精油を取り扱う時の注意点
こんにちは
アロマ男子育成家、星野知子です。
今日は精油を取り扱う時の注意点を
ご紹介しますね。
取扱注意点/オーガニックで本物の精油を使うこと
トラブルがおこる原因は、
精油の成分による場合と、
本物でない精油を使ったことによる場合とがあります。
必ず、100%天然の精油であることを確かめて使用しましょう。
(精油を購入するときの注意点を参照してくださいね)
取扱注意点/劣化した精油を使わない
酸化が進んで劣化した精油は、
皮膚の炎症など、トラブルの原因になることがあります。
必ず使用期限内に、
なるべく精油の状態が良いうちに使ってしまいましょう。
特に柑橘系は、開封後半年くらいでの使用をお奨めします。
取扱注意点/原液を皮膚につけない
皮膚に塗布する際、原液では刺激が強いため、
希釈して(何で薄めるのがお薦めかは改めてご説明します)
使用することが大切です。
誤って精油の原液が直接皮膚についた場合は、
すぐに清潔な大量の流水で洗ってください
(オイルで拭き取るほうがとれやすいという方もいらっしゃいます。)
赤み、刺激、発疹など皮膚に異常がみられた場合は
医師の診察を受けてください。
取扱注意点/ラベンダー、ティーツリーは、原液塗布できるのか?
ラベンダー・アングスティフォリア、
ラベンダー・スピカ、ティーツリーは、
臨床的に、
局所であれば原液塗布しても
トラブルは起きにくいといわれています。
ですが、
敏感肌、アレルギー体質の人は
この限りではありません。
品質の問題もありますが、
ラベンダーの原液塗布を続けたことから
アレルギー症状を起こした例も多いです。
また原液塗布後、その部分を覆ったことによって
かぶれた例もあるので、
テープなどで覆わないようにしてください。
ちなみに、私は
ティーツリーを原液塗布してかぶれたことがあります。
取扱注意点/濃度を濃くしすぎない
日本で推奨されている1%の濃度では、
せっかくの「薬理作用」も効果を感じにくいように思います。
私は3%濃度で作っていますが、
メディカルアロマセラピーの中には、
5%以上の濃度が濃いブレンドもあります。
濃度が濃すぎると、
アレルギーや吐き気を引き起こす危険があります。
皮膚につけた時に違和感を感じた場合など、
すぐに洗い流してください。
また、芳香した時に気分が悪くなったときには、
すぐに換気してください。
濃度が濃ければ濃いほど効果が高いというわけではありません。
取扱注意点/濃度によって作用が逆になる精油がある
例えば、ラベンダー・アングスティフォリアは
リラックスの香りとして有名ですが、
含まれる「酢酸リナリル」は、
ごく少量を用いた場合「興奮」に作用します。
ペパーミントは「血圧を上げる作用」がありますが、
ごく少量を用いた場合、逆に血圧を下げてしまいます。
量には気をつけてお使いください。
取扱注意点/同じ精油を長期間使用しない
同じ精油を長期間使用すると、
アレルギーを引き起こす危険があります。
1か月を目安に、使用する精油の種類は変えてみましょう。
同じ薬理作用のある違う精油があるので
(改めてご紹介します)そちらに変えて使用してみましょう。
取扱注意点/精油を飲用する場合は医師や専門家の指導の元で
精油の内服は危険を伴います。
自己流での摂取は避け、
必ず医師や専門家の指導の元に行ってください。
取扱注意点/精油を誤って飲用してしまった場合
精油を誤って飲んでしまった場合、
口の中に精油が残っているときは大量の水で口をすすぎます。
子どもが飲み込んでしまった場合は、
吐かせずにすぐに医師の診察を受けてください。
受診するときは誤飲した精油を持参するか、
精油の名前と飲んだ量をメモして持参してください。
取扱注意点/精油を目に入れない
目は皮膚よりも敏感な部位であるため、さらに注意が必要です。
誤って目に入れたり、
精油がついた手で目をこするなどしないよう注意しましょう。
精油が目に入った場合は大量の水で洗い流します。
決して目をこすらず、速やかに医師の診察を受けてください。
取扱注意点/火気に注意する
引火しやすいため、キッチンなど火気を扱う場所で、
精油や精油を用いて作成したものを使用する場合には注意が必要です。
取扱注意点/乾燥機での発火に注意する
精油入りのオイルが十分洗浄されないまま
