担当局に申請書を提出し、返信にて認可の通知があって初めて使用可となります。
また、印字する用紙は一般販売されているシートを購入してもいいですが、担当局で無料で貰うことができます。
あて名印字はカート機能のプラットフォームと連動すると便利です。受注データを出力し印字ソフトに取り込み、印字してから発送済みのデータをカート側に返すと、問い合わせ(追跡)番号と共にお客様に発送のお知らせができ、手元にも受注・顧客データとして保管ができ管理しやすくなります。それを可能にするのがゆうパックプリントRです。
(※但し、慣れだとは思うが割と使いにくい。カスタマーサポートがあるので都度電話にて確認している。)
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そして、最も肝心なのが商品登録における画像の用意と商品説明です。前述の決済や配送の準備も、この商品をスムーズに販売するためのシステムです。
各ページの設定、商品登録、決済、配送などの設定が済み、<開店>をポチっとすれば即、販売が開始されます。
何とかこうして無事ショップオープン、即ちスタート地点に立つことが出来ました。
【#1】からここまで、ECショップ開設までに<やってきたこと>を記録してきました。次回、最終の【#7】では私なりの反省や思ったことを<まとめ>として記したいと思います。
これまでの記事は下記マガジンにまとめています。