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【起業~ECショップ開設まで#2/7】縫製工場を探す

オリジナルTシャツのECショップ開設までを、順を追って振り返っています。ショップスタートまで殊のほかやることがありました。
前回に続き、今回はサンプルの完成までを記したいと思います。

大きな生地屋さん(実店舗)で手に入るものでは、作ってみたところ新しいうちはいいのですが着て、洗濯をしていくとただの袖なしTシャツになってしまいました。これではイメージからは程遠く、私がわざわざ作ることはなくどこでも買える、というクオリティ。部屋着の域を出ることは出来ない。とてもスーツの下に合わせることなど出来ない。まずは生地探し。

ネット上で色々検索し、個人でも生地を購入できるところを見つけられました。候補は2社。いずれも大阪の繊維商社です。ファッション業界でも繊維業界でも働いた経験がなく、何のツテも無い身としてはこうしてネットで探せる現代に居られて良かったと思いました。現在は個人で作ったものを直接売るということも盛んなせいか、生地や他の材料もニーズがあるようで、町の手芸店や生地屋さんで入手できなくても何とかなるようです。

早速サンプルを入手し実際の生地の素材感やカラー展開を確認。ここでいったん自分でサンプルを作るために数枚分の白を購入しました。Tシャツ用の生地としては数種類ありますが、私がイメージしていたものはポンチという素材。スムースやフライスなどは昔からありましたが、ポンチというのは知りませんでした。

そこで何枚か自分で作成し、買った生地の最後の一枚分でやっと思った通りのものが出来ました。もちろん自ら着てみて、洗濯をして、使用感を確かめます。

さて、次はこの話を受けてくれる縫製会社を探すこと。前々から少しずつネットで探していたのですが、電話やメールで問い合わせしをてみても今一つ良い手ごたえは得られず。コロナ禍の余韻もあると思いますが海外での縫製が一気に日本でということになり、一時的に国内の縫製会社が忙しい事態になっているようで、半年後なら受けられるとか、今はとても無理とか、ロットの問題などなどで、なかなか依頼できそうな所が見つけられず・・・。

その他、何となく感じたのですが、今は一般人が作って売るということが盛んになり、知識もないまま安易に製作依頼を持ち込むケースが多く、もしかしてちょっと疎まれているかな、とも。考え過ぎかもしれませんが、お仕事を依頼するときにはやはり丸投げはNGだと思いました。もともとそんなつもりはないですが、プロの縫製をやる方からすれば素人考えの内容で、ちょっとやってダメだと止めてしまい、続かない、生地のことも縫うことも知らないようでは迷惑な話ですよね。対等なコミュニケーションをとれるようにするために、ある程度のことはやった上での持ち込みをしないと、と思いました。

私の立場ではネットで探すしかなかったのですが、イメージしていたのは小さな家内工業的な縫製工場で、もしかしたらそのような会社はウェブサイトなんて持っていないかな、とも考えました。だとするとどう探せばいいんだろう。電話帳なんてもう持っていないし・・商工組合みたいなところに問い合わせる?ちょくちょく相談に行っている創業サポートの人に聞いてみる?あれこれと悩みながらパソコンと向き合っていました。

そしてやっと出会えたニット縫製会社。何度か電話でお話をした後、工場を見学させて頂きました。自分で作成したサンプルとパターンを持参し、色々と頭で考えているイメージをお伝えしました。

そして出来上がってきたサンプルがこれ(手前)です。奥は私が持ち込んだサンプル。一見変わらないようなのですが、着てみると違いがはっきり。
私が縫ったものは首回りの伸びが悪く脱着がしづらい。

ここまでで約3ヶ月。パターンと生地と縫製が決まりました。

続きは【#3】で





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