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平成の米騒動よ、再び

「最近、スーパーで米の特売やんないよね……何で?」
って思っていたら、これ……

 温暖化による米の不作、品質低下による米不足で米の値段が爆上がりしてるんですと。加えてインバウンドで「日本のメシ!」とばかりに米の消費も爆上がり。庶民は主食の米もままならなくなるのか。米余りで減反、減反と騒いでいた昭和末期が嘘のよう。
 インバウンドについては、外国人観光客料金が宿泊や観光地で設定され始めた地域もあるようだけれど、米飯食に関してもそうなるかも。
 そう考えて思い出したのが〈糧票リャンピャオ〉。90年代初頭まで中国にあった穀物購入切符。
 中華人民共和国人民に国が配布したそれは、戦中戦後の日本にあった配給を連想させる。よって、外国人は持っていない。でも、割増料金を払えば、穀類も饅頭などの穀物加工品も購入できた。
 日本もそうなるのか? 穀類購入許可証の様なものが国民に配布されるのか? 昔と違ってマイナカードを提示して穀類は購入するようになるとか? すると、「だからマイナを持ちましょう」と不備だらけのマイナの普及を政府が叫びそうだな。マイナなら日本に住民票のある外国人なら取得できるし、観光客との区別も付けられる。
 で。そうすると、きっと出てくるのが偽造。専用の許可証みたいなものでも、マイナでも、偽造が出て来そう。振り込め詐欺の口座みたいに売買されることもあるかも。手間を考えたらアホみたいと思うけど、「俺って頭いい」とばかりにドヤって偽造したりするバカタレ観光ビザ外国人が出て来そうだ。どこの国にも、もちろん日本でも、そういうヤツってなぜかいるんだよね……。

 話戻って糧票について。たぶんだけど、当初は、50年代末から60年代末の飢饉で穀類が糧票による配給制になったんかな? その名残なんじゃないかなと。この時代、〈大躍進〉政策ってのが実施されたけど、現実が真逆の大後退みたいな結果だったというのが皮肉っぽい。
 米不足の一番の原因は不作だけれど、アベノミクス観光立国でインバウンドが増えて、余計に米不足って、もう、日本の〈大躍進政策〉時代みたいで笑えねえ。唯一の救いは、高温に強い米品種の植え付けを進めているっていうことか。列島が飢えぬよう、温暖化に柔軟に対処しようという姿勢がまだあるっていうか、それしかないんだろうけど……。まあ、あの時代の中国よりは、幾分マシっちゅうことかのう。
 それで、また思うのが、昭和から平成まで、寒冷に強い品種を追い求めてきたのが嘘のよう……。


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