タオルを乾燥機にかけて発火した事故が何件も発生し、
問題になったことがありました。
よく洗浄してから乾燥させるようにしてください。
取扱注意点/注意すべき対象者
アロマセラピーを安全に楽しむためには、
精油を使用する人の健康状態や体質、
感受性などに注意を払うことが必要です。
不快感や異変を感じた場合は、
すぐに使用を中止しましょう。
取扱注意点/お年寄りや既往歴のある方の場合
いずれの楽しみ方で使用する場合も、
まずは基準の半分以下の
量で試してから使用しましょう。
取扱注意点/病気による禁忌
医師による治療を受けている場合や、
薬を処方されている場合は、
必ず当該医療機関に相談してください。
取扱注意点/家族が妊娠中の場合
私のまわりで、アロマテラピーを実践して、
妊婦に重大な事故が生じたことは現在までに報告されていません。
ですが、ご家族が妊娠なさっているときは体調に考慮し、
芳香浴を楽しむ場合は十分注意してください。
取扱注意点/子どもに対する場合
3歳未満の乳児・幼児には、
芳香浴法以外は行わないようにしましょう。
3歳以上の子どもでも、
精油の使用量は成人の使用量の10 分の1程度。
多くて2分の1の程度とし、
使用にあたっては十分に注意を払いましょう。
誤飲防止のため、
精油を使った後はしっかり蓋を閉めて保管して
ください。
取扱注意点/皮膚刺激に対する注意
精油成分の一部、フェノール類や、
アルデヒド類を含む精油の中には、刺激の強いものがあります。
皮膚表面から精油成分が浸透した時点で、
皮膚組織や末梢血管を直接刺激し、
炎症、紅斑、かゆみなどの反応を起こすものがあり、
これを皮膚刺激と呼んでいます。
人によってはアレルギー反応を引き起こす場合があります。
<皮膚刺激に特に注意が必要な精油の例>
アカマツ・ヨーロッパ(オウシュウアカマツ、スコッチパイン)、イランイラン、ウインターグリーン、オレガノ、カルダモン、クローブ、サイプレス、シナモン、ジュニパー、ジャスミン、ジンジャー、タイム、ティーツリー、ニアウリ・シネオール、、ハッカ、ヒノキ、ブラックペッパー、ペパーミント、レモンバーム(メリッサ)、レモングラス、ユーカリ・グロブルスなど
取扱注意点/皮膚の弱い方、アレルギー体質の方の場合
アロマバスや、精油を希釈して皮膚に塗布して使用する場合
(トリートメントオイル、ボディスプレー、スキンローションなど)は、
事前にパッチテストで安全性を確認することをおすすめします。
また、特に皮膚の弱い人、アレルギー体質の人が、
初めてアロマセラピーを利用する場合など、
精油の希釈濃度にも注意が必要です。
記載されている濃度よりも薄い濃度から試してみてください。
<パッチテストのやり方>
腕の内側に、精油を希釈したものを大豆粒ほどの大きさに塗り、
そのまま24~48時間放置して様子をみます。
皮膚に痒みや発疹がでた場合は、すぐに水で洗い流してください。
反応がでた精油は使わないようにしてください。
取扱注意点/光毒性に対する注意
柑橘系の精油には、日光などの強い紫外線に反応することによって、
皮膚に「炎症」を起こすなどの毒性を示すものがあり、
これを光毒性と呼んでいます。
光毒性をもつ可能性のある精油を
日中に使用する場合は注意が必要です。
必要な時はベルガプテンフリー、フロクマリンフリーの精油もあるので、
それらを選びましょう。
ですが、ベルガモット以外は、
あまり神経質にならなくていいと思います。
レモンやライムのベルガプテン量は微量ですし、
オレンジ・スイート、プチグレン、マンダリンからは、
ベルガプテンは検出されないという実験結果もあります。
ユズなども、水蒸気蒸留法で抽出されている場合、
光毒性の心配はありません。
<光毒性に注意が必要な精油の例>
アンジェリカ、グレープフルーツ、ベルガモット、ライム、レモンなど
取扱注意点/注意すべき精油があることを把握しておく
精油は植物から抽出した天然のものであり、
私たちにとって有益な作用がたくさんありますが、
精油によっては危険な性質をもつものがあります。
十分な知識をもった上で、
ルールを守ってアロマセラピーを楽しんでくださいね。
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